BMW 7シリーズってどんな車?燃費や維持費、走行性能、中古価格について

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BMWには1シリーズ、3シリーズ、5シリーズなどそれぞれにキャラクターや車格が異なるシリーズが7つあります。その中で、7シリーズは、セダン系車種の最上級シリーズとなります。初代7シリーズは1977年、E23系から始まりました。2015年に発表され、日本では2016年から発売された最新モデルの7シリーズで6代目となります。
Chapter
BMW 7シリーズってどんな車?車種概要・歴史について
初代 E23型の車種概要について
2代目 E32型の車種概要について
3代目 E38型の車種概要について
4代目 E65型の車種概要について
5代目 F01型の車種概要について
6代目(現行)G11型の車種概要について
現行のエクステリア・インテリアについて
現行の走行性能について
現行モデルの燃費や維持費について
現行の安全装備について
初代〜現行の中古相場について

BMW 7シリーズってどんな車?車種概要・歴史について

BMWの「シリーズ」は1972年に発売された5シリーズから始まります。

その後、1975年に3シリーズ、1976年に6シリーズ、そして1977年に7シリーズが誕生しました。

1970年代のBMWは、現在のBMWに引き継がれるモデルを多数発表した時代でもありました。なお、E23の前身は、大型セダンの「E3系」(セダン)、「E9系」(クーペ)というモデルですが、こちらは6気筒エンジンを搭載し、メルセデス・ベンツSクラスが独占していた高級車市場に真っ向から挑戦できる欧州初の高級モデル。

ただし、BMWのポリシーどおり、Sクラスをはじめとするライバル車がショーファードリブン(運転手付きのクルマ)であるのに対し、7シリーズは一貫してオーナー自らがハンドルを握るオーナードリブンの車であり続けてきました。

快適性や走行性能に加えて、BMWならではの「駆け抜ける喜び」をオーナー自身が体感できることを目指した高級車なのです。

初代 E23型の車種概要について

E23型が7シリーズとして発売されたのは1977年のこと。

搭載エンジンはE3系と同じ直列6気筒SOHCエンジン(ビッグシックス)で、排気量は3210㏄で最高出力は180馬力を発生しました。排気量は後に3430㏄となり、さらに2002以来のターボエンジンを搭載する250馬力のエンジンも追加され、トップグレードの745iに搭載されました。

BMWならではの魅力である「シルキーシックス」と呼ばれる直6エンジンはこの時代からすでに採用されています。

初代7シリーズの優雅で流麗なボディスタイルは76年に発売された6シリーズ同様でしたが、5シリーズのボディを流用していた6シリーズとは異なり、7シリーズは専用設計のボディを採用。

インテリアは、BMW E24と同様に人間工学を随所に採用し、運転席側ダッシュボードにはドライバーの動きを仕分けるスリーゾーンコントロールが採用されています。

安全装備も充実しており、78年には量産車初とされるABS(四輪制御)を世界初採用(メルセデス・ベンツのほうが数か月早いという説も?)しました。

1983年のマイナーチェンジでは、フロントグリル、バンパー、サイドミラーなどのデザインが変更となっています。なお、E23が発売されていた1981年にBMWジャパンが設立され本格的に日本におけるディーラーシップの拡大がスタート。

2代目 E32型の車種概要について

2代目となるE32型は1986年に発表。

さらに洗練されスマートになったボディが特徴で空気抵抗係数(Cd値)は大型セダンながら0.32を達成。4枚ドアのセダンとしてはかなり優秀な数値でした。

価格は790万円~と当時としてはかなり高額なモデルでありましたが、日本での販売はちょうどバブル時期にあたり、爆発的ヒットとなった3シリーズほどではありませんが7シリーズの販売も大変好調でした。

エンジンラインナップは多彩な構成となり、直6SOHC (2986/3430㏄)、V8DOHC(2996/3981㏄)のほか、トップグレードの750iには長い間研究開発が熱望されていたV12エンジンを搭載。5Lで300馬力を発生するパワーは当時としてはかなりハイパワーなエンジンに仕上がっています。

ちなみに、こちらのV12エンジンは第二次世界大戦後のドイツ車で初。メルセデスベンツに先んじたものとなりました。また、最高級モデルの750ILAには、後席中央にコンソールを設けた二人掛け仕様とし、乗車定員を前2名、後2名の計4名とした豪華な750iLAハイラインも追加されました。

