なぜマークⅡはマークXへ変遷した?マークXのスペック・燃費・中古価格まとめ

ユーザーとともに年齢を重ねるマークX

マークX

かつて、ハイソカーに熱狂した団塊の世代ももはや60歳代半ば。

マークⅡのボリュームゾーンだった世代は、年齢を重ね、もはや60歳代半ばです。しかし、それはマークⅡに限ったことではありません。カローラもプレミオ(コロナ)もクラウンも、皆いちように、分厚い支持層を得た代わりに、ユーザーとともに老いてしまうという現象に直面したのです。

マークⅡも例外ではなく、乗っているのは高齢者ばかり、年寄り車という評判につながっていきます。それでは若い世代に支持を得られず、新しい層の顧客を開拓することもできません。そこでトヨタが採った施策のひとつは「ターボ車によるスポーツカーイメージの構築」でした。

マークXは2004年に12代目クラウンがプラットフォームを刷新。このプラットフォームを採用して、登場したのがマークXです。マークⅡの正式な後継者にあたります。

現在のマークXは2代目。ですが、マークⅡから数えると11代目という歴史ある車種となります。 マークⅡの後継車種として登場したマークXは、大胆でスタイリッシュなデザインのスポーツセダンとして、このクラスでのトヨタの復権を狙ったモデルでした。

2世代目のマークXでは、G‘sバージョンや、特別仕様のヴェルティガ、プラスMスーパーチャージャーなど、コンプリートカーもリリースされ、スポーツセダンとしての色が濃くなっています。

マークⅡファンの獲得の手応えはイマイチ...

マークⅡ

1JZ-GTEターボエンジン搭載のIR-Vを、ヤマハがチューニングしたフォーチュナといった仕様を設けたりしながら、マークⅡは本当に顧客が求めているものを作りを続けていきました。

兄弟車のヴェロッサが登場したのもその一環と言えるでしょう。しかし成果としてはあまり芳しくはありませんでした。当時の若者層を掘り起こすことはできず、中間層はといえばミニバンやSUVへ移行していましたから、非常に微妙な立場に立たされていたことは確かです。

ちなみに、その迷いの一例として、豪華でフカフカないつものベージュ色のモケットシートに、パールツートンのボディカラーも選べる最高級グレード、グランデGに、スポーツ色の強い1JZ-GTEを搭載した「グランデG-tb」というモデルがあります。

しかし、グランデG-tbはまったく見向きされず、売れたのは2.0L(これは植木さんがやられている表記にあわせてもらえると。。)の普通のモデルでした。 つまり、グランデG-tbは立派なレア車。興味があれば、中古車サイトで探してみてください。

マークXのCM戦略 "部長頭下げすぎでした...でも素敵でした"

マークXが誕生した背景には、日産 スカイラインV35型の存在が大きいように思います。

FRセダンとして国際的にも通用する合理的で理想的なパッケージングと走りで、V35スカイラインは完成度に定評を得ることに成功したのです。 スカイラインのデビューは、マークXよりも3年早い2001年でしたから、このスカイラインの人気を見て、マークⅡは大幅な刷新を受けたとも言われています。そう考えるとトヨタの戦略というのは日産の動向を見ながらの後出しジャンケンのようです。

しかしそれがいつもうまくいってしまうのですから、それもひとつの才能と言っていいかもしれません。 事実、マークXは直前に誕生したZEROクラウンのコンポーネンツを利用し、新型V6エンジンに6段オートマチックを組み合わせた、最新モードのスポーティサルーンに生まれ変わったのです。

そしてなにより成功のきっかけとなったのはCM戦略でしょう。 俳優の佐藤浩市と当時モデルだった井上訓子(現・青山倫子)を起用した、ビジネスマンの格好良さを全面に出したCM展開は話題を呼び、「佐藤部長」はマークXの代名詞のような存在にもなりました。

ライバル比較?日産スカイラインとマークX…それぞれの持ち味は?

フォーマルかつスポーティなマークX

マークX

こうしてマークⅡはマークXとなり、新しいジャンルとポジションを獲得しました。

マークⅡが昭和のサラリーマンなら、マークXは現代に生きるビジネスマンの名刺代わりのような存在なのかもしれません。 ユーザーの年齢とともに年老いていった時期を経て、新たな価値観とキャラクターを模索、そしてユーザーの信任を得て現在のマークXがあるということがわかりますね。

エンジン、走りに磨きがかけられた現行型マークXは、優れたパッケージングによって、誰もが納得する快適性と運動性能を両立。フォーマルカーとしても使える品格は、大人の男性が選ぶセダンとしてお薦めの1台なのです。なにより「このクルマに乗っていれば安心だよね」という商品性もに、マークXの魅力なのではないでしょうか。

次ページ王道セダン マークXの中古車価格はいくら?

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事