車の一時停止、安全確認のために必要な秒数は?

一時停止 止まれ

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見通しの悪い交差点で、「止まれ」と書いてある標識に出くわすことは多々あります。安全上の理由から、我々ドライバーが守るべきルールであると同時に、一時停止は警察が取り締まっている違反のひとつでもあります。春の交通警備強化期間も近いなか、一時停止に関する疑問を解決しておきましょう。

文・吉川賢一
Chapter
一時停止とは、どういったルール?
一時停止は何秒間止まる必要があるの?
一時停止をする位置はどこ?
違反点数と反則金はいくらか?

一時停止とは、どういったルール?

『車両等は、交通整理が行なわれていない交差点又はその手前の直近において、道路標識等により一時停止すべきことが指定されているときは、道路標識等による停止線の直前(道路標識等による停止線が設けられていない場合にあつては、交差点の直前)で一時停止しなければならない。この場合において、当該車両等は、第三十六条第二項の規定に該当する場合のほか、交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない』

道路交通法第43条には、上記のように一時停止に関するルールが記載されています。

ちなみに、”交通整理が行われていない交差点”とは、①黄色や赤信号が点滅している状態、②信号機がない場合です。ちょっと難しそうなこの内容を、読み解いていきます。

一時停止は何秒間止まる必要があるの?

一時停止をする時間は、上記の道路交通法で規定されていないこともあり、ドライバーによってまちまちになっているのも事実です。

なかには、停止線付近で一瞬止まればOKと考えて、すっと前へ行ってしまったり、ひどい場合には、一時停止線のところでは減速をするだけで、合流点まで進んでしまうというドライバーもいます。これらは非常に危険な運転で違反対象となりえます。

教習所での講習や、違反した際の取り締まり時には「3秒間止まれ」と言われます。3秒というのは、クルマの車輪が完全に停止し、1mmも動かない状態で、右左をしっかりと確認するのにかかる時間です。

停止線の手前で止まり、顔を左右へ動かして周囲を見渡す。これだけで約2秒かかります。さらに人や自転車、車両の動きが目に入るなどして、そのまま停止していれば3秒をゆうに経過しているはずです。

しかし、これはあくまで目安であって、停止時間が重要ではありません。停止線で停止して、左右の安全をしっかり確認することがとても重要です。

一時停止をする位置はどこ?

交差点の左右を確認できる、停止線を"超えない"直前で一時停止をする必要があります。

しかし、停止線にタイヤを合わせればOKではありません。停止線にタイヤを合わせると、フロントバンパーは停止線を超えているため、これも交差点への侵入違反、または信号無視となりかねません。

違反点数と反則金はいくらか?

万がいち一時停止を怠ってしまい、一時不停止の反則で検挙されたら、青切符を切られることになります。普通車の場合、違反点数が2点加算され、7,000円の反則金を支払うことになります。

踏切での一時不停止も同じように罰せられますが、反則金は普通車で9,000円と、交差点より高くなります。
ちなみに、自転車も道路交通法で軽車両となっていますので、クルマと同様の扱いです。点数の罰則はありませんが、法律で「3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金」となっています。

まず考えるべきは歩行者、自転車、ほかのクルマへの注意です。反則金を考えて止まるではなく、人のため、そして自分のためにも、ひやりとしないように一時停止することは当然のことです。

4月、5月は、心地よい気候が続きます。気持ちの良いドライブをするためにも、普段から確実な一時停止を心がけましょう。

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