3代目 E38型の車種概要について

E38型は1994年に発売された3代目の7シリーズとなります。日本では1996年から販売が開始されました。

ロー&ワイドの流麗なボディデザインはさらに空気抵抗係数を向上させ、0.30を達成。

96年製造モデルより全車、マニュアルモード付ステップトロニックを採用しています。ボディサイズは全長5Mクラスの堂々たるものですが、ドライバーズカーとしての走りも楽しめるBMWらしいスポーティなハンドリングも魅力。

もちろんフラッグシップにふさわしく、マルチファンクションステアリングやTVチューナー付オンボードモニター、電装系を集中制御するCANデータバスなどの先進装備を採用。

基本グレードの全長は4,985 mm、5,125 mm(750iL)、5,375 mm(L7)とホイールベースの違いにより3種類のボディが設定されており、日本では、740i(V8 DOHC 3,981cc 286馬力), 750iL(V12気筒 SOHC 5,379cc 326馬力) ,735i(V8DOHC 3,497cc 235馬力) , 740i(V8 DOHC 4,398cc 286馬力) , L7(V12 SOHC5,379cc 326馬力)の合計5グレードが正規輸入販売されました。

なかでも後席中央に大型のセンターコンソールが付加されたL7は、750iLのホイールベースを250mm延長したストレッチリムジンは後席2名乗車仕様の乗車定員4名。日本を含む東アジアや中東地域のみで販売された超豪華モデルです。

4代目 E65型の車種概要について

E65/E66型は2001年の東京モーターショーで発表され、2002年より日本での販売が開始された4代目の7シリーズとなります。

E65はノーマル・ホイールベース、E66はロング・ホイールベースですが大型化したボディにより、居住性とトランク容量も大幅にアップ。

ドライビングの楽しさもさらに極められ充実の室内装備、高級感は5シリーズの比ではないゴージャスな雰囲気も兼ね備えています。

大胆かつやや過激とも思える個性的なスタイリングを実現しつつ、空気抵抗係数(Cd値)は0.29と先代よりさらに向上。ダイナミックドライブ、バルブトロニックエンジン、iDriveの先進テクノロジーをいち早く投入した新世代のモデルでもあります。

2005年には7シリーズ全モデルに大幅なマイナーチェンジを実施し、グリル回り全体のデザインからヘッドライト、フロントフェンダー&バンパーの形状やシャシー、サスペンションに至るまで改良が加えられました。

前期型のインパクトのあるスタイルからややソフトな印象のスタイルに全体のデザインを変更しています。このときにモデル名変更も行われ、新たに740i(旧735i)、750i(旧745i)となり、V型8気筒エンジンの排気量変更に伴うスペック変更も実施されました。740iは306ps/6300rpm、39.8kgm/3500rpm。750i・750Liは367ps/6300rpm、50.0kgm/3400rpmを発生します。

5代目 F01型の車種概要について

7シリーズの5代目となるのがF01型(ノーマル)、F02型(ロングホイールベースモデル)です。

4代目E65の後期モデルに似たおとなしめのスタイリングですが、L字型リヤコンビランプの復活をはじめ、随所に新しいBMWのデザイントレンドが表れています。

室内の装備も先代で採用されたコラムシフトは、5シリーズ、X5などでも採用されているジョイスティックのような形状のフロアシフトに変更。最新テクノロジーの数々はさらにアップデートされており、アクティブ・ステアリングの拡張機能として四輪操舵システムが標準設定となりました。

iドライブも、コントローラーの周りに各機能を呼び出すショートカットキーを備える最新型が採用され使いやすさが向上しています。

10.2インチに大型化されたモニターも目を引きますね。2012年のマイナーチェンジで全車8速ATを標準装備となり、日本で正規輸入販売されたモデルは以下となります。

740i/740Li(2,979cc 直列6気筒DOHCターボ 320馬力)

750i/750Li( 4,394cc V型8気筒DOHCターボ 450馬力)

760Li( 5,972cc V型12気筒DOHCターボ 544馬力)

ActiveHybrid 7/ActiveHybrid 7L (2,979cc 直列6気筒DOHCターボ システムトータル354馬力)

