一方通行を逆走!うっかり進入してしまったらどうすればいいの?

一方通行 標識

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ドライバーなら、ついうっかりやってしまう交通違反のひとつが、一方通行の逆走です。その原因は、規制標識のまぎらわしさにあるとも考えられます。一方通行違反は、どんな罰則が適用されるのでしょうか。またその対処法は?
Chapter
まぎらわしい規制標識「一方通行」と「左折可」
一方通行の道路を逆走すると、どんな刑罰?
道交法は自転車にも適用される!
標識無視で衝突事故の場合の過失割合
一方通行の道路に進入してしまった!どうすればいいの?

まぎらわしい規制標識「一方通行」と「左折可」

ついうっかり違反してしまうのが、一方通行違反です。その原因は運転者の不注意だけでなく、標識のわかりづらさにもあるようです。

一方通行の標識は、「青い長方形」に「白い縁取り」と「白矢印」。左折可は、「白い長方形」に「青い縁取り」と「青矢印」。形状が同じで、配色が逆なだけ。一瞬のうちにドライバーを惑わせること請け合いです。

また、都市部の入り組んだ道や高速道路の入口など、ドライバーにとって複雑でまぎらわしい場所で、うっかり一方通行の道路に進入してしまうという事案が発生しています。

一方通行の道路を逆走すると、どんな刑罰?

一方通行の規制標識に気付かず、一方通行の道路を逆走して警察に捕まった場合、違反点数は2点です。ただし、飲酒運転の場合、アルコール濃度0.25未満が14点、0.25以上で25点となります。

罰則金は、大型車9,000円、普通車7,000円、二輪車6,000円、小型特殊車と原付車は5,000円です。

道交法は自転車にも適用される!

道交法は自転車にも適用されます。自転車は道交法上、軽車両に区分され、決して歩行者ではないのです。運転に免許を必要としない自転車では、昨今の自転車運転マナーの悪化もあり、道交法違反の罰則が厳罰化されています。

一方通行を守らなかった場合、「3月以下の懲役又は5万円以下の罰金」に処せられるケースがあります。道交法を勉強してから、自転車を楽しんでくださいね!

標識無視で衝突事故の場合の過失割合

一方通行の道路を逆走した場合、自動車の通常の違反点数は2点なので、軽く見る方もいるでしょう。

しかし逆走して事故を起こした場合、保険の過失割合で不利になります。物損の過失割合は、逆走車:正規通行車=80:20が通例のようです。死傷者などを出した場合、逆走車の全面過失になることもあります。

ただし、自転車と自動車の場合は、自転車:正規通行車=50:50が通例。大幅に自転車が保護されます。しかし、自転車にぶつかった自動車が悪いといった屁理屈は通りませんので、交通ルールはしっかりと守りましょう。

一方通行の道路に進入してしまった!どうすればいいの?

自動車を運転していて、うっかり一方通行の道路に進入してしまったら、落ち着いて次のように対処しましょう。

ハザードランプを点滅させて停車し、他交通へ逆走車の存在を周知する。
●もし可能なら慎重にバックし、もとの道路に戻る。
●もし可能なら慎重に車両方向を旋回し、一方通行路の流れに乗る。
●もし可能なら道路右側を、歩行者や自転車に影響が出ないよう走行し、一方通行路を抜ける。

まずは緊急停車です。その後、周囲の様子を見ながら、もと来た道路に戻る方針で行動すると良いでしょう。

一方通行の規制標識は、住宅地や繁華街の裏道など、建物密集地の道路に多く設置されます。物理的に難しいかもしれませんが、バックや旋回を行う場合には、同乗者や歩行者に車両の誘導をお願いし、他交通への影響を最小限に留めて安全かつ速やかに行います。

また一方通行の標識は、右側路側帯の歩行者や自転車の邪魔にならないようなら、道路の右側を通行しても良いことになっています。一方通行路が短い直線で出口まで見通せるなら、慎重に走行して一方通行路を抜けてしまうという手段も緊急的に残されています。

ただし、警察に見つかれば、通行禁止違反で検挙。他車両と衝突事故を起こせば、過失割合で不利になるのは、前述の通り。決して法的に保護される手段ではなく、あくまで自己責任ですので注意しましょう。

どうしても動けない、事故を起こす危険性が高いと感じる状況であれば、最後は警察に連絡するのもひとつの手。違反点数と罰金は生まれますが、一方通行を逆走して事故を起こすぐらいなら、もっとも安全で確実な方法です。

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