トヨタ 2代目シエンタは車中泊には向いている!?使い勝手はいかに

トヨタ シエンタ 2015

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今回はトヨタ シエンタの使い勝手と車中泊利用について紹介します。トヨタ シエンタは車中泊をするのに向いているクルマなのか、シートアレンジを色々と試しつつ検証してみたいと思います。また、このクルマで車中泊をするならどのようなシートアレンジが良いかについても調べてみたので、ご紹介します。
Chapter
トヨタ シエンタとは?
トヨタ シエンタの使い勝手は?
トヨタ シエンタで車中泊はできるのか?
それでもトヨタ シエンタで車中泊をしたい場合は?

トヨタ シエンタとは?

まず、初めにトヨタ シエンタがどんなクルマなのか紹介したいと思います。2003年に登場したトヨタ シエンタはフロントマスクをはじめとした個性的なスタイルが特徴の小型ミニバンです。

2015年7月にフルモデルチェンジを行い、現行型の2代目が発売されました。当時、このような小型ミニバンでハイブリッド車が用意されたのは珍しく、かなりの売れ行きでした。燃費はガソリン車の2WDが20.2km/l(JC08モード燃費)、4WDが15.2km/L(JC08モード燃費)、ハイブリッド車が28.8km/l(JC08モード燃費)となっています。

ボディーサイズは全長4235mm×全幅1695mm×全高1675mm(2WD)/1695mm(4WD)と狭い道路や駐車場での取り回しもしやすい5ナンバーサイズで、7人乗りに加え6人乗りも2代目から新しく設定されていました。さらに、2018年のマイナーチェンジで常用の5人乗りも追加され、利用人数や用途に合った選択ができるクルマとなっています。

トヨタ シエンタの使い勝手は?

トヨタ シエンタは幅広いユーザーが利用することを想定して設計されています。

例えば、2代目は地上からフロアまでの高さが初代よりも55mm低い330mmになり、リアドアは電動スライドドアなので、子供からお年寄りまで、乗り降りしやすくなっています。

また、収納機能も充実しており、フロントシート側はもちろん、セカンドシート、サードシートにも小物などを置くスペースが多く用意され、どの席でも収納場所に困らないようになっています。

収納機能の中でも重要なラゲッジルーム(荷室)は、日常使いには充分な容量が確保されており、シートアレンジでさらにスペースを拡張することができます。片手で簡単に操作できるセカンドシートを折り畳み、サードシートを格納すると、マウンテンバイク2台を積むことができるほどの広さにまで広がります。

このように、様々な面で使い勝手の良さがあるトヨタ シエンタですが、車中泊利用には向いているのでしょうか。検証しながら詳しく見ていきましょう。

トヨタ シエンタで車中泊はできるのか?

まず結論から言いますと、シエンタ(SIENTA)で車中泊は出来無い事はありません。
ただ、実際にこのクルマのシートアレンジや室内の長さなどを考えると快適に過せるとは思いませんでした。

ディーラーさんにも話を聞いたのですが、もし快適に車中泊をしたいのなら、トヨタ シエンタよりも、トヨタ ヴォクシーやトヨタ ノアなどの一回り大きい箱型ミニバンの方が良いと言っていました。

トヨタ シエンタが車中泊に不向きと感じた理由は次の2つです。

理由① フルフラットにならない

トヨタ シエンタが車中泊に向かない理由の1つは、シートアレンジ。

このクルマでは、フロントシートもセカンドシートも背もたれをフルフラットになるまで倒すことができないので、このように段差が出来てしまいます。
ちなみに、こちらはトヨタ ヴォクシーの画像ですが、このようにフルフラットにならないのは、残念ですよね。
ディーラーさんもトヨタ シエンタはシートがフルフラットにならないので、車中泊に向いていないと言っていました。

