コンパクトとは思えない洗練された仕上がり!日産3代目ノートのインテリアの特徴【プロ徹底解説】

日産3代目ノート

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新型3代目ノートは、インテリアも大きく改良され、先代ノートと比べるとあらゆる箇所でデザインが大きくかわっています。

5ナンバーサイズのコンパクトカーとは思えないほどの上質なインテリアをもつ車に生まれ変わりました。

車内インテリアのどのような部分が進化したか見ていきましょう。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
デザインコンセプトは「モダンな日本らしさ」
インパネ・運転席周り
座席・シート
室内スペース
ラゲッジスペース
便利装備・おもしろ装備
特別仕様車のインテリア

デザインコンセプトは「モダンな日本らしさ」

新型3代目ノートでは、エクステリアだけでなくインテリアにも「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」のデザインコンセプトを取り入れています。

「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」とは、日産が考案するモダンな日本らしさを表現したデザインであり、次世代のデザインとして注目された日産「アリア」と同じく、このノートでも採用されることになりました。

例をあげると、ドアトリムのスピーカーグリルのパターン、シートのグラデーションなどに日本の様式美のようなデザインが取り入れられていますが、これも「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」に基づきデザインされているとのことです。

質感アップ!シンプルさや快適さを重視

先代2代目ノートは、曲線などを多用し、丸みをおびた複雑な形状でした。3代目では先代とは異なり、「シンプルさ」「快適さ」「ストレスのなさ」「広さ」を感じられる車内を目指したデザインコンセプトとなっています。

結果、このクラスのコンパクトカーとは思えないほどの造形美を実現し、各所の質感も先代ノートから比べ大幅にアップしています。

インパネ・運転席周り

新型3代目ノートでは、ダッシュボート中央に9インチのセンターディスプレイが配置されています。運転席のメーターには、7インチの「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」を採用し、パソコンのモニターのようにさまざまな情報が表示されます。

この2つのディスプレイを一体化させ、全体として一つのディスプレイのように見せるのも特徴的。これも日産「アリア」と共通する日産の目指す新しいデザインです。インパネ全体が外に向かって左右に広がるような形状を採用しており、サイズ以上に広々と感じられる運転席周りとなっています。

運転席と助手席の間にはセンターコンソールが配置され、ジョイスティック形式のシフトが備えられています。センターコンソール下には収納スペースも用意されており便利です。

「S」グレードおよび「X」グレードでは、インパネ周りにカーボン調加飾が施されており、スポーティさも演出されています。

座席・シート

エントリーグレードの「F」、およびスタンダードグレードの「S」では、ブラックをベースにしつつ、シートの一部にグレーを用いて軽さや親しみやすさをアピールしています。

ハイグレード「X」では、本革シートが選択可能。もしくはセンターストライプを入れて左右にグラデーションを加えた「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」デザインのシートを選ぶこともできます。

運転席と助手席には収納可能なカップホルダーが用意され、フロント、リアのドアの下部にはカップを置けるポケットが用意されています。

また「X」のみ、後部座席のシートがリクライニング仕様となっているのも注目点です。

室内スペース

新型3代目ノートの室内サイズは、室内長2,030×室内幅1,445×室内高1,240㎜となります。先代2代目ノートと比べ室内長と室内高がやや短くなっています。

ただし、もともとノートはコンパクトカーとしては室内スペースを広くとっている車種であるため、ライバル車種たちと比べればまだまだスペースに余裕はあります。大人が乗っても十分な広さがあり、平均的な体形の方であれば窮屈さは感じにくいことでしょう。

ラゲッジスペース

3代目ノートは、広い開口部と荷室幅を確保し、荷物を積みやすい設計がなされています。

後方のラゲッジスペースは、5人乗車状態で、550mm×400mm×250mmサイズのトランクを計4つ積めるサイズがあります。

全グレードで、後席シートは6:4分割可倒式を採用し、シートアレンジの高い自由度を実現しました。後席シートをフルフラット状態にするとワゴンのように大きな荷物を積むことも可能です。オプションの「ラゲッジアンダーボックス」を付けると、段差をなくし、後席シート後ろのラゲッジスペースまでフルフラットにすることもできます。

荷室容量(VDA方式)は、2WDグレードが340L、4WDグレードが260Lです。

便利装備・おもしろ装備

センターコンソール部分にスマートフォン用のワイヤレス充電器が装着可能です(オプション)。

オプションの「インテリアイルミパック」を付けると、センターコンソールをイルミネーションで照らし、夜間のドライブを盛り上げてくれます。

警告音などの情報提示音は、従来モデルから一新され、ゲームメーカーの「バンダイナムコエンターテイメント」と共同開発したサウンドを採用しているのも面白い点です。

特別仕様車のインテリア

特別仕様車の「エアリーグレーエディション」、「AUTECH」、「AUTECH CROSSOVER」では、インテリアに専用のアレンジが加えられています。

エアリーグレーエディションの専用インテリア

「エアリーグレーエディション」では、シートをはじめインテリアの各部分をエアリーグレーで統一しており、明るく洗練された室内に。インテリジェント ルームミラーも標準装備されています。

AUTECHの専用インテリア

「AUTECH」では、シートは「AUTECH」刺繍付きのブルー/ブラックコンビレザレットシートとなります。その他のインテリア装備として、ダークウッド調フィニッシャー、合皮アームレスト(フロントセンター、フロントドア)、フロントセンターアームレスト、リヤセンターアームレスト(カップホルダー2個付)、専用の本革巻ステアリングなどを用意。

センターコンソールには、専用のAUTECHエンブレムが設置されます。

AUTECH CROSSOVERの専用インテリア

「AUTECH CROSSOVER」では、シートは「AUTECH CROSSOVER」刺繍入りのブラックレザレットシートとなります。シート以外は、上記「AUTECH」グレードと同等の専用インテリア装備が装着されています。
「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」のデザインコンセプトを取り入れた新型3代目ノートのインテリアは洗練され、上質かつ使いやすい室内となりました。価格やクラスを超えた仕上がりとなっています。
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