最小回転半径の悪さにガッカリ|シエンタの購入時の注意点①

トヨタ シエンタ 2015

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トヨタから5ナンバーサイズの小型ミニバン、シエンタ(SIENTA)が発売されましたが、売れ行きは絶好調みたいですね。発売1ヵ月で、目標月間販売台数の約7倍の台数を売り上げたみたいです。これ程の大ヒットのクルマは、久しぶりですよね。

このシエンタ(SIENTA)を購入するお客さんの多くは、小型ミニバンならではの使い勝手の良さや小回り性能の良さを期待している方が多いですよね。

ただ、このシエンタ(SIENTA)の小回り性能の良さを表す最小回転半径でちょっと驚く事実が・・・。

それは、シエンタ(SIENTA)の最上位グレード”Gグレード”に装備する事ができるオプションの16インチのアルミホイール&タイヤを装備すると最小回転半径が著しく悪くなるという事。

最小回転半径の数値が悪いと言う事は、小回り性能が悪いという事。つまり、細い路地を運転する時や小さなパーキングエリアに駐車する時に苦労をするという事・・・。

そんなシエンタ(SIENTA)の通常時と16インチのアルミホイール&タイヤを装備した時の最小回転半径の違い、そして、実際に試乗した時に私が感じた小回り性能違いをレビューします。

2015/8/19
Chapter
16インチタイヤを装備した時のシエンタ

15インチタイヤを装備時の新型シエンタ

最小回転半径はどのくらい!?

標準装備のこちらの15インチのタイヤとスチールホイールを装備している時のシエンタ(SIENTA)の最小回転半径は、このようになっています。

■シエンタ(SIENTA)の最小回転半径
ハイブリッド車:5.2m
ガソリン車    :5.2m

ハイブリッド車・ガソリン車ともに最小回転半径は、5.2m

ちなみに、先代モデルの最小回転半径も5.2mだったので、まったく同じ数値になっていました。
ただ、実はこの数値は、かなり優秀。

一般的に最小回転半径が5.5m以下だと小回りが効き、駐車する時などに特に苦労する事は無いと言われています。

なので、一般的に今回フルモデルチェンジをしたシエンタ(SIENTA)の小回り性能は、良い部類に入ります。

実際に15インチサイズのタイヤを装備したシエンタ(SIENTA)を試乗したのですが、小回り性に特に不満はなし。

私が以前試乗したお台場のメガウェブ(MEGA WEB)では、試乗コースに細い路地の道もあるのですが、シエンタ(SIENTA)で運転性も運転のしにくさなどを感じる事は全く無く、スイスイと走る事ができました。

シエンタ(SIENTA)の15インチサイズのタイヤなら運転が苦手と思っている人でも、軽自動車やコンパクトカーを普段問題なく運転している人なら特に苦労なく運転できるのかなと思いました。

競合車と最小回転半径を比較

また、標準タイヤを装備した時のシエンタ(SIENTA)の最小回転半径は、競合車・ライバル車と比べて、遜色ない数値。

実際に競合車の最小回転半径は、このようになっていました。

■ホンダ フリード
グレード:特別仕様車 プレミアム エディション
最小回転半径:5.2m

■トヨタ ヴォクシー
グレード:ZSグレード
最小回転半径:5.5m

■ホンダ ステップワゴン
グレード:スパーダ 標準モデル
最小回転半径:5.4m

■ダイハツ タント
グレード:G “SA Ⅱ”グレード
最小回転半径:4.4m

軽自動車のスーパーハイト系ワゴンンの最小回転半径には遠く及びませんでしたが、競合車のミニバンと比べると、ホンダのフリードと比べてトップクラス。
なかなか良い数値ですよね。

標準装備の15インチタイヤ&スチールホイールを装備しているシエンタ(SIENTA)の小回り性能は、ミニバンの中でも特に良いクルマだと思いました。

ちなみに、シエンタ(SIENTA)のハイブリッド車とガソリン車のXグレードでは、オプションで15インチのアルミホイールを装備する事が可能です。
このオプションの15インチのアルミホイールを装備してもシエンタ(SIENTA)の最小回転半径は、変わらないのでご安心を・・・。

16インチタイヤを装備した時のシエンタ

最小回転半径は一気に悪化!?

15インチのタイヤを装備したときのシエンタ(SIENTA)は、ミニバンの中でトップクラスの最小回転半径を誇っていました。
しかし、ハイブリッド車とガソリン車の最上位グレード”Gグレード”にオプションで装備する事ができる16インチタイヤ&アルミホイールを装備すると、状況が一変。

一気に最小回転半径が悪くなります。

この時のシエンタ(SIENTA)の最小回転半径は、このようになっています。

■16インチタイヤ装着時の新型シエンタ
最小回転半径:5.8m
15インチタイヤを装着していたときの最小回転半径が5.2mだったので、なんと0.6mも悪くなった事に・・・。

また、一般的に小回りが効くと言われている最小回転半径の数値”5.5m”なので、0.1mですがオーバーしてしましました。

16インチタイヤを装備して見た目はオシャレになるのは良いですが、やはり最小回転半径がこれ程悪くなるのは、ちょっと残念ですよね。

これ程最小回転半径に差があると、もしかしたらオプションの16インチのアルミホイールの購入を断念するお客さんもいるかもしれませんね。

個人的にはそれ程大きな数値差だと思いました。

最小回転半径5.8mは、3ナンバーのミニバンレベル!?

実は最小回転半径が5.8mのクルマと言うと、同じトヨタから発売中の3ナンバークラスの高級ミニバンの”新型ヴェルファイア”や”新型アルファード”の3.5リットルのガソリン車など上級グレード同じ数値。
“ヴェルファイア(Vellfire)”や”アルファード(Alphard)”のハイブリッド車の最小回転半径は5.6mなので、数値上ではシエンタの方が小回りが効きません。

実際に運転すると、ボディサイズなども影響するので、シエンタ(SIENTA)の方が運転がしにくいという感じはありません。

ただ、それでもこのクルマは5ナンバーサイズのクルマなのに、3ナンバーミニバンよりも最小回転半径が悪いというのは、少し気になりますよね。

個人的にはシエンタ(SIENTA)の最小回転半径が、アルファードやヴェルファイアの数値よりも悪いと聞いて、ちょっとショックを受けました。

16インチタイヤ装備のシエンタを試乗した感想

実際、私は16インチのアルミホイールを装備したシエンタ(SIENTA)のガソリン車”Gグレード”を装備したモデルを試乗しました。
今回の試乗では、細い路地などを運転しなかったので、路上を運転中は、特に小回りが効かないなと思う事はありませんでした。

普通の片道一車線の道路をカーブした時も全く問題は、ありませんでした。

ただ、少し気になったのは試乗を終了して、ディーラーの駐車場で駐車を試させてもらった時。

普段私は比較的小回りが効くコンパクトカーに乗っているのですが、その感覚で駐車しようと思い、ハンドルを切りながら後退していたら頭に思い描いていたよりも大回りに・・・。

その時に最小回転半径の違いを実感・・・。結局、一回切り替えして駐車しました。
15インチと16インチのタイヤを装備したシエンタ(SIENTA)では、最小回転半径・小回り性能が全く異なります。

15インチの標準タイヤを装備した時の最小回転半径に満足していただけに、シエンタ(SIENTA)に16インチのタイヤを装備した時の小回り性の悪さには、ちょっとガッカリしました。

特に16インチタイヤの装着を考えているなら、購入する前に駐車や細い路地の道を試乗させてもらって、取り回しを事前にしっかりと確認した方が良いと思いますよ。
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