通販型自動車保険のシェアが伸びている?その理由とは?

通販型自動車保険は、保険料の安さや加入手続きの容易さなどを理由として幅広い年代でニーズが高まっています。また、テレビCMの影響などもあり日本でも通販型自動車保険の認知度も年々向上しています。

通販型自動車保険のシェアは今後もさらに伸びることが予想されており、特に国内の大手損保会社においては、保険金額を含めた補償内容をより手厚くしたり、ロードサービスを充実させるなど様々な取り組みが行われています。今回は、通販型自動車保険の業界シェアや動向と支持される理由について解説していきます

Chapter
自動車保険の市場規模について
通販型自動車保険の業界シェアはどのくらい?
通販型自動車保険の動向と支持される理由とは?

自動車保険の市場規模について

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まず最初に、損保業界全体の平成29年度の「正味収入保険料」について説明します。正味収入保険料とは、損害保険会社の業績を示す指標であり、一般企業の売上に相当するものです。

日本損害保険協会によると、平成29年度の損保業界全体の正味収入保険料は約8兆3,806億円で、このうち自動車保険の正味収入保険料は約4兆1,102億円となっております。つまり、損保業界全体における自動車保険の正味収入保険料の割合は約半数を占め、年々拡大傾向にあります。

また、正味収入保険料の8割以上が大手4社の代理店型損保のシェアとなっており、現状としては業界内で独占的な地位を保っていると言えます。一方で、海外の損保会社の参入や若者の自動車所有の減少などの影響を受け、市場規模は大きくなるものの、会社間での競争がさらに激しくなることが見込まれています。

市場規模拡大の理由の一つとして挙げられる通販型自動車保険の普及により、これまでの損保業界の仕組みやサービスのあり方が大きく変わること言われています。そうした状況の中、損保各社ではこれまでの市場シェアを維持するために、既存客をターゲットとした多様な新規プランを扱ったり、新規顧客の獲得に向けた通販型自動車保険のサービスの展開を始めるなど工夫が見られます。

通販型自動車保険の業界シェアはどのくらい?

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通販型自動車保険の加入者数は年々増加傾向にあるものの、年間の保険料収入の金額は代理店型の自動車保険に対して1割程度に留まり圧倒的に少ない状況にあるため、大手損保各社の間では顧客開拓に向けた対応が急務となっています。

通販型シェアの獲得に成功している大手損保の中には、単に保険料を値下げするだけでなく、ロードサービスやカスタマーセンターの質の向上を図ったり、特約を柔軟に選択できるようにするなど工夫が見られます。

また、通販型自動車保険をメインに扱う外資系の損保会社においては、業界内で地位を築くため、国内の会社には無いサービスを打ち出したり、年代別のニーズに合ったプランを提案したりしている損保会社もあります。通販型自動車保険の加入者数は、自動車の保有者数の割合が大きい地方各地で伸びが見られるものの、自動車以外の公共交通機関が発達している首都圏をはじめとした大都市部における新規加入者の獲得が各社の課題となっています。

通販型自動車保険の動向と支持される理由とは?

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通販型自動車保険の動向としては、ここ数年のうちにパソコンやスマホを使用する機会が多い20代から50代を中心に加入者の増加が見られています。一方、70代以上の高齢ドライバーは、従来の代理店型の自動車保険を契約更新する人が一定数おり、国内外の損保会社の間では、収益アップのために全世代への通販型自動車保険の浸透が重要なポイントとなっています。

通販型自動車保険が支持される理由として、一通りの加入手続きをオンライン上で済ませられることや、月々の保険料の支払い状況や契約をしたプランの中身について、実店舗に足を運ばなくても自宅に居ながら管理しやすいといった魅力があります。

通販型自動車保険の保険料は代理店型の自動車保険と比べて月々1割から3割程度安くなっており、家計の負担を軽くしたい人にも向いています。その他、通販型自動車保険を扱う損保会社の中には新規加入者に対する特典として、一定期間の保険料の値下げはもちろんのこと、オプションサービスの付与などのサービスを行っているところもあります。

保険 写真

自動車保険のシェアの8割は大手四社が占めており、保険料の安さや特色のあるサービスなど魅力がある通販型の自動車保険に関心を持つ消費者の数が年々増加しています。そうした状況の中、契約更新のタイミングで従来の代理店型の自動車保険から通販型に乗り換えるにあたっては、複数社の商品の内容や保険料の支払い方など大事なポイントをじっくりと比較検討することが大切です。