車のルーフについている、サメのひれのような出っ張り。これってなに?
更新日:2023.04.14

クルマのルーフについている三角形の出っ張り。これは、「シャークフィン」と呼ばれ、直訳すると「サメのひれ」。シャークフィンという名称は、もともとF1で採用された空力アイテムに由来しています。では、このシャークフィンの役割とは何でしょう。
文・吉川賢一
文・吉川賢一
シャークフィンはF1から始まった
2017年シーズンのF1マシンには、車の後方側面のエンジンカバーからリアウィングにかけて、カーナンバーと巨大なスポンサー広告が描かれたシャークフィンが装着されていました。
このシャークフィンがF1に初めて登場したのは2008年、レッドブルのRB4が、リアウィングに当たる乱流を制御するために採用しました。F1の規約変更にともない、2010年を最後に一度その姿を消しましたが、2017年になって復活。
シンガポールGPでは、フォース・インディアが、先端に細かいうろこ状のパーツをつけたシャークフィンを搭載し、コーナリング時の気流制御に効果的だと評判になりました。
しかし、ふたたび2018年からはレギュレーションで禁止され、今シーズンは見ることができません。
このシャークフィンがF1に初めて登場したのは2008年、レッドブルのRB4が、リアウィングに当たる乱流を制御するために採用しました。F1の規約変更にともない、2010年を最後に一度その姿を消しましたが、2017年になって復活。
シンガポールGPでは、フォース・インディアが、先端に細かいうろこ状のパーツをつけたシャークフィンを搭載し、コーナリング時の気流制御に効果的だと評判になりました。
しかし、ふたたび2018年からはレギュレーションで禁止され、今シーズンは見ることができません。
シャークフィンのメリット
シャークフィンには、フロントウィングやサスペンションで跳ね上げられて乱れた気流を、リアウィングに当たる前に整え、リアのダウンフォースを増加させる役目があります。
特に、コーナリング中にサイドから流れてくる気流を安定させてくれることで、マシンを制御しやすくなると言われています。
ドライバーによると「シャークフィンを搭載したマシンの方が、リアが安定している」とのことで、その効果は確実に感じられるようです。
特に、コーナリング中にサイドから流れてくる気流を安定させてくれることで、マシンを制御しやすくなると言われています。
ドライバーによると「シャークフィンを搭載したマシンの方が、リアが安定している」とのことで、その効果は確実に感じられるようです。
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