インテグラ タイプRやスカイラインGT-Rなど…墓場まで持っていきたい車5選!

ホンダ インテグラタイプR DC2

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今回は、一生乗り続けたい、あるいは墓場まで持っていきたいと思えるクルマを紹介します。

魅力溢れるクルマが開発され、毎月のようにリリースされています。しかし街を走っているクルマが新車ばかりかといえば、そうではありません。なかには、強いこだわりを持って古いクルマに乗られているオーナーもいます。そこで、走行性能、人気、さらに独断と偏見を交えて、お届けしたいと思います。
Chapter
①貴婦人の名にふさわしい、女性的で美しいデザイン
日産 フェアレディZ (Z32)
②フェラーリが買えないんだったら、〇〇を買え!?
ホンダ インテグラ タイプR 96スペック(DC2)
③軽量なボディでスポーティに乗り回す車
マツダ ロードスター (NA・NB)
④この車を名車と呼んで異義がある人は皆無ではないだろうか…
日産 スカイラインGT-R (BNR32)
⑤一言で言うなら、公道ラリーウェボン
ランサーエボリューションⅨ MR

①貴婦人の名にふさわしい、女性的で美しいデザイン

日産 フェアレディZ (Z32)

フェアレディZは初代(S30型)が1969年に販売され、幾度のモデルチェンジを受けて現行となる6代目(Z34型)が2008年から販売されています。その中から選んだのは、4代目(Z32型系)です。イメージは獲物を狙う動物。スタイルやパフォーマンス等、当時の日本車の中で完璧なスーパースポーツカーを目指したモデルでした。

Z32型フェアレディZ は1989年に登場し、専門の中古車販売店が存在するほど、今なお人気の衰えをみせないクルマです。貴婦人の名にふさわしい、女性的で美しいデザインは、現行のZ34にも引けを取りません。

Z33型以降、フェアレディZは2シーターと割り切って設計されるようになりましたが、Z32型までは2by2という4名乗車が可能なモデルが販売されていました。4名乗車可能というのは大きなアドバンテージだったと思います。オープンカーのような気分を味わえるTバールーフがあるのもZ32型の特徴です。

「スポーツカーに乗ろうと思う」というキャッチコピーや、日産の経営環境の影響からか、10年以上に渡りフルモデルチェンジを受けず製造され続けたモデルであることも、Z32型を語る上では欠かせない要素です。

そんな4代目フェアレディZの販売当時の新車価格は307万円からとなっていました。現在の中古価格は大手中古車情報サイトによると、取り扱い台数65台の中で最低価格が59万円からとなっており100万円を下回るようなものも多くあります。しかし、オーナー独自のカスタムが施された350万円の一台があるなど、新車価格を上回るものもありました。(2020年6月17日時点)    

②フェラーリが買えないんだったら、〇〇を買え!?

ホンダ インテグラ タイプR 96スペック(DC2)

インテグラ タイプRは「フェラーリが買えないんだったら、インテグラタイプRを買え!」と言う自動車評論家がいたと言われるほど、官能的で刺激的なクルマです。1985年に初代インテグラに当たるクイントインテグラが誕生し、1995年に登場した3代目インテグラでタイプRが登場しました。

インテグラタイプRが官能的で刺激的なクルマに仕上がった最大の要因は、そのパワーユニットです。96スペックと呼ばれる、初期型のインテグラ タイプRは、レーシングカーのエンジンのように、エンジンのポート研磨など多くの部分を手作業で行い組み上げていました。

膨大な資金と時間を注ぎ込むレーシングエンジンや、受注生産のスペシャルモデルではなく、量産モデルのエンジンにこの手法を採用したことは、当時大きな話題になりました。

9000rpmまで回るVTECエンジン、軽量な車体、自由自在な旋回を可能にするシャシー性能、これらの要素を持つインテグラタイプR(DC2)のようなクルマは、今後生まれてこないかもしれません。

インテグラタイプR(DC2)の販売当時の新車価格は、222万8000円からとなっていましたが、現在の中古価格     は、大手中古車情報サイトによると     最低価格が73.8万円、最高価格が248.5万円となっています。最高価格では、当時の新車価格を上回っていますが、それ以外のほとんどのものは200万円以下となっていました。流通している台数が少なく、20台も確認できませんでした。(2020年6月17日時点)    

③軽量なボディでスポーティに乗り回す車

マツダ ロードスター (NA・NB)

世界中で人気を集めるマツダ ロードスター。このモデルが誕生したのは今から30年以上前の1989年のことです。1998年と2005年にモデルチェンジが行われ、2015年には現行となる4代目ロードスター(ND系)が販売されています。ロードスター最大の魅力が、軽量なボディが生み出すスポーティな乗り味です。

