ほぼ同じ価格帯のハリアーHVとアウトランダーPHEVを比較するとどちらがおすすめ?
更新日:2024.09.09
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トヨタのハリアーHV(ハイブリッド)と三菱 アウトランダーPHEVは、車両のコンセプトやボディサイズ、車両価格帯が近いことから、購入時に悩む人が多いようです。それぞれの車の魅力を探ってみましょう。
オトク感が大きいのはアウトランダーPHEVか?
車両本体価格は、三菱 アウトランダーPHEVが366~478.9万円、トヨタ ハリアーHVが407.5~495.4万円なので、ハリアーのほうが価格帯としてはやや上になります。
PHEVのアウトランダーは、ハイブリッド車では受けられないCEV(クリーンエネルギー自動車)購入の補助金が、すべてのグレードで20万円(平成29年度)支給されます。他に、各種自動車に関わる税金などが軽減される地方自治体もありますので要確認です。
予算が限られている方には、アウトランダーPHEVの圧倒的なオトク感は魅力でしょう。
PHEVのアウトランダーは、ハイブリッド車では受けられないCEV(クリーンエネルギー自動車)購入の補助金が、すべてのグレードで20万円(平成29年度)支給されます。他に、各種自動車に関わる税金などが軽減される地方自治体もありますので要確認です。
予算が限られている方には、アウトランダーPHEVの圧倒的なオトク感は魅力でしょう。
ハリアーHVとアウトランダーPHEVをボディサイズから比較してみると?
2車のボディスペックを比べてみましょう。
ハリアーHV | アウトランダーPHEV | |
全長×全幅×全高 | 4,725×1,835×1,690mm | 4,695×1,800×1,710mm |
室内長×室内幅×室内高 | 1,965×1,480×1,220mm | 1,900×1,495×1,235mm |
ホイールベース | 2,660mm | 2,670mm |
最低地上高 | 175mm | 190mm |
車両重量 | 1,770kg | 1,850kg |
ボディサイズはほぼ同じ。いずれも全幅は1,800mm以上なので、5ナンバー車から乗り換える場合は、運転に注意が必要かもしれません。全幅に対する室内幅は、アウトランダーのほうが広くなっています。
SUVとしての使い勝手を考えた時に気になる最低地上高は、アウトランダーが15mm高いので、高齢者や幼い子供が乗る場合など、乗降性に配慮が必要でなければこちらがおすすめです。
また、取り回しの良さに関わってくる最小回転半径の数値はアウトランダーが5.3m、ハリアーが5.7mとかなりの差。もともと大柄なボディなので、狭い道では大きな差になるかもしれません。
ハリアーHVとアウトランダーPHEVの気になる燃費の違いは?
ハリアーHVとアウトランダーPHEVを比較する上で、気になることのひとつが燃費です。
メーカーが発表している燃費(JC08モード)は、ハリアーHVが21.4km/L、アウトランダーPHEVはエンジンを作動させるハイブリッド走行時で19.0km/L。
一見するとハリアーのほうが良さそうに思えますが、PHEVのアウトランダーでは、完全に電気だけで走れるモードがあり、1回の充電で50〜60kmの走行が可能。普段の買い物や送迎、近距離の車通勤なら十分に賄えそうですね。
どんなシーンで走行することが多いかにもよりますが、燃費をトータルして考えれば、やはりアウトランダーPHEVに分があるように感じます。
では、高級感、乗り心地はどうでしょうか?またトータルでは、どちらがおすすめでしょう?
メーカーが発表している燃費(JC08モード)は、ハリアーHVが21.4km/L、アウトランダーPHEVはエンジンを作動させるハイブリッド走行時で19.0km/L。
一見するとハリアーのほうが良さそうに思えますが、PHEVのアウトランダーでは、完全に電気だけで走れるモードがあり、1回の充電で50〜60kmの走行が可能。普段の買い物や送迎、近距離の車通勤なら十分に賄えそうですね。
どんなシーンで走行することが多いかにもよりますが、燃費をトータルして考えれば、やはりアウトランダーPHEVに分があるように感じます。
では、高級感、乗り心地はどうでしょうか?またトータルでは、どちらがおすすめでしょう?
高級感、乗り心地は?ハリアーHVとアウトランダーPHEVでは、どちらがおすすめ?
2台とも車両本体価格が400万円前後ということもあって、高級感は十分に感じられるでしょう。
上質感ということで考えれば、デザイン重視、わかりやすい高級感を全面的に押し出しているハリアーの方が上かもしれません。全体的にジェントルな雰囲気です。小物収納のスペースなど細かな使い勝手も良く考えられています。
ただし、デザインを重視した設計なので、後部の視認性や外寸から期待できる室内のサイズはいまひとつです。
上質感ということで考えれば、デザイン重視、わかりやすい高級感を全面的に押し出しているハリアーの方が上かもしれません。全体的にジェントルな雰囲気です。小物収納のスペースなど細かな使い勝手も良く考えられています。
ただし、デザインを重視した設計なので、後部の視認性や外寸から期待できる室内のサイズはいまひとつです。
アウトランダーPHEVは、三菱のSUVらしい少し武骨な雰囲気とPHEVという先進的な車のイメージを感じる内外装ですが、高級感という点ではハリアーに譲ります。ただし、経済性、実用性、そしてモーターでの加速は未来感もあり斬新。
そしてPHEVのもうひとつの魅力、駆動用バッテリーの電力を取り出して100V AC電源として使えることは、最大出力1500Wなのでアウトドアでの照明や家電製品に、また災害などで電気が使えなくなった場合も心強い存在です。
全体的にみて、ハリアーはスタイル重視、アウトランダーは実用性重視といったところではないでしょうか?
そしてPHEVのもうひとつの魅力、駆動用バッテリーの電力を取り出して100V AC電源として使えることは、最大出力1500Wなのでアウトドアでの照明や家電製品に、また災害などで電気が使えなくなった場合も心強い存在です。
全体的にみて、ハリアーはスタイル重視、アウトランダーは実用性重視といったところではないでしょうか?
加藤久美子|Kato Kumiko
自動車生活ジャーナリスト。大学時代はトヨタディーラーで納車・引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社出版局に入社。フリーランスになって20年超。愛車は1998年式アルファスパイダーで走行距離まもなく25万キロ!近年は撮影&通訳担当のクルマ好き息子と共に、海外自動車ショウの取材が増えている。
著書「固有名詞子育て」(朝日新聞出版)、原作「愛車買います!」(実業之日本社)