トヨタ シエンタのシートがフルフラットにならないのは残念なポイントと言えます。

理由② 全長が短い

シエンタ(SIENTA)が車中泊に向かない理由の2つ目は、全長が短く、横になるには窮屈すぎるから。

シエンタ(SIENTA)とハコ型ミニバンのヴォクシーの全長と室内長はこのようになっています。

■シエンタ
全長  :4,235mm
室内長:2,535mm

■ヴォクシー (ハイブリッド Vグレード)
全長  :4,695mm
室内長:2,930mm
トヨタ ヴォクシーのほうが室内長で約400mm長くなっています。

 もちろん、トヨタ シエンタのほうが、全長が短い分、取り回しや運転のしやすさはヴォクシーよりも良いです。しかし、車中泊となると室内が狭い事がデメリットになってしまいます・・・。

実際、一番室内の広さを有効活用できるサードシートを格納&セカンドシートを跳ね上げタンブルにした状態でも奥行きは1,430mm。
子供一人が寝れる位の奥行きです。

それでもトヨタ シエンタで車中泊をしたい場合は?

基本的にトヨタ シエンタは車中泊に向いていないクルマですが、それでもやはり車中泊をしたいと言う人のために、オススメのシートアレンジを紹介します。

アレンジ1: 3列目格納&2列目タンブル

ディーラーさんに話を聞いたところによると、どうしてもトヨタ シエンタで車中泊をしたいなら、サードシートの格納&セカンドシートタンブルが一番良いようです。
この状態が一番トヨタ シエンタの室内の広さを有効活用できるシートアレンジになっているそうです。先ほども申し上げましたが、このシートアレンジの状態でもトヨタ シエンタの奥行きは、1,430mm大人が横になるには、少しスペースが狭いです。私も実際にこの状態で横になってみたのですが、ちょっと狭く感じました。

また、実際に寝てみて気になったのは、横のサイズ。脚をかがめて丸くなって寝れば奥行きは大丈夫ですが、今度は動いた時などに壁に脚がぶつかる・・・。 

この点も少し気になりました。やはり、実際にトヨタ シエンタで横になってみて、トヨタヴォクシーなどの方が車中泊には向いているのかなと実感しました。

アレンジ2: 3列目&2列目の背もたれ格納

ちょっと裏技的な方法ですが、トヨタ シエンタのサードシートの格納&セカンドシートタンブル以上に奥行きを広くできる方法がありました。

その方法とは、サードシートとセカンドシートの背もたれを倒すのみ。 

サードシートとセカンドシートの背もたれを倒すとこのような感じになります。
こうすると跳ね上げた時セカンドシートの厚みがなくなる分、奥行きが多少広く感じました。実際に計測していないのですが、奥行きはだいたい1,500mmちょっとだと思います。
ただ、この方法にも弱点・欠点が・・・。

まず気になるのは段差が多くあり、フルフラットにならない事。

段差の中で一番気になったのは、トヨタ シエンタの3列目シートとラゲッジルームの部分で、このように少し大きめの段差がありました。
また、セカンドシートとサードシートでも若干の段差が・・・。
サードシートの方が若干高くなっており、セカンドシートとサードシートの隙間も気になります。

ちなみに、セカンドシートとフロントシートでもこのような隙間がありました。
また、このようなシートアレンジをした時に気になったのは、セカンドシートの背もたれの造り。

背もたれの後ろの部分は空洞になっており、押してみるとべコベコ・・・。
もともとセカンドシートの背もたれに人が横になる事を想定していないので、シートの故障につながらないか少々気になります。 

このように、トヨタ シエンタのサードシート&セカンドシートの背もたれを倒すと、サードシート格納&セカンドシートタンブル時よりは多少奥行きは長くなりますが、段差の事を考えると少し面倒かなと思いました。
トヨタ シエンタは、使い勝手の良いクルマですが、やはり室内の広さやシートアレンジのことを考えると、車中泊利用に最適にとは言い切れないと思いました。

トヨタ シエンタで車中泊利用を考えている方は、購入前にしっかりと室内の広さやシートアレンジをチェックしてみてください。
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