トヨタ ランドクルーザープラドの歴史を各モデルの違いとともに徹底解説
更新日:2024.09.09
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2017年10月、マイナーチェンジを果たしたトヨタランドクルーザー プラド。ランドクルーザープラドは、力強さと先進性をより一層高めたエクステリアに変更され、「Toyota Safety Sense P」という安全装備を全車に標準装備しています。
さらに、ランドクルーザーシリーズとして初めてリヤディファレンシャルに採用したトルセンLSD。TZ-Gには、シーンに合わせて5つの走行モード(NORMAL、ECO、COMFORT、SPORT S、SPORT S+)を選択できるドライブモードセレクトを標準装備しています。
今回は、トヨタランドクルーザープラドの外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバル比較など、あらゆる視点からトヨタランドクルーザープラドをひも解いていきます。
文/写真・萩原 文博
さらに、ランドクルーザーシリーズとして初めてリヤディファレンシャルに採用したトルセンLSD。TZ-Gには、シーンに合わせて5つの走行モード(NORMAL、ECO、COMFORT、SPORT S、SPORT S+)を選択できるドライブモードセレクトを標準装備しています。
今回は、トヨタランドクルーザープラドの外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバル比較など、あらゆる視点からトヨタランドクルーザープラドをひも解いていきます。
文/写真・萩原 文博
トヨタのSUVラインナップの中で、最も高いオフロード性能を実現しているのが、ランドクルーザーシリーズです。そのランドクルーザーシリーズの中で、販売の中心となっているのがランドクルーザープラドと呼ばれるモデルです。ここでは、ランドクルーザープラドの歴史について紹介しましょう。
ランクル"プラド"の登場にはランドクルーザー・ワゴン、アリ
現行型ランドクルーザープラドは4代目となるモデルで、そのルーツは1985年10月に追加された「ランドクルーザー・ワゴン」となります。当時4WD車市場は、レジャーユースの増加を背景に拡大を続けていて、4WD車の特徴である機動性に加えて居住性、スタイルなどが重視されるなどユーザーの多様化が進んでいました。
こうしたマーケットの動きに対応して、当時販売されていた70系ランドクルーザーのショートボディ・バンタイプをベースに2.4L直4ディーゼルターボエンジンを搭載したランドクルーザー・ワゴンが追加されたのです。
後席の居住性向上を図ると共に、新設計のコイルスプリング式サスペンションを採用しすることで、快適な乗り心地と高い悪路走破性の両立を図っています。また内装は各種新機構・新装備の採用により、乗用車車感覚溢れるものとしています。
こうしたマーケットの動きに対応して、当時販売されていた70系ランドクルーザーのショートボディ・バンタイプをベースに2.4L直4ディーゼルターボエンジンを搭載したランドクルーザー・ワゴンが追加されたのです。
後席の居住性向上を図ると共に、新設計のコイルスプリング式サスペンションを採用しすることで、快適な乗り心地と高い悪路走破性の両立を図っています。また内装は各種新機構・新装備の採用により、乗用車車感覚溢れるものとしています。
プラドの名前が付いたのは70系ランクルが始まりだった
プラドのサブネームが付いたのは、1990年に登場した初代70系ランドクルーザープラドからとなります。プラドとはポルトガル語で「平原」を意味します。初代プラドは、従来の3ドア5人乗りに加えて、5ドア車8人乗りを新設定し、レジャーなどのファミリーユースやタウンユースに適した充実したバリエーションが特徴です。
外観デザインは伝統の力強さを流麗で張りのある曲面構成で仕上げた都会的な造形となっています。横線貴重のパターンとしたグリルと、角形ヘッドランプおよびコーナリングランプを一体的なデザインとしたワイド感あるフロントマスク、またサイドプロテクションモールやアルミサイドステップ、リアまで回り込んだ曲面クォーターウインドウなどを採用することで、ファッショナブルなサイドビューとなりセンスの高さを強調しています。