6代目(現行)G11型の車種概要について

6代目となる最新型7シリーズは2015年に発表、日本では2016年3月から販売が開始されました。

型式はセダンがG11型、ロングホイールベースモデルはG12型となります。5代目の流れを受け継ぎながらもグリルとつながったレーザーライトやLEDの採用など新しいデザイントレンドを取り入れているのが特徴。

エンジン構成は5代目と同様ですが、3.0L直6直噴ターボは326ps、4.4LV8直噴ターボは450psに進化しています。グレード展開は740i(3.0L直6ターボ)と750i(4.4LV8ターボ)の2種でそれぞれに、ロングホイールベースの「L」モデルをラインナップしています。

多くの先進的なテクノロジーを採用していますが、とくにボディの軽量化はCFRP素材の採用などによって先代から130kgもの減量に成功。

ステアリングを自動操舵して車線中央の走行を維持する「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」を全車標準装備。

ジェスチャーで車載コントロール・システム操作ができる「ジェスチャー・コントロール」やリモコンキーの操作でドライバーが車外から駐車ができる「リモート・コントロール・パーキングなど最新の装備を備えています。

現行のエクステリア・インテリアについて

威厳がある存在感を放ち、躍動的なプロポーションが特徴的な7シリーズのエクステリアデザインは、BMWが追求するエレガンスを最高の形で表現しています。

先代の流れを踏襲しつつも、ワイドなキドニー・グリルを垂直に配置した印象的なフロントは、ダイナミズムと存在感を放ちます。

新たにアクティブ・エア・ストリームを採用したキドニー・グリルも斬新で エンジンやブレーキの冷却のために空気を取り入れる必要がない時には、エア・ベントを備えたラジエーター・グリルを電動で閉じて、エンジン・ルームに流入する空気の量を抑制します。 これにより、エアロダイナミクスと燃料消費量の両方を最適化することを可能としました。

サイド・ビューにもBMWの美学を感じさせます。数々の美しいラインが見事なハーモニーを生み、彫刻作品のような陰影をもたらしており、エア・ブリーザーから伸びるクローム仕上げのラインが、均整の取れたスタイリングと低重心な印象を強めています。

室内ではどのシートに座っても、モダンでラグジュアリーな雰囲気の中で最高の快適性を感じることができます。

運転席でも後席からでもブラインドやエア・コンディショナー、エンターテイメント、ナビゲーションに至るまでタブレットを使用して様々な機能を操作することが可能。

運転席においては手の動きだけで特定の機能が操作できるBMW ジェスチャー・コントロールも採用されています。

現行の走行性能について

最新の7シリーズではBMWの「駆けぬける歓び」が最高に高められています。

特に注目すべきはボディの大幅な軽量化。超軽量で剛性に秀でたカーボン・ファイバー強化樹脂(CFRP)を世界で初めて量産車に採用したことで-130kgを達成。エアロダイナミクスの最適化や、BMW EfficientLightweight(BMWエフィシェント・ライトウェイト)と呼ばれる、適切な素材を適切な部位に使用するというコンセプトによって生み出されたインテリジェントな軽量構造は、重量を軽減するとともに剛性を高め、卓越した俊敏性を可能にします。

トランスミッションは全車にステップトロニック付き8速ATを採用。入念に設定されたギヤ比によって、低速から高速走行時までパワーを最適に路面へと伝えます。

これにより、燃料消費量が大幅に減少する一方で、よりスポーティでダイナミックな走りを愉しむことができます。マニュアル・モードでシフト・チェンジを行う時にも、ロックアップ・クラッチの制御が効果を発揮。シフト・チェンジ時の回転数の変動が少なくなり、精密にセッティングされた極めて快適なシフト・チェンジが可能になっています。

現行モデルの燃費や維持費について

現行 7 シリーズ740i(直6)の燃費はJC08モード(国土交通省審査値)で12.2km/lをマークしています。

これは、平成27年度燃費基準+5%達成という優秀な数値。

また電動ガラス・サンルーフおよびリア・コンフォート・シート装備車の場合は(重量が増えるので)+10%達成となっています。

フルモデルチェンジを受け2015年に発表されたばかりのモデルとあって、なかなかの好燃費ですね。また、同じくV8 4.4lエンジンを積む750iはJC08モード燃費9.8km/l。

