スバル WRX STIのインテリアと荷室をプロが解説!!

スバル WRX STI EJ20 Final Edition 2019

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スバルが世界に誇るハイパフォーマンスセダン、WRX STIの魅力は、その圧倒的な性能もさることながら、内外に行き渡る高い機能性も見逃すことができません。

またインテリアには、ドライバーのハートを高揚させるギミックも多く採用され、世界中のドライバーを虜にしています。そんなWRX STIのインテリアについて、プロが徹底解説します。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
ドライバーの視界までこだわったコクピット
快適性と実用性を両立したリアシート
ラゲッジはトランクスルーを採用

ドライバーの視界までこだわったコクピット

スバル WRX STIのインテリアは、ルーフからフロアまで黒で統一し、室内全体を引き締め、ドライバーが運転に集中できる空間としています。

そのうえで、カーボン調パネルや金属調アクセント、レッドの加飾などを効果的に使うことで、上質感と引き締まったスポーティさを表現。インパネやドアトリムなど乗員が触れる部分はソフトパッドを用い、インパネセンターバイザーはソフト表皮巻とすることで、質感を高めているのが特徴です。

ステアリングには、スポーティな印象を高めるDシェイプを採用。小径、かつ握りやすさを追求したグリップ形状とすることで、操作性と握りこんだ際の手応えを向上しました。

ドライバーに必要な情報を提供するメーターパネルは、2眼水平指針レイアウトのメーターの中央に3.5インチフルカラー液晶を配置。赤色の照明が走りのイメージを訴求します。

またスピードメーターは、280km/hオーバーまでスケールが刻まれたSTI専用デザイン、オーバーレヴを防ぐREVインジケーターも装備し、ハイパフォーマンスカーとしての精緻感を表現しています。
センターコンソール上部に配置された5.9インチマルチファンクションディスプレイには、ブースト圧のほか燃費情報、先進安全機能の作動状況などが表示可能です。

さらにSTIロゴ照明やシフトノブ、シフトブーツのステッチなど、レッドのアクセントにより、スポーツマインドを刺激する演出を行ないました。
アルカンターラと本革を組み合わせたフロントのRECAROシートは、メイン部には滑りにくい表皮材を使用するとともに、各部のサポートを強化して機能性も高めています。

肩まわりはフィット感にこだわった形状とするとともに、レッドステッチを加えてスポーティさを強調。ヘッドレストにはSTIロゴの刻印を施し、車外からでもそのハイパフォーマンスがひと目で分かる、特別なシートに仕上げました。

安全性や開放感を高める上でも重要なポイントとなる視界については、各ピラーの配置・形状の最適化。前方視界については、ドアに内蔵したフロントクォーターウインドウやドアマウント式のサイドミラー、ターボグリルを含めたフロントエンジンフードのデザインなどにより、死角を減少。

後方についても、ピラー設定に加えて格納式のリアヘッドレストを採用するなど、良好な視界を確保しています。

快適性と実用性を両立したリアシート

走りのためのディメンションを意識したWRX STIですが、ドアの構造やトリム形状を工夫することで、室内長、幅ともに拡大し、乗員の肩まわりや肘まわりにゆとりを持たせて、大人4人が快適な移動を愉しめる十分な居住スペースを確保しています。

特に後席は、従来型WRX STIに対するホイールベース延長分25mmをすべて割り当てるとともに、フロントシートの背面形状や、車体構造の工夫により、寸法以上に広々とした居住スペースを実現。セダンならではの多様な使い方に応えられる、実用性と快適性の高いパッケージとしています。

このリアソートは、フロント同様に、メイン部とサポート部で硬さの異なるパッドを組み合わせて用いることで、乗り心地の良さとホールド性を両立させています。

ラゲッジはトランクスルーを採用

WRX STIのトランクルーム容量は460Lです。荷物と干渉しない収納式のヒンジ機構の採用に加えて、大型スポイラー装着車でもトランクリッドがスムーズに開閉できるよう、操作力の低減を図っているのも特徴です。

車体構造の最適化は、通常、この手のハイパフォーマンスカーではボディ剛性低下を嫌って採用のないトランクスルー機構まで採用。

6:4分割のリアシートバックを倒すだけで、トランクから後席エリアまでをワンフロアの広いラゲッジスペースにできるので、愛用のサーフボードやロードバイクなども積載可能です。
ソフトパッドやアルカンターラのシート表皮、レッドステッチなど視覚、触覚を刺激するアイテムに、トランクスルー構造など、ユーティリティも高いWRX STIのインテリア。

スバルの走りの究極のモデルにふさわしいデザインと高い実用性は、WRX STIをより魅力的なクルマに仕上げています
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