ドアの下部にある小さな穴、なんのためにあるの?

ドアに必ずある穴の正体は?

水抜き穴

クルマのドアを開けると、内側の下部に、数か所の穴を見つけることができると思います。とても小さな穴ですが、じつは非常に重要なものなんです。

クルマのドアの内側には、ウェザーストリップというパーツが付いています。ウェザーストリップは、潰れることでドアを閉めた際に、ボディとのすき間を埋める働きをするもので、これにより車内の密閉性が保たれています。

しかしクルマをよく見れば、ドアとボディとのすき間以外に、室内に雨水などが入ってきそうな経路を見つけることができます。その一つがサイドウインドウ。その構造上、まったく水を侵入させないということは不可能です。

それなのに、室内に雨水などが侵入することがないのは、ドア内側に侵入した雨水が前述した下部の穴から排出されているためです。

構造を簡単に説明すると、袋状になったドアパネルと内張りの間には、ビニール素材のカバーが施されており、通常、外部から侵入した雨水はビニールの内側には入り込めず、下部の穴から抜ける仕組みになっているのです。

するとパワーウインドウが故障したり、内部が錆だらけになるのでは?と思うかもしれませんが、しかしこれは当然想定できる話で、過去の技術の蓄積から、しっかりと対策が施されています。

ちなみに、ボディには、こういった水抜き穴が各所に設けられており、室内への水の侵入を防いでいます。

じつは重要!ドア穴のメンテナンス

ドアにある水抜き穴のメンテナンスをしてるよ、という方はほとんどいないのではないでしょうか。

見落としがちなところですし、トラブルになることはまれなので、買ってから手放すまでノーメンテで過ごすクルマが大半です。しかしこの穴が汚れや、なにかしらの理由で塞がれたと想像してみてください。当然、水が抜けなくなってしまい、ドア内部に水が溜まってしまうのは明白です。

また気付かないケースが多いので、(防錆処置がされていても)ドア内部のサビを誘発する原因となってしまいます。もちろん、ドア内部の電装もダメージを受ける可能性があるので、パワーウインドウの故障にもつながります。

こうした点から、定期的にチェック、またメンテナンスすべき箇所といえるでしょう。

ドア穴のメンテナンス方法

それほど神経質になる場所ではないので、年に1度程度、洗車のついでにメンテナンスをするとベストです。

洗車の拭き上げをドア内側下部までしっかり行い、最後に使い古しの歯ブラシなどを活用して、穴から汚れをかき出します。このときに、それぞれの穴に詰まりがないかチェックします。詰まりは、細い針金など使えば確認できます。(内部を傷つけないよう注意)

最後に、防錆効果も期待できるCRC等の潤滑油を穴の内側に噴射して仕上げです。

この水抜き穴は、ドア以外にボディ下部にも多数設けられており、汚れで塞がれているとある箇所に水が溜まったり(走っていると水の音がする)、室内が水浸しになるなどのトラブルのもとになります。

特に郊外の屋外駐車では、飛んできた砂やホコリによって穴が塞がれてしまうことがあります。気になった方は、愛車をくまなくチェックしてみると面白い発見があるかもしれませんね。

普段ほとんど気にしない個所かもしれませんが、前述のように思わぬトラブルを誘発する箇所です。この機会に、愛車のチェック・メンテナンスしてみてはいかがでしょうか?

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