未使用車のメリット・デメリットとは?なぜ新車より安く売られるのか?
更新日:2024.09.09
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中古車を検索していると目にする『登録済み未使用車』。その多くは、走行距離数キロなのに、安い価格で販売されています。かつては新古車と呼ばれた『登録済み未使用車』の、メリットとデメリットとは?
メーカーとディーラー(販売店)の関係
新車を販売する正規ディーラー、あるいは正規で無くても新車を取り扱えるサブディーラーなど、車の販売店には、メーカーからのノルマであったり、それを達成した時にメーカーから支払われる報奨金というものがあります。
よくメーカー=ディーラー(販売店)と思っている方もいますが、実際にはメーカーと販売店というのは、あくまで別会社。たいていは、その地域の大手商社がメーカーから販売権を得て、ディーラーを運営しているのです。
なかには地域資本では無くメーカー系のディーラーもありますが、そちらも厳密には別会社で、それらディーラーが、メーカーからクルマを仕入れて販売しています。
こうしたメーカーとディーラーの関係のなかで、販売台数のノルマや目標販売台数を達成した時の”報奨金”などが発生してくるわけです。
販売台数やノルマの達成度によってメーカーから支払われる報奨金が、ディーラーの値引きやサービスに差を発生させているのです。要するに、売れるディーラーほどメーカーから割り振られる資金も豊富で、メーカーとの力関係、値引きやサービスでも有利にある、ということなんですね。
よくメーカー=ディーラー(販売店)と思っている方もいますが、実際にはメーカーと販売店というのは、あくまで別会社。たいていは、その地域の大手商社がメーカーから販売権を得て、ディーラーを運営しているのです。
なかには地域資本では無くメーカー系のディーラーもありますが、そちらも厳密には別会社で、それらディーラーが、メーカーからクルマを仕入れて販売しています。
こうしたメーカーとディーラーの関係のなかで、販売台数のノルマや目標販売台数を達成した時の”報奨金”などが発生してくるわけです。
販売台数やノルマの達成度によってメーカーから支払われる報奨金が、ディーラーの値引きやサービスに差を発生させているのです。要するに、売れるディーラーほどメーカーから割り振られる資金も豊富で、メーカーとの力関係、値引きやサービスでも有利にある、ということなんですね。
未使用車とは、どんな車?
前述した販売台数に、未使用車のカラクリがあります。
まず販売台数の解釈ですが、実際のところ、発表されているメーカーの販売台数あるいは受注台数というのは、ユーザーに販売された数ではありません。販売台数は登録されたクルマの台数で、受注台数はディーラーからメーカーに注文が入った台数。つまり、そのなかにはユーザーが存在しないクルマが少なからず含まれています。
そうしたクルマはメーカーへの注文後、ディーラーに届くまでにユーザーとの契約が成立するものもあれば、二次販売店に業販で卸され、そこで契約するユーザーが現れるのを待つケースもあるのです。
では、ディーラーでも二次販売店でも、メーカーから出荷、到着したにも関わらずユーザーがいないクルマはどうなるのでしょう?到着したまま放置して未登録では販売台数にカウントされません。
ディーラーは、ある一定の数を満たすことができなければノルマの達成や報奨金を得ることができませんから、ディーラーは自社のクルマとして一旦登録してナンバーを取得、販売台数をプラスするのです。これが『登録済み未使用車』、または「新古車」です。
当然、メーカーから到着するまでの納品チェックや輸送のための自走を除けばほとんど走行も使用もされていません。
まず販売台数の解釈ですが、実際のところ、発表されているメーカーの販売台数あるいは受注台数というのは、ユーザーに販売された数ではありません。販売台数は登録されたクルマの台数で、受注台数はディーラーからメーカーに注文が入った台数。つまり、そのなかにはユーザーが存在しないクルマが少なからず含まれています。
そうしたクルマはメーカーへの注文後、ディーラーに届くまでにユーザーとの契約が成立するものもあれば、二次販売店に業販で卸され、そこで契約するユーザーが現れるのを待つケースもあるのです。
では、ディーラーでも二次販売店でも、メーカーから出荷、到着したにも関わらずユーザーがいないクルマはどうなるのでしょう?到着したまま放置して未登録では販売台数にカウントされません。
ディーラーは、ある一定の数を満たすことができなければノルマの達成や報奨金を得ることができませんから、ディーラーは自社のクルマとして一旦登録してナンバーを取得、販売台数をプラスするのです。これが『登録済み未使用車』、または「新古車」です。
