視界性は競合車に劣るのが欠点!?ヴェゼルRS試乗インプレッション

ホンダ ヴェゼル

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ヴェゼルRS(VEZEL RS)を私も先日試乗をしてきたのですが、剛性感もアップしてなかなか良い乗り心地になっているように感じました。ハイブリッドZなどと比べて引き締まったRSの乗り心地は良かったのですが、試乗した際に少し気になったのは視界性。以前初期モデルのヴェゼル/べゼル(VEZEL)を試乗した時も感じていたのですが、今回RSを試乗した時も視界の悪さが少し気になりました。もちろん良い部分もあったのですが・・・私が実際にヴェゼルRS(VEZEL RS)を試乗して感じた視界性の良さや気になったに事・欠点不満についてお話したいと思います。

2016/7/28
Chapter
ヴェゼルRSの視認性1:前方の視界は良好
ヴェゼルの見切りはそれ程良くない
ヴェゼルRSの視認性2:斜め前方の視界は死角が多い!?
ヴェゼルRSの視認性3:後方の視界もイマイチ!?
後部座席をチップアップすると死角が増える

ヴェゼルRSの視認性1:前方の視界は良好

ヴェゼルRS(VEZEL RS)を試乗するために運転席に乗り込んでみてまず気が付いたのは、SUVらしい着座位置とアイポイントの高さ。
このクルマはSUVらしく運転席が高くなっているので、とっても快適。また、この通りフロントガラスも広くなっているので、遠くまでしっかりと見渡せるのも好印象でした。
試乗中にディーラーさんに教えて貰ったのですが、ヴェゼルRSの運転席のヒップポイント(着座位置)は約620mmとなており、このクルマのベースになっているホンダのコンパクトカー”フィット3(FIT3)”よりも60mmほど高く設定されているようです。

この60mmの高さの違いは、ヴェゼルRS(VEZEL RS)の運転席に座ってみるとスグに実感する事が可能です。
運転席の位置が極端に高いわけではないので他のクルマを見下ろす感じではないのですが、視界の良さを確保しているのでとても運転がしやすかったです。また、私はベゼルRSを試乗中に大型トラックに前後挟まれたのですが、着座位置が高かったため圧迫感を予想以上に感じないのも好印象でした。個人的には視認性の良さもありながら、フワフワとした腰高感を感じさせないちょうど良い絶妙のバランスになっているのかなと試乗をしながら思いました。

ヴェゼルの見切りはそれ程良くない

ヴェゼルRS(VEZEL RS)は着座位置も高く、フロントガラスも大きいので、遠くから見渡せる視界の良さは魅力の一つですが、見切りはそれ程良くないように感じました。ヴェゼルRS(VEZEL RS)は、クーペとSUVを融合したような伸びやかなデザインになっております。また、フロントガラスも他のSUVのクルマよりも傾斜しています。
このようなデザインも影響して、身長が175cmの私が背をピーーンと伸ばして、ようやくヴェゼルRS(VEZEL RS)の運転席からボンネットを半分ちょっと把握できるくらい・・・。
このクルマの競合車でもある日産ジューク(JUKE)と比べると見切りは、それほど良くないように感じました。

最近のクルマはボンネットの先端が見えないクルマが多くなっているので致命的な欠点・デメリットと言うわけではありませんが、慣れるまでは狭い道路の運転は少し注意が必要なのかなと思いました。もしこれからヴェゼルRS(VEZEL RS)を試乗する際は、前方の見切りの良し悪しもしっかりと確認してみてくださいね。

ヴェゼルRSの視認性2:斜め前方の視界は死角が多い!?

