【対立比較】BMW 3シリーズとベンツ Cクラスの走行スペック・中古価格!

3シリーズ

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価格、車格ともに好敵手といえる「BMW3シリーズ」と「メルセデス・ベンツCクラス」。しのぎを削りながら進化を続けたこの2車種の走行性能にスポットを当ててみましょう。

Chapter
BMW 3シリーズ
激戦区を駆け抜けるBMW 3シリーズ
洗練された6代目 BMW 3シリーズ
メルセデス・ベンツ Cクラス
3シリーズの好敵手…「メルセデスCクラス」
3シリーズとCクラスの内装・エクステリア
BMW 3シリーズの内装・エクステリア
メルセデス・ベンツ Cクラスの内装・エクステリア
3シリーズとCクラスの走行スペック
BMW 3シリーズの走行スペック
メルセデス・ベンツ Cクラスの走行スペック
3シリーズとCクラスの操作性
「駆け抜けるよろこび」操作性もぬかりないBMW 3シリーズ
"アジリティ"がテーマのメルセデス・ベンツ Cクラス
3シリーズとCクラスの中古価格

BMW 3シリーズ

激戦区を駆け抜けるBMW 3シリーズ

ご存じの方も多いと思いますが、BMWのラインナップには頭に「数字」が付きます。Z、X、M、iいったモデルもありますが、これらもアルファベットの次にナンバリングがなされています。欧州のクルマではよくあるケースといえます。

さて、BMWの場合は1~7のナンバリングのモデルが展開されています。これはわかりやすい話で、グレードの「ヒエラルキー」を意味しています。1シリーズはコンパクトなエントリーモデル、7シリーズは大型なラグジュアリーセダンといった具合です。価格も数字に比例していくと考えて良いでしょう。

では今回紹介する3シリーズはどんな位置づけなの?といえば、メーカーの「主力車種」といえる、「スモールセダン」グレードです。とはいえ日本では3ナンバーになりますし、程良い大きさと言えるかもしれませんね。

洗練された6代目 BMW 3シリーズ

BMWの主力グレードたる3シリーズは1975年にデビュー。1.6L~4Lという幅広い排気量のグレードがかつて存在したモデル。2012年にモデルチェンジされた現行モデルは6代目モデルとなります。環境性能を重んじられる現代に合わせ、高効率ターボエンジンが搭載されており、排気量も2.0L直4ターボガソリンエンジン、2.0L直4ターボディーゼルエンジン、3.0L直6ターボエンジンが搭載されています。

また「セダン」、ワゴンタイプの「ツーリング」、エレガントなクーペスタイルの「グランツーリスモ」の3タイプのボディを用意。それぞれに様々なグレードが用意されています。

価格は427万円~となっており、現実的な選択肢になりうるのも人気の秘訣といえそうです。

メルセデス・ベンツ Cクラス

3シリーズの好敵手…「メルセデスCクラス」

前述のBMW3シリーズと同じ車格のスモールサイズセダンとなるのが、「メルセデスベンツCクラス」となります。同じく主力車種として世界中で人気のモデルとして長年愛されているモデルでもあります。

Cクラスという呼び名は、1993年のW202というモデルからスタートしています。以後モデルチェンジを繰り返し、現在はW205、つまり4代目Cクラスとなっています。

3シリーズとCクラスの内装・エクステリア

BMW 3シリーズの内装・エクステリア

6代目モデルとなるBMW3シリーズ。エクステリアも洗練が進んでいます。象徴といえる「キドニーグリル」は前モデルよりワイドになり、より低い位置に設定されたヘッドライトも相まって、シャープな印象を受けます。

リアトレッドも300mm拡大されており、よりグラマラスなボディとなっています。あくまで4ドアセダンの体裁ではありますが、クーペ的な美しさを持ち合わせているともいえ、挑戦的なBMWの姿勢を感じさせます。
インテリアも上質感を向上させている3シリーズ。HDDナビシステムやマルチメディア、様々な情報をコントロールできる「iDrive」も進化しておりより使いやすいものに。