現行7シリーズがここまでの好燃費をマークできたのはボディにアルミニウム合金とスチールに加えたカーボン・ファイバー強化樹脂(CFRP)を採用し、これらの混合素材を最適に利用した革新的な車両構造と様々な軽量化技術により、先代モデルよりも130kg* もの軽量化に成功したことが大きく影響しています。

また、過去の同クラスのモデルと比較してCO2の排出量をさらに25%* 削減。BMWのライバルである「メルセデス・ベンツ」や「アウディ」などの欧州勢はもとより、同クラスの国産車と比べても全く遜色が無いレベルになっています。

気になる維持費ですが、税金や保険などの「固定費」は国産車と同様。税金の減額ももちろん受けられます。

740i 1058万円 約113,300円
740Li 1130万円 約120,500円

また、気になるメンテナンス費用ですがBMWには新車登録後3年間の新車保証の終了後に、「BMW新車延長保証プログラム」が用意されています。

BMW正規ディーラーで新車を購入したオーナーのための有料プログラムで、2年間または1年間、保証対象箇所に不具合が生じた場合、延長保証期間中の走行距離にかかわらず無償修理が提供されます。

初度登録日から3年間はさらにタイヤ&ホイール補償が付帯されますので安心。延長保証期間中は、路上でのトラブルをサポートする「BMWエマージェンシー・サービス」も利用可能です。

現行の安全装備について

ニューBMW 7 シリーズは、数々の最先端テクノロジーで、未来のドライビングをさらに快適で安全なものに刷新しています。注目すべき装備をご紹介します。

●ドライビング・アシスト・プラス→走行中の予期せぬ危険や疲労につながる操作を軽減させ、より快適なドライブをサポート。例えば、ステアリング&レーン・コントロール・アシストは、0-210km/h の車速範囲であればステアリングを自動的に操作し車両を常に車線の中央に保ちます。210km/hまで対応というのがドイツ車らしいですね。

●BMW レーザー・ライト→ハイビーム・モードを設定し約70km/h以上で走行すると、レーザー・ライトが自動的に点灯し、従来のLEDヘッドライトのロービームの約2倍に相当する最長600mまでの距離を照射します。 夜間の視認性を一段と高め、安全性をさらに向上させます。また、BMW レーザー・ライトを搭載したヘッドライトには、LEDロービームヘッドライトとレーザーモジュール搭載のLEDハイビームが含まれます。

初代〜現行の中古相場について

新車では1000万円以上の超高級車となる7シリーズですが、中古車ではどうでしょうか?

実は、BMWは中古車になるとぐっと現実的になる車。BMWの中古車は市場にも多く出回っていますが、まずおすすめしたいのは正規ディーラーが100項目以上の納車前点検を行い、保証を付けて販売する「認定中古車」です。

認定中古車には走行距離や年式の違いにより保証期間が異なる3種類が用意されています。いずれも365日24時間エマージェンシー・サービスが付帯されます。

☆BMW Premium Selection
→2年間走行距離無制限保証。保証の範囲・部位は、以下の4項目を除く、新車時において車両を構成する全部品となります。
・すべての社外部品・後付のBMWアクセサリー品(部品の保証で別扱い)・内外装品(塗装、ガラス、各レンズ、錆、臭い含む)・消耗品、油脂類と液類、ゴム部品
☆BMW Approved Car
→1年間保証(走行距離20,000km以内)保証範囲・部位は上記に同じ
☆BMW Used Car
→6か月間保証(走行距離5,000km以内)
こちらで認定中古車を検索することも可能です。

最安値は1年保証付きのアプルーブドカーで、2009年9月登録の740Liで 3,099,000円
車検整備付、AT、右ハンドル、走行距離66,000キロとなっています。

最高値は2年保証付きのプレミアムセレクションで、2015年12月登録の740i M Sportで11,240,000万円
走行距離は9000キロです。さすがに1年以内となるとほぼ1000万円を超えてしまうのでしょうね。

また、認定中古車じゃなくても安くて安心できる中古車がほしいという場合には保証付きで販売している中古車店で探すのがおすすめです。

例えばガリバーでは、2009年式で走行距離25000キロの740iが274万8600円とかなりリーズナブルな価格で販売されています。オプションで6か月保証を付けることも可能です。またガリバー扱いの中古車は100日以内なら手数料5パーセントで返品も可能なので安心度も高まりますね。
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