トヨタはセンチュリー、ホンダはレジェンド…国産フラッグシップモデルは?

【東京モーターショー2017】トヨタ センチュリー

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フラッグシップとは、もともとは「艦隊の司令官が乗る指令・命令を発する艦艇」のことです。”艦隊を率いる”ことから、やがて、もっとも重要なもの、企業の商品やブランドのなかで最上級のものを指す言葉として、使用されるようになり、それが自動車においても使われるようになりました。では、国産メーカーのフラッグシップモデルとはどんな車種が挙げられるのでしょうか?

文・吉川賢一
Chapter
トヨタ センチュリー
日産 シーマ
レクサス LS
ホンダ レジェンド

トヨタ センチュリー

1967年、日本国内のVIP向けに、当時の技術の粋を集めて開発したのが、トヨタ センチュリーです。2代目は初代誕生から30年後の、1997年に登場しました。

2代目のボディサイズは、全長5,270mm×全幅1,890mm×全高1,475mmと、立派なサイズをしており、エンジンは4,996ccのV型12気筒エンジンを搭載。制作は、熟練工による手作業で行われており、溶接から組み立て、塗装にいたるまで、手間のかかった方法で製作されています。

そして2018年6月に、3代目が発売。水平基調のデザインに角型ヘッドライトや威厳を感じさせるフロントグリルなど、外観のイメージを踏襲しつつも、外装から内装まで、より洗練されて気品ある造形となっています。各種先進安全機能も装着されており、VIP御用達になることは間違いないでしょう。

3代目センチュリー 画像ギャラリー

日産 シーマ

現在、日産のフラッグシップカーとして君臨するのがシーマです。それより以前は、2010年まで生産されたプレジデントがフラッグシップカーでした。プレジデントは法人やハイヤーとしての用途がメインだったのに対して、シーマは一般オーナー向けとして開発されてきました。

1988年に発売された初代シーマは、当時の景気の良さも手伝って、高額であったのにもかかわらず発売初年度に36,400台もの売れ行きを記録し、『シーマ現象』とも呼ばれました。これが、一躍シーマの名を日本国内に轟かせることになります。

2001年に4代目へとモデルチェンジをしたシーマをベースとして、2003年に登場した4代目プレジデント。シーマとの違いは、遮音材を増やして、静粛性を大幅に向上させていましたが、外観上はフロントグリルの意匠やオーナメント程度と、ベースのシーマとほぼ変わらない造形となりました。

その後、プレジデントは2010年に生産を終了し、日産のフラッグシップカーの座は「シーマ」に譲られることになりました。

シーマ 画像ギャラリー

レクサス LS

LSが誕生したのは1989年。トヨタがアメリカで高級車を販売するチャンネルとして、レクサスブランドを立ち上げた際に、初代LSが登場しました。

当時、アメリカの高級車といえば、ドイツ車や米国内メーカーの独壇場でしたが、LSの静寂性や快適性、高いクオリティは、アメリカ人に大きな衝撃を与えました。日本では同モデルをトヨタ セルシオとして発売。その後、3代目までセルシオとして販売され、2006年からレクサス LSに、あらためられました。

LSは、2017年10月にフルモデルチェンジを敢行。現在は、3.5L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載するLS500、と3.5L V型6気筒マルチステージハイブリッドシステムを搭載するLS500hの2モデルを設定しています。レクサスといえば”LS”というほどに、世界的に知名度が上がっています。

レクサス LS 画像ギャラリー

ホンダ レジェンド

北米市場におけるホンダの上級ブランド、アキュラの最高級乗用車RLXとして販売されているのが、レジェンドです。1990年当時、レジェンドは、日産シーマと、高級車市場で人気を競いあっており、ピーク時は年間販売台数19,000台を誇っていましたが、2011年ごろには年間販売台数が3桁まで落ち込み、2012年にレジェンドの生産は一旦終了となりました。

その後、2015年2月に、ホンダのフラッグシップセダンの5代目として復活。評判の高い、スポーツハイブリッド SH-AWDの採用により、状況に応じて最適な駆動方式と、もっとも効率の良い走行モードが自動で選択されるようになっています。内容の充実したレジェンドですが、日本国内ではいまいち知名度が低いようです。

レジェンド 画像ギャラリー

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