レギュラー車にハイオクを入れるメリットと注意点：たまに入れた方が良いって本当？

更新日：2025.08.14

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多くのガソリンスタンドでは、レギュラー用とハイオク用で給油ノズルの色が分けられています。ハイオクガソリンはレギュラーより価格が高いため「高性能な燃料」という印象を受けますよね。そのぶんエンジンに良さそうだと考え、「レギュラー車でもたまにはハイオクを入れた方が良いのでは？」と悩んだ経験がある方も多いでしょう。そんなドライバーの疑問に、最新の燃料事情を踏まえてお答えします。

CARPRIME編集部

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Chapter: レギュラー車にハイオクは入れてOK？故障リスクと体感効果の結論; レギュラー車にハイオクを入れるメリット【清浄効果・静粛性・体感の変化】; 2025年のガソリン価格事情：ハイオクのコスト差と家計インパクト; 結論：レギュラー車にハイオクは必要？賢い使い分けの考え方

レギュラー車にハイオクは入れてOK？故障リスクと体感効果の結論

ガソリンの種類と見分け方｜レギュラー・ハイオク・軽油

まず結論から言えば、レギュラーガソリン仕様の車にハイオクガソリンを給油しても、基本的には故障するような問題はありません。両者はオクタン価が異なるだけで同じ「ガソリン」であり、混ざってもエンジンに直接的な悪影響はないとされています。

ただし、これはあくまでガソリン同士の場合です。ガソリン車に軽油を、あるいはディーゼル車にガソリンを給油するような「異種燃料の誤給油」は、エンジンに深刻なダメージを与える重大な故障に繋がるため、最も注意が必要です。

また、「ハイオクを入れればパワーアップするのでは？」と思うかもしれませんが、劇的なパワー向上や燃費改善は残念ながら期待できません。車のエンジンはそれぞれ指定されたオクタン価で最適に性能を発揮するよう設計されており、レギュラー仕様のエンジンでは、よりオクタン価の高いハイオクを入れても性能面で大きな変化は起きないのです。

レギュラー車にハイオクを入れるメリット【清浄効果・静粛性・体感の変化】

一部のハイオクガソリンには、エンジン内部に新たな汚れが付着するのを抑制する「キープクリーン効果」を目的とした清浄剤が含まれています。
これにより、レギュラー車に入れてもエンジン内を汚れにくくする効果が期待できるとされています。
しかし、これは既に堆積してしまった汚れを積極的に洗い流す「クリーンアップ効果」とは異なり、その効果は限定的です。

また、この付着抑制効果も、一度や二度ハイオクを入れた程度ではほとんど体感できず、継続して使用しない限り「たまに入れるだけ」ではメリットはほとんど得られないのが実情です。

一方で、ハイオクを入れることで何かデメリットがあるかというと、値段が高いこと以外に特にありません。エンジンを痛める心配もなく、むしろ清浄剤の付着抑制効果によってエンジン内部の状態維持にはプラスに働く可能性はありますが、性能面で大きな差が出ない以上、経済的な観点からは、あえてハイオクを選ぶ必要はないと言えるでしょう。

ガソリンのレギュラー・ハイオクの違いって何？

2025年のガソリン価格事情：ハイオクのコスト差と家計インパクト

2025年8月上旬の資源エネルギー庁の発表によると、レギュラーガソリンの全国平均小売価格は1リットルあたり174.2円と、依然として高い水準で推移しています。ただし、これはあくまで全国平均であり、最も安い県と高い県では20円近い価格差が生じるなど、お住まいの地域によって実際の価格は大きく異なります。

一方でハイオクガソリンは一般的にレギュラーより1リットルあたり10〜15円ほど割高で、満タン（40〜50L）にすると数百円の価格差になります。燃料を選ぶ際は、このコスト差を考慮することが重要です。

結論：レギュラー車にハイオクは必要？賢い使い分けの考え方

結論として、メーカーがレギュラー仕様と定めている車に、あえて高価なハイオクガソリンを入れる必要は基本的にありません。ハイオクを入れてもエンジンがすぐに壊れる心配はなく、走りや燃費が体感できるほど向上することもほとんどないためです。
そしてもしエンジン内部の洗浄が目的なら、実績のある洗浄成分（PEAなど）を含む市販の専用燃料添加剤を定期的に使用する方が、より直接的で費用対効果の高い選択肢と言えるでしょう。

2025年現在のように燃料価格が高騰している状況では、こうした事実を踏まえ、ご自身の車と予算に合った賢い選択をすることが求められます。