RX-7やスープラ、古いスポーツカーを購入する際、何をみればハズレを引かないのか?

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90年代の国産スポーツカーは、現在世界中で人気です。それだけ魅力あるモデルが多く存在した時代は、環境問題でこうしたモデルを作ることが難しくなった現在においては、憧憬の存在ともいえるでしょう。そうしたモデルを購入する際、どのような点に注意すればよいのでしょうか?
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チューニングマシンとしての人気が高い80スープラ
ロータリーの雄、RX-7(FD3S)
苦労はする…しかし魅力的な90'sスポーツモデル

チューニングマシンとしての人気が高い80スープラ

世界中のチューナーから、非常に高い人気を集める80スープラ。強靭な耐久性を誇る2JZ-GTEエンジンがその人気のヒミツです。

スープラに限った話ではありませんが、こういったスポーツカーは、エンジンルームをチェックした際に、まずオイルのにじみをチェックしましょう。ヘッドガスケット、タービン、インタークーラー、各種配管系などに、ひどい滲みや明らかな漏れが見られるような場合、よほどその個体にこだわりがなければ避けたほうが良いと思います。

強靭なエンジンとはいえ、やはり経年劣化は免れないもの。直6エンジンがきちんと稼働しているか、バラツキがないか、音を聞いてチェックしてみると良いでしょう。

また、20年以上が経過しているモデルとなりますから、試乗してボディのガタつきもチェックしたいところ。ドアなど開閉部をとくに気を付けてチェックしましょう。場合によっては雨漏りなどしている可能性もあります。

https://www.youtube.com/watch?v=jqp4l3YpWE0&feature=youtu.be

ロータリーの雄、RX-7(FD3S)

現在でもそのスポーツカー然とした佇まい、現状最後のロータリーターボを搭載したFD3Sは、いまだに高い人気を誇っているモデルです。

しかし、ロータリーエンジンのセンシティブな特性や、ハードに使用され廃車になるなどの理由から、残存台数は減少の一途。現在程度の良い個体を見つけるのは非常に困難になってきています。

スポーツカーはオーナーの乗り方で状態が変わってくるのが当然のことですし、走行距離もクルマの状態を測る物差し。しかし、古いモデルはメーター改ざんの可能性もありますし、おそらく修復歴もある個体がほとんどでしょう。一概に走行距離だけで状態を判断するのは危険といえます。

また、ロータリーエンジンは、圧縮値が非常に重要。良い個体で9.5kg/㎠以上、8~9kg/㎠あたりが通常。もし7kg/㎠以下であった場合は、パワーが落ちていますし、オーバーホールも必要になります。

この圧縮値は250rpmで計測しないと、正しいエンジンの状態が把握できないとされています。こうした点を踏まえて、圧縮値を表示してくれているようなロータリー専門店で、アドバイスを受けながら購入するのが安全といえるでしょう。

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苦労はする…しかし魅力的な90'sスポーツモデル

現在でも乗りたい…そう思える魅力があるのが90’sスポーツの素晴らしいところですが、購入にあたって、注意するポイントが多いのが、90’sスポーツカーの宿命。

ハードなドライブに使用されてきたモデルでもありますし、それなりの「覚悟」は必要ですよね。20年以上経過しているモデルも多く、その点ではなるべく高年式のほうが当たりの個体に巡り合える可能性が高いといえるでしょう。

当時は、”当然のように存在していた”ため、それほど強い魅力を感じてなかったなんて方もおられるかもしれません。しかし、時の経過でここまで恋しく思えてしまうのは、環境性能ありきの時代になってしまった現在、クルマが青春だった90年代のノスタルジアという部分が紛れもなくあるのでしょう。

そしてなにより、「クルマの持つ個性、魅力」が間違いなく高かった、ということも最後に加えておきましょう。
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