このクルマに乗ると、ライトウェイトスポーツの運転がいかに楽しいかということや、クルマはパワーよりも軽量こそが一番のアドバンテージであることを思い知らされます。

現在、4代目のND型が販売されていますが、ロードスターらしさをもっとも味わえる初代のNA型か2台目のNB型もおすすめです。この2台のいずれかからロードスター生活を始めるのもいいでしょう。

初代のNA型か2台目のNB型を手に入れるには、中古車しか選択肢はありません。当時の     新車価格はNA型で174万円から、NB型で185万円からとなっていました。現在の中古価格は、大手中古車情報サイトによるとNA型が最低価格36.2万円、最高価格298万円で、取り扱い台数が176台。NB型は最低価格24.8万円、最高価格188.8万円で、取り扱い台数が271台となっています。(2020年6月17日時点)    

④この車を名車と呼んで異義がある人は皆無ではないだろうか…

日産 スカイラインGT-R (BNR32)

R32型スカイライン GT-Rは、このクルマを名車と呼んで異義がある人は皆無なのではないか…そう思うほどの名車です。根強いファンが存在し、中古車市場も依然高値を維持しています。

1989年にR32型スカイライン GT-R(BNR32)が登場してからその後、1995年にR33型(BCNR33)、1999年に3代目R34型(BNR34)が販売されましたが、なかでも人気なのがこの初代スカイライン GT-R(BNR32)です。

先代KPGC110の生産終了より16年ぶりのGT-R復活となったBNR32型スカイラインGT-Rは、モータースポーツで勝つことを前提に開発されたクルマです。

アテーサE-TS、スーパーHICASといった当時の最新デバイスや、専用設計されたRB26DETTエンジンを搭載しています。1994年11月7日に生産終了するまで、4万3,934台が生産されました。今見ても時代を感じさせない、流麗なボディラインは圧巻です。

販売当時の新車価格は445万円からとなっていましたが、現在この初代スカイラインGT-R(BNR32)を中古価格で購入する場合、新車価格を上回るものも少なくありません。大手中古車情報サイトによると、最低価格は258万ですが、最高価格は1820万にもなります。(2020年6月17日時点)    

⑤一言で言うなら、公道ラリーウェボン

ランサーエボリューションⅨ MR

ランサーエボリューション、通称ランエボはスカイラインGT-R同様、三菱がモータースポーツで勝つことを前提に開発したスポーツモデルです。国内外ラリーやスーパー耐久などの国内レースで輝かしい成績を残してきました。

初代ランサーエボリューション(CD9A/CE9A)の発売は1992年10月。以来、走る・曲がる・止まるの基本性能を大幅に改良しながらモデルチェンジを繰り返してきました。中でも2006年に登場したⅨ MR(GH-CT9A)は、第3世代と呼ばれるランサーエボリューションの集大成モデルです。

MRとは、Mitsubishi Racingの略であり、同社の最高峰スポーツモデルに与えられる称号です。このⅨ MRが、第3世代最強のランエボであることは間違いないでしょう。第3世代ランエボは、モータースポーツとともに進化してきました。Ⅸ MRをおすすめする最大の理由はそこにあります。

エンジンは4G63型2L DOHCインタークーラーターボ。Ⅸ MRに搭載されたエンジンは4G63型の最終進化系とも言え、レスポンスが大幅に高められています。それにアイバッハ社製スプリングを従来のビルシュタイン社製ショックアブソーバーに組み合わせ、ランエボ史上最高の完成度を誇るモデルに仕上がっています。

第3世代のⅨ MR(GH-CT9A)の販売当時の新車価格は362万2500円からとなっていました。中古価格では大手中古車情報サイトによると、最低価格が178万円となっていましたが、少しでも状態が良いものでは、価格が上がっており、最高価格は579.4万円となっています。     (2020年6月17日時点)    
今回は自動車メーカーのこだわり、走行性能、人気等で名車5車種を選んでみましたが、他にも名車はたくさん存在します。たとえば、トヨタスープラやマツダRX-7も上記5車種に引けを取らない名車です。正直、5車種だけに絞ることは困難です。

当然ですが、一度生産が終了した車がふたたび生産されることはありません。形や走行可能な状態を維持している車はどんどん減っていきます。それは、残念ながら名車と呼ばれる車も同じです。

名車オーナーは、車に対する深い愛情とこだわりを強く持っている方がほとんど。いつまでも大切に乗り続けて頂きたいと思います。そして、この先もこれまでずっと走り続けてきた名車が、新車に負けず元気に走っている光景が続くよう、願うばかりです。

さて、あなたが墓場まで持っていくとしたら、何を選びますか?
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