改造車に乗る中高年の「ヤンジー」が増加中!? 老後の車の楽しみ方とは?

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高齢化が物凄いスピードで進む日本、「介護」、「高齢者のうつ」、取り巻く様々な問題があります。しかしその一方で好きな事のために大胆にお金を使う「やんちゃな」高齢者=「ヤンジー」?が増えているといえます。そんな中高年におけるクルマ事情に迫ってみましょう。
Chapter
シニア世代がバイクや改造車に乗っているのは決して珍しくない。
シニア世代が詰めかけた86の商談会
アクティブシニアの存在
往年の名車レプリカも...
ヤンジーの躍進はクルマ文化を支える!?

シニア世代がバイクや改造車に乗っているのは決して珍しくない。

リターンライダー、という言葉をよく聞きます。

若いころバイクに乗っていた方が、中高年になって、経済的な余裕が出た頃に「もう一度」とバイクに戻る。同じように、若いころに乗っていた「クルマ」に戻る方も多いといわれています。自分の自由な時間と経済的なゆとりがある世代だからこそでしょう。

最近のクルマはコンパクトカーやハイブリッドカーが主流。性能面でいえば優れてはいるものの、燃費優先のために、ドライビングプレジャーを感じない、「つまらない」と感じてしまうクルマが多い。だからこそ、中高年世代の人が「走れる」クルマを求め戻ってきているそう。

今でこそ、若者のクルマ離れ、といった事が指摘されていますが、スマホやPCがなかった時代、クルマに憧れる若者は非常に多かったのです。

クルマは「道具」である以上の存在でした。好きな子を誘うため、友人と山にスキーに行くため、純粋に走りにいくため。クルマは大切なアクティビティを提供してくれる存在です。そうした時間を過ごした方が再びクルマに戻るのは素晴らしい事ではないでしょうか。

体力があるうちに、やりたいことをやる!というのも素晴らしい選択だといえますね。

シニア世代が詰めかけた86の商談会

トヨタが数年前に発表した新型「86」、久々のFRスポーツカーとして、「若者にもう一度クルマの魅力を伝えたい」というコンセプトで開発されたといいます。

しかし、開催した試乗・商談会に詰めかけたのは、60代前後のシニアが大半だったのだそう...。予約開始から1カ月間で受注が月間目標の8倍の8000台を突破し、うち50歳以上が25%以上を占めたとか...。

家族ではもう一緒に乗る事はないから自分専用車にする、また足回りを改造して走りたい、といったシニアの方も多数だそう。

豊田章男社長も発売前に「実は、われわれの世代がほしい車。たぶんシニアが動くよ」とコメントしておりました。若者向けに開発、とはいえマーケティングのボリュームゾーンとしてシニア層をターゲットにしていたのは明確だったようです。

同様に発表されたホンダのS660も中高年層が多く購入しているという事で、「リタイア後は、自分の楽しみを優先したいシニアはスポーツカーを待っていた」といえます。

アクティブシニアの存在

高齢者が増加するなかで、自身の価値観を大切にして元気に生きる方々を指す「アクティブシニア」という言葉が生まれています。団塊世代を中心に、年齢に関係なく仕事や趣味に非常に意欲的で、社会に対してもアクティブに行動するシニアのことです。

かつてのシニアとは、確実にイメージが変わってきているのが今のシニア世代。仕事や家庭の忙しさから解放され、ゆとりを持って、自由に自分のために生きるといった価値観...「新しいことに挑戦する」、「楽しく遊ぶ」といった方が多く、クルマに戻る方々が多いというのも頷ける話ですよね。

往年の名車レプリカも...

かつての名車トヨタ2000GTのレプリカを作る日本のビルダーも存在しています。Rocky Autoの「RHV」もその一台。なんでも数台のオリジナル2000GTから3D CADでデータを測定し、現代の技術で更に誤差を取り除き造形されたボディだそう。

エンジンはなんとトヨタのアクア用1.5リッターHVシステムを搭載しているそうですが、1tを切るボディは十分な速さを備えている事でしょう。

オリジナルの2000GTは1億ともいわれる「超プレミアムカー」ですが、このレプリカのお値段は1700万円。十分高値ではありますが、それでも欲しい!という方は多いといいますし、これは恐らくアクティブシニア層の方とみて間違いないでしょうね。

ヤンジーの躍進はクルマ文化を支える!?

メーカーにおいてもS660、86、NSX...。かつての名車やバブル期に活躍したクルマのリバイバルが続きます。その背景にはこうした「アクティブシニア」...つまりヤンジー?の躍進があるのは間違いありませんね。

一方で、現在高齢者による「高速道路の逆走」といった危険な事件も起きています。免許の更新制度が日本は欧米諸国にくらべ進んでおり、高齢者講習も行われていますが、それでもこうした事故が起こってしまう点は懸念するところです。

しかしスポーツカーをガンガン乗り回す「ヤンジー」には無縁の心配かもしれません!?

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