現在実施中の全国交通安全運動。春と秋だけ実施される理由は?

警察官

毎年、春と秋に全国交通安全運動が10日間に渡り実施されます。2017年度は4月6~15日、9月21~30日で、絶賛実施中です。安全な交通を図るための啓蒙活動として認知されているこの活動ですが、なぜ春と秋に実施されているのでしょうか?

Chapter
全国交通安全運動とは?
全国交通安全運動が春と秋にのみ開催される理由
実は夏と冬も交通安全運動が開催されている

全国交通安全運動とは?

内閣府共生社会政策担当が要綱をまとめ上げ、国土交通省や全国の警察、地方自治体が一丸となり、毎年春と秋に行われる全国交通安全運動。安全で円滑な交通を図るため、交通ルールやマナーの徹底を啓蒙する活動です。

全国交通安全運動の歴史は長く、終戦間もない昭和23年から、国家地方警察本部により実施。昭和37年からは国の施策となり、今日にいたります。

全国交通安全運動が春と秋にのみ開催される理由

全国交通安全運動が春と秋に開催されるのには、理由があります。

春は小学校の新入学生など、児童が街中の道路を歩きだす季節。児童が交通ルールを学び、馴染んでもらうとともに、重大事故が発生しないよう保護する目的です。

また秋は、日没までの時間が急激に早くなり、運転者が景色の明るさを誤認し、ヘッドライトを未点灯のまま運転、重大交通事故にいたるケースが多発する季節です。

全国交通安全運動を実施することで、警察など交通に目を光らせる人を増やして重大事故を防ぐとともに、非常に危険な期間であることを啓蒙する目的があります。

このような社会的に非常に意義の全国交通安全運動ですが、夏や冬はなぜ実施されないのでしょうか。その理由を内閣府共生社会政策担当に取材したところ、それには南北に長い日本の地理的要因が関係しているということがわかりました。

全国交通安全運動は、日本全国で共通の課題を掲げ一斉に実施されるものです。しかし夏や冬は、日本全国一律同じ気象ではありません。

極端な例ですが、北海道と沖縄では夏の暑さも冬の降雪量も違います。気候により道路・運転状況が違うなかで、全国一律の目的で交通安全運動を国が行うには困難ということ。

そこで比較的全国的に気象条件が等しく、共通課題を掲げやすい春と秋に、政府主導で全国交通安全運動を実施しているのです。

<次のページに続く>
次ページ
実は夏と冬も交通安全運動が開催されている