秋の交通安全運動、いったいどんな活動しているの?

誰が決めているの?なんのために?

パトカー

交通安全運動は、年に2回、春と秋に行われます。この活動は、正しい交通マナーの実践とルールの遵守、交通環境の改善に向けた取り組みによる交通事故防止の徹底を目的に実施されます。

主催者には、内閣府、警察庁、国土交通省などの中央官庁に始まり、各都道府県、市町村、教習所協会、バス・トラック協会など、交通に関係のある団体から、文科省、農水省など、一見関係のないと思える省庁も入っています。

単純に警察官のパトロールや検問による取り締まりを増やすことを目的としているわけではなく、啓蒙活動をメインに学校や市町村の施設を使って、正しい交通への知識を広めようとすることが主たる目的となります。

具体的になにをしているの?

要項には、以下の4つの「重点推進項目」が定められています。

1. 子供と高齢者の安全な通行確保と高齢運転者の事故防止
2. 夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
3. 全席シートベルト着用とチャイルドシートの正しい利用
4 .飲酒運転の根絶

声がけやビラ配りなどを行うとともに、子供や高齢者に対しては、日頃よく目にする通学路での交通安全の旗や、横断歩道での黄色い旗を用いた誘導、最近では「サポカーS」の普及活動にも重点が置かれていて、自動車教習所を使った自動ブレーキ装置の体験会なども開かれています。

自動車ディーラーと自動車教習所が連携したサポカーSの体験会には、昨年、私自身も参加し、プリクラッシュセーフティシステムの体験や、発進時踏み間違い防止装置の説明など、先進の安全装備について知識を深めることができました。

そのなかで、15年ほどクルマの買い替えをしていない70代の男性から「こんな機能があるのなら最新のクルマに乗り換えようかな」という話を伺い、単なる啓蒙活動ではなく、実際に事故を減らすための運動になっていることを嬉しく思いました。

漠然と『交通安全』を訴えるだけではなく、体験型のイベントが年々増えてきており、ひと昔前よりも交通安全運動のかたちができあがってきているように感じます。

取り締まりは増えているの?

警察官

実際にハンドルを握るドライバーとして気になるのは、警察による取り締まりの強化です。

表立って取り締まりの強化を掲げる警察署はありませんが、交通安全運動期間中、管轄内での検挙率や事故発生率に非常に敏感です。国を挙げての大運動ですので、警察はほぼ休みなく働いています。

警察の出勤率が上がるということは、比例してパトロールの数も増えますし、速度取り締まりや酒気帯び検問、一時停止無視などの取り締まりも強化されます。

特に子供と高齢者が多い、朝晩のパトロール強化は顕著ですので、出勤時や帰宅時にクルマを運転する方は、より慎重な運転を心がけてください。また、9月30日は交通死亡事故ゼロの日となっていて、さらに取り締まりの目は厳しくなります。

ドライバー側も気を張っておく必要があるかもしれません。とはいえ、交通安全運動は、長年続くなかで、有益な活動も増え、交通安全にひと役買っていることも間違いない事実なのです。

交通安全は、ひとりひとりのマナーや知識で確実に向上していきます。運動期間が終わっても、期間中と同様に、慎重かつ安全な運転を心がけましょう。

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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。

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