ポルシェやBMWなどドイツ車は本国でいくらで販売されている?

メルセデス・ベンツ Eクラス クーペ

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ポルシェ、メルセデス・ベンツ、アウディ、BMW…日本でもドイツ車の人気は大変高く、輸入車の代名詞といえるほど多くの支持を集めています。また、200万円台、300万円台のモデルも増えている中、依然としてドイツ車=高級車のイメージが根強いのも確かです。では、ドイツ車は本国ではいくらで販売されているのでしょうか?日本だから特別高いのでしょうか?

Chapter
日本ではダントツ人気のドイツ車、年間どれくらい売れている?
ドイツでのドイツ車の価格は?
911カレラと911GT3で日独の価格を比べてみよう

日本ではダントツ人気のドイツ車、年間どれくらい売れている?

日本自動車輸入組合によると、2016年度(2016年4月~2017年3月)に日本で販売された輸入車は全部で346,905台です。上位を独占しているのはやはりドイツ車です。1位〜5位を見てみましょう。

1位 メルセデス・ベンツ 67,495台
2位 BMW        50,828台
3位 VW 47,726台
4位 アウディ       28,718台
5位 BMW MINI 24,917台
※ポルシェは7,322台で、販売台数は12位となっています。

なんと20年以上前からドイツ車がトップを独占してきたそうです。日本でのドイツ車の人気は、凄まじいものがありますね。

人気の理由は、質感が高い作り、右ハンドルの導入、ブランド力、ディーラー体制やサポート体制の充実…といったことが挙げられます。

ドイツでのドイツ車の価格は?

ここで気になるのが、ドイツ車のドイツ本国での価格です。一般的に同様の性能を持つ車であれば、輸入車のほうが国産車より高くなるのは当然です。

何千kmも離れた地球の裏側から車という大きなモノを運んでくる費用、日本の道路運送車両をはじめとした各種の法律に適合させるための改善作業も、費用が必要になります。

さらに、日本のユーザーは装備が充実したモデルの人気が高いため、日本ではベースグレードに位置づけられている車も、じつはヨーロッパでは高級グレードということも多々あります。

もちろん、販売ネットワークの整備にも莫大なお金がかかるわけで、その分が車両価格に反映されて本国よりも高額になってきます。

では、ポルシェを例に日本とドイツでの価格を比べてみましょう。

911カレラと911GT3で日独の価格を比べてみよう

では、実際に価格を見てみましょう。911シリーズで最も安価な911 カレラと、高額な911 GT3で比較してみました。

価格は、左がそれぞれの国での税込み価格、右が税抜き価格です。ちなみに、それぞれの税金はドイツは19%の付加価値税、日本では8%の消費税(新車では3%の取得税も)となっています。
※1ユーロ125円で計算

【ポルシェ 911カレラ(MT)】
◼︎ドイツ  EUR 97,914.00(税込)→EUR 82.280,67=約1,029万円(税抜)
◼︎日本   1,244万円(税込)→約1,152万円(税抜)


【ポルシェ911 GT3(MT)】
◼︎ドイツ   EUR 152,416.00(税込)→EUR 128,080.67=約1,601万円(税抜)
◼︎日本          2,115万円(税込)→約1,958万円(税抜)

こうして比較してみると、911カレラで日本が約147万円高、911GT3で約357万円高となっています。しかし、実際は日本仕様と本国仕様では、標準装備やオプションパーツに違いがありますし、保証期間も日本は初回車検に合わせて3年間と、ワールド保証(2年間)よりも1年間延長されています。

さらに前述した輸送費、車検の適合費用などもプラスされることになりますから、トータルで見ると日本のユーザーは、本国よりも割安でポルシェを手にしているといえそうです。
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