搭載されるエンジンはじ2.4Lディーゼルターボのバルブ駆動方式を変更するなど大幅に改良を加えると共に、電子制御式燃料噴射装置(EFI)を採用することで、最高出力97ps、最大トルク24.5kg-mへと向上しています。さらに、足回りは従来の4輪コイルスプリング方式を基本にショックアブソーバー、コイルスプリングなどの配置変更によってオフロードの走破性と同時に操縦性、走行安定性、乗り心地も向上させています。
1993年5月には、新開発の3L直4ディーゼルターボに変更され、トランスミッションは5速MTまたは電子制御4速ATが組み合わされました。駆また、動方式は2速トランスファーを介するパートタイム4WDを採用しています。
外観デザインは伝統の力強さを流麗で張りのある曲面構成で仕上げた都会的な造形となっています。横線貴重のパターンとしたグリルと、角形ヘッドランプおよびコーナリングランプを一体的なデザインとしたワイド感あるフロントマスク、またサイドプロテクションモールやアルミサイドステップ、リアまで回り込んだ曲面クォーターウインドウなどを採用することで、ファッショナブルなサイドビューとなりセンスの高さを強調しています。
搭載されるエンジンはじ2.4Lディーゼルターボのバルブ駆動方式を変更するなど大幅に改良を加えると共に、電子制御式燃料噴射装置(EFI)を採用することで、最高出力97ps、最大トルク24.5kg-mへと向上しています。さらに、足回りは従来の4輪コイルスプリング方式を基本にショックアブソーバー、コイルスプリングなどの配置変更によってオフロードの走破性と同時に操縦性、走行安定性、乗り心地も向上させています。
1993年5月には、新開発の3L直4ディーゼルターボに変更され、トランスミッションは5速MTまたは電子制御4速ATが組み合わされました。駆また、動方式は2速トランスファーを介するパートタイム4WDを採用しています。
2代目ランドクルーザープラドは基本性能を格段にアップさせた
1996年に登場した2代目ランドクルーザープラドは、従来モデルが築いた、苛酷な条件下でも卓越した走破性・信頼性をさら進化させたうえで、外観デザインをはじめ乗用車としての基本性能を飛躍的に高めるように路線変更を図りました。
2代目ランドクルーザープラドは、3ドアのショート(5名乗り)、5ドアのロング(8名乗り)との2種のボディを用意し、ともに先代より大型化し3ナンバーサイズとなりました。ワイド&ローの躍動感ある外観デザインはヘッドライトなどフロント回りのデザインを、ショートはスポーティに、ロングは力強い印象にすることで両車の個性を分けているのが特徴です。足回りはフロントにダブルウィッシュボーン式独立懸架を採用。
そして、リアに新開発された4リンク式車軸懸架を採用するとともに、駆動方式従来のパートタイム式4WDから新開発のフルタイム4WDへと一新されました。 そして、新開発のフレームやダイレクトな操舵感に優れるラック&ピニ音式ステアリングの採用によって市街地をはじめ高速道路、雪道、悪路など様々な走行条件下において、卓越した操縦性、走行安定性、悪路走破性と快適な乗り心地を両立しています。
搭載されるエンジンは、最高出力185psを発生する3.4LV6ガソリンエンジンと最高出力140psを発生する3l直4ディーゼルターボの2種類。それぞれ、MTとATが用意されています。1997年4月には2.7L直4ガソリン・エンジンWP追加し、そして2000年7月にはディーゼルターボエンジンをコモンレール式の燃料噴射を採用新エンジンに変更しました。
搭載されるエンジンは、最高出力185psを発生する3.4LV6ガソリンエンジンと最高出力140psを発生する3l直4ディーゼルターボの2種類。それぞれ、MTとATが用意されています。1997年4月には2.7L直4ガソリン・エンジンWP追加し、そして2000年7月にはディーゼルターボエンジンをコモンレール式の燃料噴射を採用新エンジンに変更しました。
3代目ランドクルーザープラドは新設計の高剛性フレームを採用した
2002年に登場した3代目ランドクルーザープラドは、新設計の高剛性フレームを採用し、優れた操縦性・走行安定性を確保するとともに、高級セダンに匹敵する静粛性を実現しました。
