東京オートサロン2019の大目玉!? ドレスアップされた約30台の新型ジムニーが会場を彩る!

【東京オートサロン2019】ジムニー

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今年も初日から多くの来場者を集めた「東京オートサロン」。

その盛り上がりは、東京モーターショー以上であり、寒空の中にも関わらず会場は熱気に満ちていました。

そんな会場の中で、一際目立っていたのが、昨年から巷の話題を集めてきたジムニーのドレスアップモデルです。

文・山崎 友貴

山崎 友貴|やまざき ともたか

四輪駆動車専門誌、RV誌編集部を経て、フリーエディターに。RVやキャンピングカー、アウトドア誌などで執筆中。趣味は登山、クライミング、山城探訪。小さいクルマが大好物。

山崎 友貴
Chapter
約30台のジムニーが会場を彩る
たくさんのレプリカジムニー
ジムニー、80年代のドレスアップに

約30台のジムニーが会場を彩る

東京オートサロン2019の目玉は、間違いなくジムニーのドレスアップカーでしょう。メーカーのスズキは、なんと2台のコンセプトカーを展示するという力の入れようで、そのことからもジムニーの販売好調ぶりが窺えます。

20年ぶりのモデルチェンジで、昨年の国産車市場で最も輝いたジムニー。そのコンセプトは「原点回帰」であり、謳い文句の通り、見事なネオレトロデザインを纏ったクルマに仕上がりました。

2018年のデビュー直後から、巷のアフターパーツメーカーはジムニー用パーツの開発に着手していましたが、東京オートサロンに約30台ものドレスアップジムニーが登場したのは、かつての「ヨンクブーム」時でもなかったことです。それだけ、ジムニーはドレスアップベースとして魅力的だということでしょう。

昨年、ジムニーのトータルドレスアップをいち早く発表し、話題を呼んだのが、老舗のエアロブランド「ダムド」です。ジムニーが目指したであろう、Gクラスとディフェンダーという2台のクロスカントリー4WDに“戻す”手法が話題を呼びました。その完成度は実に高く、両車の特徴を実によく捉えています。

たくさんのレプリカジムニー

今回の東京オートサロンには、Gクラスやディフェンダーのレプリカジムニーが他にも出展されています。オカダエンタープライズやN’sステージなどがそれです。

今回のショーには出展していませんが、他のジムニー専門店でもこうしたレプリカ手法のドレスアップを行っているところは少なくありません。かつて、軽ワンボックスでVWのタイプ2を模したドレスアップが流行した時と、とても似た流れだと思います。
非常に興味をそそられたのは、群馬トヨタ自動車が展開するブランド「梯子車体」が出展したジムニーです。ジムニーなのに、トヨタのランドクルーザー40系(通称:ヨンマル、1960〜1984年)の雰囲気を再現しています。

ヨンマルのイメージカラーである赤白に塗られ、フロントグリルやリヤバンパー、そしてデカールなどでそっくりにしており、思わず口元がほころんでしまいました。

ヒットするかは別として、ジムニーをこうしたレプリカベースにするショップやメーカーは、まだまだ出現するのではないでしょうか。

ジムニー、80年代のドレスアップに

さて、ジムニーチューニングのもうひとつの傾向は「80年代」。前述の通り、80年代はジムニーを含めるクロスカントリー4WDが大ブームになりました。

今回の出展車両に多く見られたのは、その頃に使われたドレスアップ手法です。かつて流行となったグリルガードは、その後、歩行者保護の観点から廃れてしまいました。ですが、昨今はその当時のヨンクの雰囲気を再現するドレスアップが復活し始めています。
例えば、「くるまドットコム」が出展している『スチールボディアーマー』がそれです。ジムニーの純正バンパーの雰囲気を残しながら、スチールのハードな質感と無骨な形状がかつてのグリルガードを彷彿させます。

バンパー上部には金属パイプを奢り、下部にはスキッドプレートを装着。リアには路面にヒットしても物ともしない、ディフェンダーのようなスチールバンパーが装着されています。

先代ジムニーでもこうしたドレスアップ手法は存在しましたが、スクエアな形状の現行型には、こうしたヘビーデューティなモディファイが一層マッチします。
80年代の流行したヨンクのドレスアップ手法に、「ビッグフット」があります。サスペンションやボディブロックで車体をリフトアップし、そこに超大径のバルーンタイヤを履かせるというもの。

今回、スカイラインのチューニングを専門に手がける「R31ハウス」が、ビッグフットのジムニーを出展しています。同社はラジコンブランドも展開しており、それで造ったジムニーに模して実車を造ったのだとか。将来的にはリフトアップキットの販売も視野に入れているようです。

この他にも、80年代のドレスアップ・ヨンクを彷彿とさせるジムニーが何台もありました。昨年はクロスカントリー4WDの新型ラッシュで、ジムニーを筆頭にGクラスやJeepラングラーが登場しました。中身は大幅に変わったものの、どのモデルも70、80年代から変わらぬ雰囲気をウリにしています。

こうした車両をベースに考えれば、当然ドレスアップも当時の手法で…ということになるのは自然の流れ。かつてのユーザーには懐かしく、当時を知らない若年層には新しく映るはずです。

今年からジムニーの製造ラインが拡大され、従来の1.5倍の生産力になったといいます。ユーザーへのデリバリーが早まれば、それだけドレスアップ市場も成長し、今後はよりユニークなパーツも続々と登場するでしょう。今年もジムニーから目が離せません。
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