ホンダの歴代車種の一覧を徹底解説(1981年~1988年)
更新日:2024.09.09
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太平洋戦争後、本田宗一郎氏がエンジンを手がけたことをきっかけに自動車メーカーとしてスタートを切ったホンダは、「S500」や「N360」などの乗用車を開発し、高い技術力をアピールしました。高度経済成長からバブル期を迎えた1980年代にはどのような車種が誕生したのかを、乗用車を中心とした当時のラインナップとともに紹介します。
文・PBKK
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1981~1988年のホンダ歴代車種一覧
1980年、ホンダは北米や欧州など世界各国に進出して販売台数を伸ばし、1982年にはアメリカで現地生産を開始し、1986年には高級車ブランド「アキュラ」を設立。国内でも販売チャンネルを拡大し、1985年に「クリオ店」を設立。専売車種が設定され、プラットフォームを共有するさまざまなバリエーションモデルが登場しました。
ホンダ シティ(1981年)
ホンダ シティは、1972年に発売されたホンダ シビックに続く小型乗用車です。
初代シティは「トールボーイデザイン」と呼ばれるデザインを採用し、シビックよりも全長と全幅が切り詰められているのに対し全高が拡大され、独特のエクステリア(外装)デザインとなっています。
1982年にターボチャージャーによって馬力を高めたターボモデルが設定され、1983年に最高出力を100PSまでアップした「ターボII」が追加。のちにオープンモデルの「シティカブリオレ」もラインナップされるなど、さまざまなグレードが加わりました。
初代シティは「トールボーイデザイン」と呼ばれるデザインを採用し、シビックよりも全長と全幅が切り詰められているのに対し全高が拡大され、独特のエクステリア(外装)デザインとなっています。
1982年にターボチャージャーによって馬力を高めたターボモデルが設定され、1983年に最高出力を100PSまでアップした「ターボII」が追加。のちにオープンモデルの「シティカブリオレ」もラインナップされるなど、さまざまなグレードが加わりました。
ホンダ ビガー(1981年)
ホンダ ビガーは、1981年に発売されたホンダ 2代目アコードの兄弟車種として登場しました。
アコード同じく、4ドアセダンと3ドアハッチバックが設定され、セダンは「ビガー サルーン」、ハッチバックは「ビガーハッチバック」の車名が与えられていました。フルモデルチェンジに伴って車名を「ビガー」に統一し、引き続きアコードの兄弟車種として販売され続けました。
アコード同じく、4ドアセダンと3ドアハッチバックが設定され、セダンは「ビガー サルーン」、ハッチバックは「ビガーハッチバック」の車名が与えられていました。フルモデルチェンジに伴って車名を「ビガー」に統一し、引き続きアコードの兄弟車種として販売され続けました。
ホンダ CR-X(1983年)
ホンダ CR-Xは、1980年に発売されたホンダ バラードの派生モデルとして登場したクルマです。
当初は「バラードスポーツ CR-X」という名前で登場し、FFライトウェイトスポーツという新しいジャンルを開拓しました。1984年には排気量と馬力を向上させ、より高回転型のエンジンを搭載したグレード「Si」がラインナップに加わり、若者を中心に人気を集めました。
当初は「バラードスポーツ CR-X」という名前で登場し、FFライトウェイトスポーツという新しいジャンルを開拓しました。1984年には排気量と馬力を向上させ、より高回転型のエンジンを搭載したグレード「Si」がラインナップに加わり、若者を中心に人気を集めました。
ホンダ トゥディ(1985年)
ホンダ トゥデイは、約11年ぶりに復活したホンダの軽乗用車です。
ホンダは1974年に軽自動車市場からほぼ撤退し、以降はホンダ シビックなどの乗用車に力を入れていました。一方で、かつてはホンダ N360などの軽乗用車で人気を博したことから、トゥデイの登場は話題を集めました。
ホンダは1974年に軽自動車市場からほぼ撤退し、以降はホンダ シビックなどの乗用車に力を入れていました。一方で、かつてはホンダ N360などの軽乗用車で人気を博したことから、トゥデイの登場は話題を集めました。
ホンダ クイントインテグラ(1985年)
ホンダ クイントインテグラは、1980年に発売されたホンダ クイントの後継車種として登場しました。
車体はクイントと同じ5ドアハッチバックに加えて3ドアクーペがラインナップされ、全グレードにハイスペックなDOCHエンジンが搭載されるなどスポーティーな印象を強めています。また、海外ではアキュラブランド向けにアキュラ インテグラとしても販売されていました。
車体はクイントと同じ5ドアハッチバックに加えて3ドアクーペがラインナップされ、全グレードにハイスペックなDOCHエンジンが搭載されるなどスポーティーな印象を強めています。また、海外ではアキュラブランド向けにアキュラ インテグラとしても販売されていました。
ホンダ アコードエアロデッキ(1985年)
ホンダ アコードエアロデッキは、ホンダ 3代目アコードの派生モデルとして登場したクルマです。
クーペのような滑らかなフォルムと、ステーションワゴンのように使い勝手の良いリアゲートを持ち、現代のシューティングブレイクに近い個性的なエクステリアデザインが特徴的ですが、当時は斬新な3ドアのステーションワゴンだったこともあり、販売台数は伸び悩みました。
クーペのような滑らかなフォルムと、ステーションワゴンのように使い勝手の良いリアゲートを持ち、現代のシューティングブレイクに近い個性的なエクステリアデザインが特徴的ですが、当時は斬新な3ドアのステーションワゴンだったこともあり、販売台数は伸び悩みました。
ホンダ レジェンド(1985年)
ホンダ レジェンドは、ホンダの高級セダンであり、高級車ブランド「アキュラ」でもアキュラ RX、アキュラ RLXなどの名前で販売されました。
初代は4ドアセダンの他にも2ドアセダンが設定され、日本で初めてエアバッグを搭載するなど高級車らしい質感や装備を与えられました。また、高級車開発経験の乏しかったホンダは、レジェンドの開発にあたって当時資本提携関係だった英国の自動車メーカー「ブリティッシュレイランド」と協力したともされています。
初代は4ドアセダンの他にも2ドアセダンが設定され、日本で初めてエアバッグを搭載するなど高級車らしい質感や装備を与えられました。また、高級車開発経験の乏しかったホンダは、レジェンドの開発にあたって当時資本提携関係だった英国の自動車メーカー「ブリティッシュレイランド」と協力したともされています。
ホンダ コンチェルト(1988年)
ホンダ コンチェルトは、ホンダ アコードとホンダ シビックの中間車種として登場しました。
英国の自動車メーカー「オースチン・ローバー」と共同開発したクルマであり、ヨーロピアンテイストを盛り込んだ車種でした。また、電動パワーシートやキーレスエントリーなど、小型セダンとしては充実した装備が奢られ、クラスを超えた品質を持っていたともされています。
英国の自動車メーカー「オースチン・ローバー」と共同開発したクルマであり、ヨーロピアンテイストを盛り込んだ車種でした。また、電動パワーシートやキーレスエントリーなど、小型セダンとしては充実した装備が奢られ、クラスを超えた品質を持っていたともされています。
1980年代のホンダは、高級車ラインナップを拡大するために英国の自動車メーカーと提携しました。一方でF1などのモータースポーツ活動にも取り組み、品質と技術力を高めていった時代と言えるでしょう。