車室内が臭い?その原因と対策3つ

車内

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猛暑の夏が終わり、最近徐々に寒くなってきましたね。季節が移り、気温や湿度が変わると、車内の環境も変化します。エアコンはクーラーからヒーターに変わり、昨日まで感じなかった臭いが気になる時期でもあります。今回は、車内のニオイの原因について解説しましょう。

文・赤井福
Chapter
車内のニオイは染み付いている
ニオイの原因①エアコン
ニオイの原因②シート
ニオイの原因③マット

車内のニオイは染み付いている

車内に、芳香剤を置いている方は多いですよね。自分の好きな香りに車内を彩るのは素敵なことですが、車内の悪臭対策に芳香剤を置くのは逆効果です。香りは上塗りができないので、芳香剤を置くことで、悪臭と芳香剤の香りが混ざり合い、不快な臭いになります。室内の臭いが気になるときは、その根源を特定して対策することが必要です。

車内で臭いの原因となるのは、主に「エアコン」「シート」「フロアマット」の3箇所です。この3箇所をこまめに掃除するだけでも、車内の印象は大きく変わります。

ニオイの原因①エアコン

カーエアコンは暖房・冷房・除湿の役割を持っていて、夏場に冷房をかけているときには除湿の機能も働いていますが、暖房はエンジンの熱を使うので、A/CのボタンをONにしなければ除湿効果は働きません。

常にエアコン(除湿)をONで使用していれば、温度を下げる役割を持つエバポレーターに残留する水分も抑えることができ、カビの発生を抑えることができるのですが、冬場はOFFが基本で窓が曇ったときだけONにする方も多いと思います。そうすると、エバポレーター内に水分が残り、カビやニオイの元となってしまいます。

燃費に影響するのでA/CスイッチはOFFにしがちですが、ニオイ対策のためには一年中ONにしているほうが良いでしょう。また、空気の通り道になるエアコンフィルターは1年に1度は交換してください。案外汚れているものです。

ニオイの原因②シート

シートは、汗や皮脂などの汚れや車内で食べた物の食べカスなどが付いており、想像以上に汚れています。しかし、シートを外して丸洗いとなると、ひと苦労。シートヒーターや電動調整などが付いている場合は、素人が手を出すべきではないでしょう。

DIYでできるシートの掃除方法は、ブラシがけと掃除機です。革靴を磨くときに使うようなコシのあるブラシを使って、シートの隅々にブラシをかけると、細かなゴミが出てきます。

シートの縫い目や隙間にもしっかりとブラシを入れて、汚れをかき出します。汚れが出てきたら、掃除機で吸い取ります。掃除機だけをかけたときよりも格段にゴミが取れて、ニオイの原因の除去になります。

通気性の悪い車内のシートは、臭いが蓄積するいっぽうです。1ヶ月に1度は、晴れた日の日中にすべてのドアを開けて、こもった空気の入れ替えをするだけでも効果はあるでしょう。

ニオイの原因③マット

靴のままで乗り込むフロアマットには多数の砂や汚れに加え、雨などの水分が染み込み、臭いの温床となっています。

効果的な対策は、とにかく洗って乾かすに限ります。水をかけながら洗車用ブラシで擦り、汚れを洗い流してからしっかり干します。完全に乾燥させないと、車内に湿気が溜まってしまい逆効果になりますので、クルマを使わない日の朝に洗って、丸一日干しておきましょう。


上記のような対策によって、かなり車内の臭いは少なくなっているはずです。それでも取れない臭いに対しては、カーディーラーでプラスワンサービスとして行っている「車内の除菌消臭」を行うと良いでしょう。

個人的に効果があるなと感じたのは「クレベリン」です。インフルエンザの季節にはウィルス対策として部屋のなかに置かれたりしますが、このクレベリンを霧状にして車内に噴霧しエアコンで循環させる消臭サービスは、かなり効果的でした。

喫煙していた頃のタバコのニオイもしっかり落とすことができて、消臭剤にありがちな化学物質のニオイもなく、スッキリとした車内環境にしてくれます。

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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。
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