車庫証明なしで車は買えるのか?

車庫証明書

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自動車を購入するときに必要となる「車庫証明(正式名称:自動車保管場所証明)」。その歴史は古く、制度が始まったのはモータリゼーション以前の昭和37年。2017年現在から55年も前のことなのです。
Chapter
車庫証明って何?
車庫証明は自分で取得できるの?
車庫証明がなくても車は買えるのか?
軽自動車は車庫証明の代わりに、車庫届出でOK

車庫証明って何?

車庫証明は車を買うときに必要な書類です。新しく車を購入する時や引っ越してきた時には車の新規登録や移転登録などの前に駐車場を契約しておく必要があります。

これは新車でも中古車でも同様。個人売買や、親戚・友人に車を譲ってもらう場合も、たとえそれが無償であったとしても、名義変更の手続きの中で車庫証明の添付が求められます。

車庫証明は、その車には規定通りの車庫が用意されているかどうか?を証明するものなので、原則として車庫証明がないと車を購入できません。

車庫証明は自分で取得できるの?

車庫証明取得のための手続きはごく簡単なものです。車を購入したディーラーや中古車販売店でも、代行して手続きを行ってくれますが、手数料として1~2万円が請求されることがほとんど。

しかし自身で手続きを行えば、2,000~3,000円の証紙代(都道府県によって異なる)だけで済みます。

手順はまず、最寄りの警察署に行き、申請用紙をもらいます。車のサイズや型式、駐車場の所在地や自宅との位置関係などを記入して、警察に提出。申請を受けた警察は、その車庫が諸々の規定を満たしているかを実際に駐車場まで来て確認します。そこでOKならば、申請から4日間程度で発行されます。

最も重要な条件は、自宅と駐車場との直線距離で、かつては500mでしたが、現在は2kmにまで拡大されています。

車庫証明がなくても車は買えるのか?

愛車は、自宅のガレージに飾っておくだけ、または私有地だけで使うなど公道を走ることがない場合は、車庫証明はもちろん、車検も保険も税金も必要ありません。車庫証明とは、車を登録(ナンバープレートを付ける)して、公道を走行するために必要な書類です。

しかし、車庫証明がなくても車を登録できる場合があります。具体的にいうと住所が◯◯村、また市町村合併でかつては村だった地域などで車庫証明が不要になる場合があります。
※一部、茨城県那珂郡東海村、富山県中新川郡舟橋村、愛知県海部郡飛島村など「村」であっても、車庫証明が必要な地域もあります。

軽自動車も同様ですが、車の持ち主が車庫証明が必要な地域に住んでいて、駐車場が車庫証明の必要ない地域の場合は、車庫証明は必要。一方、持ち主が車庫証明を必要としない地域に住んでいる場合は、車庫証明は不要になります。

軽自動車は車庫証明の代わりに、車庫届出でOK

軽自動車の場合は、少し事情が異なってきます。まず、車庫証明という名称ではなく「保管場所届出」となり、これも必要なエリアと不要なエリアがあります。2017年現在では、人口10万人以上の都市とその周辺で必要となっており、全国126市[東京23区等含む]が該当します。

ちなみに、必要な書類は普通車とほぼ同じなのですが、大きく異なるのは軽自動車の場合、ナンバーの取得後に車庫証明を届け出るということです。

普通車は購入からナンバー登録の際に車庫証明が必要ですが、軽自動車は購入後でOK。「ナンバー取得後15日以内に届け出る」と定められています。

都市部に住んでいる人にとって、車庫証明が不要なエリアがあるなんて少し信じがたい話ですが、そのような場所は道路も土地も広く、集合住宅も少ないため、駐車場代も都心に比べてお手頃になっています。車好きにとってはパラダイスですね!
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