コラムシフト、フォグランプなど…いつしか消えそうな自動車の装備たち

コラムシフト

コラムシフト

1940年代から1960年代ごろまで、クルマのミッションといえば、MTのコラムシフトが一般的でした。ステアリングコラムに繋がるレバーを、Hパターンに動かすものでしたが、ギアの多段化が進むと操作性の悪さと構造の複雑さから、フロアシフトに移行しました。

再度、コラムシフトブームが起きるのは1990年代から2000年ごろで、ミニバンブームと、規格変更にともなう背の高い軽自動車の登場によって、フロントシートの足元空間が必要となり、コラムATを採用するようになりました。

その後、シフトチェンジがリンケージを介したものから電気式に進化したことで、インパネにシフトレバーを配置する車種が増えています。

フォグランプ

フォグランプ

現在、フォグランプは絶滅が危惧される装備のひとつになっています。黄色の光は、雨天時の視界確保に効果的で、ひと昔前には上級グレードの証として、雨や霧の際のドライビングサポートとしてしっかりと機能していました。

しかし、ヘッドランプがハロゲンからHID、さらに現在のLEDに変わり、白色のフォグランプが多くなりました。白色光は、光量の増加という意味では雨天時の視界確保に効果がありますが、霧では逆に見にくくなります。

それを受けてレクサスでは、現行型のISがセダンとして初めてフォグランプの採用をやめました。最高級セダンのLSやクーペのLCでもフォグランプは採用されていません。

フォグランプを廃止したことについて、メーカーでは「LEDヘッドランプの高性能化により、十分な光量が確保されており、フォグランプは不要と判断した」と言っています。今後、フォグランプの付いたクルマはダサい。なんて時代が来るのかもしれませんね。

マフラーカッター

スバル マフラーカッター

少し前まで、純正オプションでも数多く用意されていたドレスアップパーツです。細くて見栄えの悪い純正マフラーの出口に装着して、スポーティな見た目に手軽に変身させるパーツです。純正よりも少し太めのメッキ加工やチタン風加工にすることで、後ろからの見栄えを良くしていました。

ハイブリッドやEVが増えた現在は、マフラー出口をリアバンパーの内側に隠すことが多くなっていますし、マフラーをあえて見せるデザインの場合は、バンパーと一体化したデザインとすることが多く、マフラーカッターの出番が減りました。

現在では純正オプションでマフラーカッターが用意されるクルマは極めて少なく、マフラーカッターというパーツの存在が消滅しつつあります。


自動車の装備には、その時代の流行や世相が大きく反映されます。現在はさまざまなものの高性能化が進み、同時にむやみな重量増加を嫌った結果、余計なものが省かれていくというクルマ作りになっています。

これから消えていく装備、それに変わって登場する新しい装備について注目してみると、クルマ選びの基準が変わるかもしれません。

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文・赤井福
フリーライター。大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。

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