「ディーラーの車検は高い」…それって本当?なぜそう言われるのか?

車検

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車検は大きく分けると、ディーラーに依頼する場合と、民間整備工場や車検専門店に依頼する場合、ユーザー車検で通す場合の3つのやり方が存在しています。

中でもディーラー車検は特に費用が高くなると言われていますが、一体なぜなのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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基本点検料や手数料、部品代などが上乗せされる

基本点検料や手数料、部品代などが上乗せされる

一般的に、車検にかかる費用は ディーラー>民間整備工場/車検専門店>ユーザー車検 の順に少なくなる傾向にあります。

ディーラー車検がなぜ高くなってしまうのかというと、基本点検料や手数料、部品代などが上乗せされるためです。

車検の費用には、法定費用と呼ばれる印紙代(検査手数料)・自動車重量税・自賠責保険料が含まれており、これらはいかなる方法でも安くすることはできません

そのため、車検の費用に差が出るのはそれ以外の費用です。
例えば、ユーザー車検であれば点検を自ら行って、部品を交換しなくても車検に通る状態にできれば法定費用以外の出費は基本的にかかりません。

さらに、民間整備工場や車検専門店などはお客を獲得するために、ディーラーよりも基本点検料を安く設定していることがほとんどです。

その上、交換が必要な部品があったとしても、新古品や他の車から取り外して点検・整備をしたリビルド品などを使うことで、部品代を抑えてくれることもあります。
一方、ディーラーの車検では次回の車検を迎えるまで、その車の安全性を保つことを最優先に点検を行います。

そのため、まだ次回の車検までに不具合を起こしたり、破損が懸念されるような部品は、予防のために整備を行うというのが一般的です。

これらは、タイヤやバッテリーといった消耗品で特に顕著であり、交換する基準が非常に低くなっています。

また、純正品を使うことによる安心感だけでなく、スタッフの技術力や質の高さ、車検前後のフォローやサービス体制も充実しています。

ディーラーでの車検費用は確かに他よりも高額かもしれませんが、確かな安全やサービス品質の高さに対する対価と考えれば、妥当とも考えられるでしょう。
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