当然、メーカーから到着するまでの納品チェックや輸送のための自走を除けばほとんど走行も使用もされていません。
未使用車のメリットはその価格
こうした未使用車は、言うなれば在庫そのものですし、登録した以上はそこから初回車検へのカウントダウンが始まり、時を経るごとに価値も落ちていきますから、ディーラーや二次販売店にとっては「早く売りたいクルマ」となります。
生産したクルマの保管場所はメーカーでも限られますから、早くディーラーに引き渡すためにも報奨金などを設けていますし、ディーラーや二次販売店でも同様、保管場所が埋まる前に売りさばきたいので、それぞれの思惑が一致した結果、未使用車は新車より安く販売されることになるのです。
一度、登録されているので、手放す際にワンオーナー車とは言えないことが玉にキズですが、買取価格が下がるということもなく、ユーザーからすれば単純に”新車を安く買える”というメリットがあります。
たまたま希望するメーカーオプションが装備された、希望するグレードが未使用車として販売されていれば、待たずに即納されるのもメリットですし、マイナーチェンジでデザインや装備が変わった直後に以前のモデルが欲しいという時も未使用車はオススメです。
他には、「新車登録時に必要な重量税は自社登録時に負担されているので不要」というメリットもありますが、消費税10%増税とともに重量税は廃止の方向なので、これはいまのうちだけでしょう。
生産したクルマの保管場所はメーカーでも限られますから、早くディーラーに引き渡すためにも報奨金などを設けていますし、ディーラーや二次販売店でも同様、保管場所が埋まる前に売りさばきたいので、それぞれの思惑が一致した結果、未使用車は新車より安く販売されることになるのです。
一度、登録されているので、手放す際にワンオーナー車とは言えないことが玉にキズですが、買取価格が下がるということもなく、ユーザーからすれば単純に”新車を安く買える”というメリットがあります。
たまたま希望するメーカーオプションが装備された、希望するグレードが未使用車として販売されていれば、待たずに即納されるのもメリットですし、マイナーチェンジでデザインや装備が変わった直後に以前のモデルが欲しいという時も未使用車はオススメです。
他には、「新車登録時に必要な重量税は自社登録時に負担されているので不要」というメリットもありますが、消費税10%増税とともに重量税は廃止の方向なので、これはいまのうちだけでしょう。
「選べない」ことが未使用車のデメリット
一方、未使用車はすでにメーカーオプションを装着、あるいは装着しない状態で出荷されているので、納車前に装備やボディカラーを選べないというのがデメリットです。
極端な話を言ってしまえば、部品だけ仕入れて後から組み込みを依頼できるメーカーオプションも存在はしますが、車体構造に関わるものは無理ですし、分解しないと装着できないようなオプションでは膨大な工賃がかかるので意味がありません。
また気をつけなければいけないのは、ディーラーによっては未使用車も早く売りたいけれども、新車もどんどん売りさばかなければいけない…ということで、新車を値引きで買ったほうが、結局は得になるケースがあります。購入を検討している未使用車がまだ新車で購入できる場合は、両者の見積もりを取って、慎重に考えたほうが良いでしょう。
もちろん車検の残りも問題になりますから、車検残の短い車や検切れの未使用車は、車検費用も計算に入れなければいけませんね。
結局のところ、希望するクルマが安く買えて万歳となるか、やはり新車を買ったほうが良かったとなるかは、購入するユーザー次第。自分にとってどれだけメリットがあるのかを慎重に考えて、購入するようにしましょう。
極端な話を言ってしまえば、部品だけ仕入れて後から組み込みを依頼できるメーカーオプションも存在はしますが、車体構造に関わるものは無理ですし、分解しないと装着できないようなオプションでは膨大な工賃がかかるので意味がありません。
また気をつけなければいけないのは、ディーラーによっては未使用車も早く売りたいけれども、新車もどんどん売りさばかなければいけない…ということで、新車を値引きで買ったほうが、結局は得になるケースがあります。購入を検討している未使用車がまだ新車で購入できる場合は、両者の見積もりを取って、慎重に考えたほうが良いでしょう。
もちろん車検の残りも問題になりますから、車検残の短い車や検切れの未使用車は、車検費用も計算に入れなければいけませんね。
結局のところ、希望するクルマが安く買えて万歳となるか、やはり新車を買ったほうが良かったとなるかは、購入するユーザー次第。自分にとってどれだけメリットがあるのかを慎重に考えて、購入するようにしましょう。