また内装のデザインテーマをチョイスできる「デザインライン」を導入、スポーティな「Sport」、現代的な「Modern」、ラグジュアリー感を打ち出す「Luxury」といった3つのテーマをオーナーがチョイスできるようになっています。オーナーの嗜好が反映される、オーダーメイド的な要素もあり、所有満足度を高める展開といえますね。

ホイールベースも50mm拡張されたことにより、後席のクリアランスも15mm拡大、居住性に反映されています。またトランクルームも480リッターの容量を確保、実用性もより向上しています。

メルセデス・ベンツ Cクラスの内装・エクステリア

4代目モデルとなるW205現行Cクラス。

エクステリアは新型Sクラスを彷彿させるものがあり、それでいて破綻のない美しいデザインとして纏めており、メルセデスブランドらしい統一感のあるデザインとなっています。BMW3シリーズをはじめとした激戦区Dセグメントの中で磨かれた洗練さを感じさせますね。
インテリアは、「重視したのは豪華さではなく、洗練された雰囲気、そして心地よい時間」とメーカーサイドも主張するように、上質感と感性に訴える仕上がり、といえます。触れる時間の長いステアリングにも拘り、上質なナッパレザーを使用、しっとりとした質感をドライバーに提供。こうした細やかな拘りもメルセデスらしい、といえるポイント。

また、シャドウシルバーメッキを奢ったスイッチ類も落ち着いた質感を与え、ダッシュボードには上級モデル同等のシボ加工を施し、触感もアップ。

このようにCクラスはインテリアの質感をより一層高め、車内を「個室」としての居心地の良さを追求しているといえます。

3シリーズとCクラスの走行スペック

BMW 3シリーズの走行スペック

BMW3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラスともにいわゆる「FR駆動」を取っています。文字通り、フロントにエンジンを搭載し、リアタイヤを駆動させる、古典的ながらも非常に走行バランスが安定しやすい設計といえます。

BMWはこのレイアウトも勿論あって、前後の重量配分を50:50と発表しています。これは前輪後輪に同じ重量がかかる計算になりますから、走行時のバランスが最も良好になる重量バランスといえます。

また、BMW 3シリーズのエンジンは、2L直列4気筒DOHCガソリンターボ(184PS~252PS)、2L直列4気筒DOHCディーゼルターボ(184PS)、3L直列6気筒DOHCターボ(326PS)、また2Lターボエンジンとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドモデルさえも、ラインナップに加え、パワーと環境性能を両立させたエンジンラインナップとしています。

BMWの特筆すべき点は、現在絶滅寸前ともいえる「直列6気筒エンジン」を採用しているというところ。直列6気筒は文字通り、どうしてもエンジンが大きくなってしまうデメリットがある為、現在ではよりコンパクト化できるV型6気筒に取って代わられています。

その一方で、「シルキーシックス」なんて呼ばれるほどにスムースに回転するエンジンという評価もあり、この伝統を守るBMWを評価しておきたいところ。

メルセデス・ベンツ Cクラスの走行スペック



一方、メルセデス・ベンツCクラスは、1.6L直列4気筒DOHCターボ(156PS)、2L直列4気筒DOHCガソリンターボ(184PS~211PS)、2L直列4気筒DOHCディーゼルターボ(170PS)、3L V6DOHCツインターボ(367PS)、4L V8DOHCツインターボ(476PS~510PS)、BMW同様に2L直4ターボエンジンとモーターの組み合わせのプラグインハイブリッドも追加しており、選択肢としてはほぼ同様といえます。

しかし、ダインサイジングを進め、3LエンジンまでのBMW3シリーズに対し、3L、4LのパワフルなV型ターボエンジン(どちらもAMG仕様)を用意しているのがメルセデスの特色といえるかもしれません。

また、Cクラスは、同じくFR駆動、ボディにアルミニウムを使用するなどし、軽量化を果たしています。Cクラス・3シリーズの車の重量は1.5t強であり、ほぼ同等の車重となっています。

いずれにせよ、近似したパワーユニットをラインナップしている両雄。特に主力モデルに搭載される「2Lターボエンジン」を二種類(通常仕様とハイパワー仕様)を用意しているのも興味深いところ。

