懐かしい!30年以上前に発売された原チャリ「モトコンポ」は世界初の二輪・四輪同時開発モデル
更新日:2024.09.09
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二輪において世界トップシェアを誇るホンダが、その長い歴史においてただ一回だけ二輪と四輪の同時開発をしたことがあります。それが1981年11月11日に発売された四輪コンパクトカー「シティ」と原付バイク「モトコンポ」です。当時のメーカー希望小売価格は8万円。はたして、どんなオートバイだったのでしょうか。
文・山本 晋也
文・山本 晋也
初代ホンダ・シティに搭載できる小型オートバイ
ホンダがまったく新しい四輪コンパクトカーとして誕生させた「シティ」。パッケージングの革新ともいえるトールボーイデザインと、インパクトのあるテレビコマーシャルで、50代以上のクルマ好きには記憶に残る一台ではないでしょうか。そのシティのトランクに搭載できるよう、工夫されたのが「モトコンポ」で、ホンダ自身はトランクバイクという説明をしていました。
トランクに収まっている状態では、長方形のボディに8インチのタイヤが付いているようにしか見えません。シートを持ち上げ、カバーを外してハンドルを展開することで、公道を走れる原付バイクに変身するのです。クルマ(シティ)で行けるところまで行ったら、その先の細道は二輪(モトコンポ)で突き進むといった、斬新な“六輪生活”を提案するのが、初代シティとモトコンポのコンセプトでした。
ホンダの言葉を紹介すれば『四輪に二輪を搭載して行動することにより、バイクの機能とクルマの機能が掛け算的に広がり、アウトドアライフの新しい使い勝手を創りだすことを提唱』したのです。
ちなみにモトコンポの車両重量は45kgで、成人ならなんとかシティのトランクまで持ち上げられる重量。エンジンスペックの2.5馬力は当時としても非力ですが、流れの速い街道などはクルマで移動する前提のため、まったく問題ありませんでした。もちろん、車両に搭載することを前提に燃料・オイル・バッテリーの液漏れ防止機構も備わっていました。
トランクに収まっている状態では、長方形のボディに8インチのタイヤが付いているようにしか見えません。シートを持ち上げ、カバーを外してハンドルを展開することで、公道を走れる原付バイクに変身するのです。クルマ(シティ)で行けるところまで行ったら、その先の細道は二輪(モトコンポ)で突き進むといった、斬新な“六輪生活”を提案するのが、初代シティとモトコンポのコンセプトでした。
ホンダの言葉を紹介すれば『四輪に二輪を搭載して行動することにより、バイクの機能とクルマの機能が掛け算的に広がり、アウトドアライフの新しい使い勝手を創りだすことを提唱』したのです。
ちなみにモトコンポの車両重量は45kgで、成人ならなんとかシティのトランクまで持ち上げられる重量。エンジンスペックの2.5馬力は当時としても非力ですが、流れの速い街道などはクルマで移動する前提のため、まったく問題ありませんでした。もちろん、車両に搭載することを前提に燃料・オイル・バッテリーの液漏れ防止機構も備わっていました。
2代目ステップワゴンには「ステップコンポ」があった
トランクバイクにおける液漏れという課題は、電動化によって解決することができます。実はホンダは、モトコンポの後継ともいうべきコンセプトの電動アシスト自転車、「ステップコンポ」を生み出しています。
「ステップコンポ」は、2001年4月にフルモデルチェンジした2代目ステップワゴンの、オプション的なキャラクターを与えられました。折り畳み式のため、専用収納ボックスを使うことでぴったりとラゲッジに収まるのがセールスポイントです。
ステップワゴンの純正アクセサリーとして設定されるコンセント(AC100V)を使って、バッテリーを充電することもできます。ステップコンポのメーカー希望小売価格は10万9,000円(収納ボックスとのセットは12万9,000円)でした。
「ステップコンポ」は、2001年4月にフルモデルチェンジした2代目ステップワゴンの、オプション的なキャラクターを与えられました。折り畳み式のため、専用収納ボックスを使うことでぴったりとラゲッジに収まるのがセールスポイントです。
ステップワゴンの純正アクセサリーとして設定されるコンセント(AC100V)を使って、バッテリーを充電することもできます。ステップコンポのメーカー希望小売価格は10万9,000円(収納ボックスとのセットは12万9,000円)でした。