また、センターデフに新開発のトルセンLSDを採用することで、オフロード走破性・オンロード性能を大幅に高めました。さらに高度な登降坂制御を行うアクティブTRCを設定して走破性を高める一方、オンロードの操縦性・走行安定性と乗り心地を向上させたH∞-TEMSとリヤ電子制御エアサスペンションを設定するなどオンロードでの快適性を向上させています。
また、センターデフに新開発のトルセンLSDを採用することで、オフロード走破性・オンロード性能を大幅に高めました。さらに高度な登降坂制御を行うアクティブTRCを設定して走破性を高める一方、オンロードの操縦性・走行安定性と乗り心地を向上させたH∞-TEMSとリヤ電子制御エアサスペンションを設定するなどオンロードでの快適性を向上させています。
3ドア車、5ドア車ともに外観デザインは、歴代ランドクルーザーの機能的でダイナミックな造形を踏襲しつつ、クリーンで時間に左右されない新鮮なデザインを採用。「存在感のある5ドア車」「躍動感ある3ドア車」とそれぞれ個性を継承しつつ、縦型のヘッドランプやフロントグリルや流れのある曲面で構成したキャビンにより斬新で目新しさを表現しています。
搭載されるエンジンは環境性能にも配慮した、最高出力185psを発生する3.4L V6ガソリンエンジンをはじめ、最高出力150psを発生する2.7L直4ガソリンエンジン。そして最高出力170psを発生する3L直4ディーゼルターボの3種類。組み合わされるミッションは全車4速ATとなります。
予防安全として、全車4輪ディスクブレーキを採用するとともに、EBD付ABSとブレーキアシストを標準装備することで、優れた制動性能と緊急回避性能を確保しました。さらに障害物回避のための急激なハンドル操作時や滑りやすい路面での旋回時に横滑りを抑制する車両安定制御システム「VSC」をアクティブTRC(トラクションコントロール)とセットで一部グレードに設定するなど安全性が向上しています。
現行型4代目ランクルプラドはボディ剛性を向上させ、更に無敵になった?!
そして2009年9月に登場した4代目となる現行型ランドクルーザープラドは、1996年に登場した2代目以来仕様していたシャシーをハイラックスサーフと統合。これによって日本市場向けには本具ホイールベースの5ドア車のみとなりました。
伝統のフルフレーム構造に改良を加えて、ボディ剛性の向上により、ランドクルーザープラドの魅力であるオン・オフロード問わない快適な走行性能をより進化させたうえ「いつでもどこへでも行ける安心感と快適性」を追求して開発されました。
外観デザインはトヨタ車のデザイン哲学である「VIBRANT CLARITY(活き活き・明快)」に基づき、都会の街角にもアウトドアシーンにも映える、モダンでたくましいフォルムをコンセプトとして、4WD車らしい躍動感を追求しました。
また、助手席がアットフロントフェンダーに設置される補助ミラーを不要とする直前側方市アックの確認も可能なマルチレテインモニターや、ワイドビューフロント&サイドモニターを採用することで、スッキリとしたスタイリングを実現しています。
2.8L直4クリーンディーゼルターボエンジン
搭載されるエンジンは2.7L直4ガソリンと4LV6ガソリンエンジンでしたが、2015年6月の一部改良時に4LV6エンジンが廃止され、約7年振りに2.8L直4クリーンディーゼルターボエンジンを搭載。さらに組み合わされるミッションも6速ATと多段化され、燃費性能も向上しています。
搭載されるエンジンは2.7L直4ガソリンと4LV6ガソリンエンジンでしたが、2015年6月の一部改良時に4LV6エンジンが廃止され、約7年振りに2.8L直4クリーンディーゼルターボエンジンを搭載。さらに組み合わされるミッションも6速ATと多段化され、燃費性能も向上しています。
安全性能は、VSC&TRCをはじめ、合計7個のSRSエアバッグ、アクティブヘッドレスト(運転席・助手席)を標準装備し、さらにミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムを新設定するなどクラストップレベルの安全性能を実現。
さらに、2017年9月のマイナーチェンジの際に、衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンスP」(現在はトヨタセーフティセンス)を全車に標準装備するなど一層の安全性の向上が図られています。