トヨタ 2代目アクアのエンジンスペックや走行性能をチェック!【プロ徹底解説】

トヨタ 2代目アクア

2代目になったトヨタのアクアは、パワーユニットを刷新することで走行性能・燃費性能ともに向上しました。

さらに、新型バッテリーや快感ペダルと呼ばれる新機能も搭載しています。

今回は、2代目アクアに搭載されるエンジンやハイブリッドの性能、新しい機能や乗り心地の変化について解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

Chapter
世界トップクラスの燃費性能を獲得
新開発されたバイポーラ型ニッケル水素電池を世界初採用
ドライバーの負担を減らす快感ペダル
最新プラットフォームの採用によって乗り心地も向上

世界トップクラスの燃費性能を獲得

2代目となったトヨタのアクアは、先代モデルよりパワーユニットが刷新されました。

搭載されるのは、最高出力91PS/最大トルク120Nmを発揮する1.5Lの直列3気筒エンジンに、最高出力80PS/最大トルク141Nmモーターを組み合わせるハイブリッドシステムです。燃費性能は33.6~35.8km/l(WLTCモード)を達成しています。

一方、先代アクアに搭載されていたパワーユニットは、最高出力74PS/最大トルク111Nmを発揮する1.5Lの直列4気筒エンジンに、最高出力61PS/最大トルク169Nmを発揮するモーターを組み合わせたハイブリッドシステムでした。燃費性能は27.2~29.8km/l(WLTCモード)です。

排気量はそのままに高効率化が行われ、エンジンとモーターの出力が向上して、先代モデルと比較して燃費が大きく向上しています。

この数値はプリウスすら超える燃費性能であり、アクアは2代目になっても初代と同様に世界トップクラスの燃費を持っていることになります。

新開発されたバイポーラ型ニッケル水素電池を世界初採用

2代目アクアが搭載しているパワートレーンスペックについては前述した通りですが、まったく新しいものというわけではなく、基本的には、すでに発売されているヤリスのハイブリッドモデルと同様の構成となっています。

ただし、エンジンやモーターはヤリスと同じですが、バッテリーにおいては新開発されたバイポーラ型ニッケル水素電池が世界で初採用されました。

このバッテリーは、ほかのハイブリッドモデルに採用されている従来型のニッケル水素電池と比較すると、よりコンパクトで高出力なことが特徴です。

バッテリーのセルあたりの出力が約1.5倍となり、コンパクト化によって従来と同じサイズで約1.4倍のセルが搭載可能となりました。その結果、1.5×1.4=2.1となり、トータルの出力が2倍ほどに向上しています。

この新型バッテリー採用によって、モーターのみで走行可能な速度領域が拡大し、先代モデルが約20km/hまでだったのに対して、2代目アクアでは約40km/hにまで伸ばすことに成功しました。

ドライバーの負担を減らす快感ペダル

バイポーラ型ニッケル水素電池は、燃費の向上だけでなく快感ペダルという機能を2代目アクアにもたらしました。

快感ペダルとは、日産がe-POWERドライブと呼ぶワンペダルドライブに近い機能となっており、2代目アクアではドライブモードをPOWER+モードに切り替えることにより、アクセルの踏み加減で加減速のコントロールをより広く行うことが可能な新しいシステムです。

快感ペダルの採用によって、高速道路での速度・車間調節、コーナーを曲がるさいの減速などでブレーキを踏むことなくアクセルのみの操作で走行しやすくなりました。

アクセルペダルとブレーキペダルを踏み換える頻度をおよそ4割減らせるとされており、ドライバーにかかる負担や疲労を低減しています。

最新プラットフォームの採用によって乗り心地も向上

2代目アクアでは、乗り心地も先代よりも大きく向上しています。これは、2代目アクアから採用されている最新のTNGA(GA-B)プラットフォームによるものです。

TNGA(GA-B)プラットフォームとは、トヨタが開発した新世代コンパクトカーの向けプラットフォームであり、ヤリスや派生モデルであるヤリスクロスにも採用されています。重量を軽くしつつ、高いボディ剛性を確保しています。

さらに、ホイールベースを50mmロング化したことで、後席やラゲッジスペースを拡大し、利便性も高めています。

このプラットフォームの採用によって、2代目アクアはボディのねじり剛性が28%、ステアリング左右支持剛性が68%、上下支持剛性が22%、それぞれ向上しました。

この影響で、サスペンションの動きがさらにスムーズになり、優れた乗り心地を獲得しました。

また、2代目アクアは走行中の静粛性も高いレベルを実現しています。

これは、前述したバイポーラ型ニッケル水素電池も大きく貢献しています。EV走行領域が拡大し、また、エンジン稼働時もエンジン回転数の上昇を抑えることができたのです。

また、フロアカーペット裏など効果的な場所に遮音層を設定。フロントガラスも遮音性能に優れたガラスを採用するなど、車全体としての静粛性が高められています。

トヨタの2代目アクアは、パワーユニットの刷新によって先代同様の世界トップクラスの燃費性能を維持しました。

さらに、新型バッテリーと新型プラットフォームの採用によって、ハイブリッド車としての性能に磨きをかけた1台になったといえるでしょう。

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
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