ヴェゼルRS(VEZEL RS)は着座位置も高く、また、フロントガラスも大きいので前方の視界はとても良かったのですが、試乗をしていて気になったのは斜め前方の視界。

特に左前方の視界については、試乗をしていて死角が多いように感じました。ヴェゼルRS(VEZEL RS)の左前方はこのような感じになっています。
少し死角が多いですよね。

斜め前方の視界の良し悪しに影響を与えるのがAピラー。しかし、今回新発売されたベゼルRS(VEZEL RS)のAピラーはそれ程悪いと思いませんでした。
このAピラーはもう少し細いクルマもありますが、ボディサイズが大きいSUVとしては特に問題の無い平均的なサイズだと思います。

試乗をしていてい気になったのは、このAピラーよりもヴェゼルRSのサイドミラーのデザイン。今回新発売されたヴェゼル/べゼルでは、SUVらしい大型のサイドミラーが用意されています。
左後方が確認しやすいようにプリズムアンダーミラーが装備されるなど機能面も十分で私も気に入っているのですが、視界性・視認性の観点から考えると、このサイドミラーがデメリットに・・・。

ヴェゼルRS(VEZEL RS)の試乗中に運転席から左斜め前方を見ると、このようにAピラーとサイドミラーが重なり、かなり大きな死角が生じてしまいました。
なので、歩行者が多い横断歩道などを左折する時は頭全体を前後に動かして確認する必要が・・・。

個人的はもう少しサイドミラーを薄型にすれば、斜め前方の死角が少なくなると思ったのですが・・・。この斜め前方の死角の多さは、ヴェゼルRSの欠点・デメリットだと思いました。

ちなみに右斜め前方の視界は、助手席側(左側)ほど悪く感じませんでした。個人的には右斜め前方の視界の良さは、満足できるレベルだと思いました。

ヴェゼルRSの視認性3:後方の視界もイマイチ!?

また、ヴェゼルRS(VEZEL RS)の後方の視界もイマイチ。

クルマの外から見ると、リアウィンドウも大きく後方の視界は良いように見えるのですが、実際はこのような感じ。
車内から見ると、リヤウィンドウも少し小さめになっています。

また、後部座席に同乗者がいる事を想定して背もたれを高くすると、このような感じ。
さらに死角が多くなりましたね。運転中にバックミラーで後方を確認する分には特に不満はありませんせんが、ヴェゼルRS(VEZEL RS)で駐車する際はバックモニターは必須なのかなと思いました。

また、斜め後方の視界もイマイチ。ヴェゼルRS(VEZEL RS)ではリアの三角窓が装備されておらず、後部座席後方のCピラーもこのように太めのデザインに・・・。
また、ヴェゼルRS(はサイドウィンドウの下端が持ち上がっているようなデザインになっています。
このように見ると、このRSのサイドウィンドウの下端がリヤに行くにつれて高くなっているのが分かりますよね。

そのためヴェゼルRSの後方・斜め後方の視界は、あまり良くないように感じました。

このような欠点を解消するために、このRSでは助手席側のミラーに死角が多い車両左側面を映し出すプリズムアンダーミラーを採用していますが、この小さなミラーだけでは死角をカバーしきれていないように感じました。
このようにヴェゼルRS(VEZEL RS)はリヤウィンドウも小さくなっており、また、三角窓も用意されていないため斜め後方の視界もあまり良くないように感じました。

SUVは車体が大きいので比較的死角も他のクルマよりも多くなる傾向が高いですが、このRSは競合車・ライバル車の中でも特に死角が多いように感じたので注意が必要かなと思いました。

後部座席をチップアップすると死角が増える

また、ヴェゼルRS(VEZEL RS)でも他のクルマと同様に後部座席を跳ね上げるチップアップ機能が装備されています。
しかし、このクルマの後部座席は座面が広いためか、後部座席をチップアップするとこのようにリヤウィンドウの下半分がまったく見えない状態に・・・。
ヴェゼルRS(VEZEL RS)で後部座席をチップアップすると、さらに死角が多くなるのでご注意を・・・。
ヴェゼルRS(VEZEL RS)を試乗させて貰ったのですが、SUVらしい着座位置の高さとフロントガラスの大きさを活かした前方の視界の良さは好印象でした。

ただ、斜め後方や左前方の視界はちょっと残念に感じました。もしこれからヴェゼルRS(VEZEL RS)を試乗される方は、視界の良さについてもしっかりと確認してみてくださいね。
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