高級車と大衆車のドアを閉める音の違いを解説!「バンッ」と「パタン」この音の違いとは?

アヘッド ロールス・ロイス ドーン

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さすが高級車と唸らせる要素のひとつにドアを閉めたときの音があります。大衆車のドアは「パタン」と軽い音質ですが、高級車のドアは「バンッ」と重く響きます。この違いはどこからくるのでしょうか?
Chapter
ドアの開閉音の違いは、ドアの重さが要因?
内装材と車内の気密性も影響か
最近の高級車のドア開閉音は無音?

ドアの開閉音の違いは、ドアの重さが要因?

高級車のドアの重量は重く、大衆車のドアは軽いものです。この違いを生み出すのは、おもにドアパネルの厚さや内装材などの違いなどですが、それを生み出すウラには、エンジン出力、ボディ全幅、サイドインパクトに対する強度といった要素が絡んでいます。

車体が大きい高級車は、ドア自体が大衆車より大きくなります。それに十分な強度を持たせるためには、それなりのパネルを使わねばならず、重さも必要です。

さらに高級車の後席には政治家や大企業の役員など、社会的に重要が人が乗ることが多く、高度な安全性が求められます。そこでドア内部にはサイドクロスバーなど側面からの衝突に対し乗員を守る構造材を入れ、ドアに厚みも持たせています。

大衆車のドアにも構造材は入っていますが、その幅や厚さは高級車の比ではなく当然高級車のドアは重くなります。さらにドアの内装材でも、重量は増します。

内装材と車内の気密性も影響か

内装材は、高級車なら100%ウール、本皮、本木目、カーボン、スチールなどが、ドアの内装の基本となる樹脂パーツに貼り付けられています。

対する大衆車では、樹脂パーツのままという車種も少なくありません。樹脂パーツだけだとドアの開閉音の反響は少なく、内装材が加わることで反響が豊かになり、高級車のドアの開閉音は重みを増します。

また、高級車必須装備といえば、高性能空調設備。乗員それぞれの好みに合わせて最適な温度を提供できるようなエアコンです。この機能を実現するためには、単にエアコンが高性能なだけでなく室内の気密性も必要です。

気密性の高い空間にドアを引き入れるのですから、ある程度ドアが重くなければ室内の空気も押し込めず、空気孔からドアが閉まったぶん余分となった空気も逃げられないわけです。

そして引き入れたドアをがっちり固定するドアキャッチとストライカーの関係も重要で、高級車ではしっかりドアを固定できるパーツが使用されています。

最近の高級車のドア開閉音は無音?

ところが「バンッ」という音ともに高級車のドアを閉める行為は、少々乱暴にも見えることもあり、エレガントな高級車には似つかわしくありませ。重いドアは、非力な女性やお子さん、高齢者などにはひと苦労です。そのため最近では、後席ドアにイージークローザー機能を備える車種が増えました。

半ドア状態にすれば、あとは自動でドアを引き込み、確実にロックしてくれます。これなら力に自信がない方でも、ドアの開閉に苦労することはありません。また人体など異物を挟むとドアが開く機能もあるので、怪我をすることもありません。

高級車のドアが「バンッ」と鳴っていたのは、過去のことになりつつあるのです。

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