まさに好敵手たるBMW3シリーズとメルセデス・ベンツCクラス。走行性能、ラインナップという点でも互角、といえそうですね。

3シリーズとCクラスの操作性

「駆け抜けるよろこび」操作性もぬかりないBMW 3シリーズ

現行BMW3シリーズは、2015年にマイナーチェンジを行い、より熟成されています。もとより50:50の理想的な重量バランスは車体の挙動・走行安定性も高いレベルに押し上げています。なたエンジンブロックの剛性も向上させており、車体の振動が低減されている事から「車内の静粛性向上」にも繋がっています。

またフロントサスペンションの強化、見直しで足回りがしなやかになり、乗り心地もさらにい良好なものに。また先進装備である「idrive」も手元での操作性が向上、通常のタッチパネル式のものより目線の移動が少なく、運転性の向上に寄与しています。

高速巡航時に使用したい装備、ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)も非常に快適な装備。先行車をレーダーで補足し、車間距離を一定に保ち走る事が可能なため、安全性はもちろん、アクセル・ブレーキ操作からも解放される事から、疲労度を低減させる事が可能になっています。また渋滞中でも使えるとのことですので、うまく活用したい快適な先進装備といえます。

また安全装備も充実しています。

ルーム・ミラーに内蔵されたカメラにより前方の監視を行い、衝突の危険性が高まった際にドライバーに警告を発する「前車接近警告機能」、追突が不可避な場合に短時間軽いブレーキをかけ衝突を回避・被害の軽減を図る「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車線の逸脱をドライバーに警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」を搭載。もちろん歩行者に対しても接近警告と衝突回避・被害軽減ブレーキを作動させることで安全性を高めています。


比較してみてみると、時にスポーティな走りも堪能できる、オールマイティな能力を持たせているのも主力グレードならではの両車でした。

多くのユーザーの多様な嗜好に応える優れたパッケージの2台。どちらが運転しやすいか、というのは甲乙つけがたいところですが、直6エンジンを復活させたBMWはやはり「スポーツマインド」が強くあり、スポーティな魅力を求める方にはBMWの方が強く訴求されるかもしれませんね。

"アジリティ"がテーマのメルセデス・ベンツ Cクラス

メルセデス・ベンツ Cクラスの開発テーマのひとつに「アジリティ=軽快さ」というものがあったのは間違いありません。そのための軽量ボディ化は、走行性能・環境性能等、すべてにプラスに働く重要な要素です。

現行Cクラスには一部グレードに初のエアサスが奢られており、電子制御で快適な乗り心地と、「アジリティ」を両立させています。ドライバーはサスペンションの「アジリティセレクト」を行う事ができ、乗り心地に優れる「Comfort」、燃費向けの「ECO」、スポーティな「SPORT」「SPORT+」でダイナミックな走りが可能になっています。

またこのCクラスにも進化したクルーズコントロール「ディストロニックプラス」が装備、レーダーセンサーを使って先行車をキャッチし、車間・速度を適切に維持、快適なクルージングを可能にしています。加えて、ステレオカメラを使用し、車線のカーブと先行車を認識する事で「ステアリングアシスト」も行ってくれます。ブレーキ支援システムも当然搭載しており、先進装備による運転支援と安全性の向上がなされています。

BMW3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラスともに、クルマのベースの走行性能を高めつつ、先進技術を用いた安全装備を施しています。ある意味現在では必須ともいえる装備になってきていますね。

3シリーズとCクラスの中古価格

やはり国産車の同クラスモデルと比較すると、コスト的には高いと言わざるを得ない欧州車。購入の際には新車価格がネックとなるのかもしれません。とはいえ、人気モデルであればこそ、中古市場で取り扱う台数も多いといえますから、選択肢は増えるといえます。

グレードが多い両車なので、かいつまんでいうと、「BMW・3シリーズ」は「320iSE」の427万円~「M3セダン」1104万円までの価格帯。

一方の「メルセデス・ベンツ Cクラス」は、「C180」427万円~から「AMG63S」1325万円、という設定になっています。

それぞれの中古車をチェックしてみましょう。

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