1秒?3秒?5秒?車の一時停止、安全確認のために必要な秒数は?

一時停止 止まれ

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見通しの悪い交差点で、「止まれ」と書いてある標識に出くわすことは多々あります。安全上の理由から、我々ドライバーが守るべきルールであると同時に、一時停止は警察が取り締まっている違反のひとつでもあります。春の交通警備強化期間も近いなか、一時停止に関する疑問を解決しておきましょう。

文・吉川賢一

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一部不適切な表現があり、記事内容を修正いたしました。
読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
(2018年4月10日)
Chapter
一時停止とは、どういったルール?
一時停止は何秒間止まる必要があるの?
一時停止をする位置はどこ?
違反点数と反則金はいくらか?

一時停止とは、どういったルール?

『車両等は、交通整理が行なわれていない交差点又はその手前の直近において、道路標識等により一時停止すべきことが指定されているときは、道路標識等による停止線の直前(道路標識等による停止線が設けられていない場合にあつては、交差点の直前)で一時停止しなければならない。この場合において、当該車両等は、第三十六条第二項の規定に該当する場合のほか、交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない』

道路交通法第43条には、上記のように一時停止に関するルールが記載されています。

ちなみに、”交通整理が行われていない交差点”とは、①黄色や赤信号が点滅している状態、②信号機がない場合です。ちょっと難しそうなこの内容を、読み解いていきます。

一時停止は何秒間止まる必要があるの?

一時停止をする時間は、上記の道路交通法で規定されていないこともあり、ドライバーによってまちまちになっているのも事実です。

なかには、停止線付近で一瞬止まればOKと考えて、すっと前へ行ってしまったり、ひどい場合には、一時停止線のところでは減速をするだけで、合流点まで進んでしまうというドライバーもいます。これらは非常に危険な運転で違反対象となりえます。

教習所での講習や、違反した際の取り締まり時には「3秒間止まれ」と言われます。3秒というのは、クルマの車輪が完全に停止し、1mmも動かない状態で、右左をしっかりと確認するのにかかる時間です。

停止線の手前で止まり、顔を左右へ動かして周囲を見渡す。これだけで約2秒かかります。さらに人や自転車、車両の動きが目に入るなどして、そのまま停止していれば3秒をゆうに経過しているはずです。

しかし、これはあくまで目安であって、停止時間が重要ではありません。停止線で停止して、左右の安全をしっかり確認することがとても重要です。

一時停止をする位置はどこ?

交差点の左右を確認できる、停止線を"超えない"直前で一時停止をする必要があります。

しかし、停止線にタイヤを合わせればOKではありません。停止線にタイヤを合わせると、フロントバンパーは停止線を超えているため、これも交差点への侵入違反、または信号無視となりかねません。

違反点数と反則金はいくらか?

万がいち一時停止を怠ってしまい、一時不停止の反則で検挙されたら、青切符を切られることになります。普通車の場合、違反点数が2点加算され、7,000円の反則金を支払うことになります。

踏切での一時不停止も同じように罰せられますが、反則金は普通車で9,000円と、交差点より高くなります。
ちなみに、自転車も道路交通法で軽車両となっていますので、クルマと同様の扱いです。点数の罰則はありませんが、法律で「3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金」となっています。

まず考えるべきは歩行者、自転車、ほかのクルマへの注意です。反則金を考えて止まるではなく、人のため、そして自分のためにも、ひやりとしないように一時停止することは当然のことです。

4月、5月は、心地よい気候が続きます。気持ちの良いドライブをするためにも、普段から確実な一時停止を心がけましょう。

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