【FP監修】ETCカードとは?メリットや注意点から作り方までわかりやすく解説

ETCゲート

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「ETCカードは便利だって聞くけど、どんなふうに使うんだろう」
「ETCカードの作り方がわからない」
「利用するときの限度額はあるのかな」

ETCカードという名前を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、このようにいろいろな疑問を持っているのではないでしょうか。

この記事では、ETCカードを使う際のメリットやデメリット、実際の使い方に加え、ETCカードの作り方について紹介しています。

この記事を読むことで、ETCカードについての基礎的な知識を得ることができます。その知識があれば、実際にETCカードを作ったり使ったりする際の注意点や疑問点を理解することができます。そのため、スムーズにETCカードを使い始めることができると思われます。

ETCカードを賢く使いたいと思っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

伊藤 亮太|いとう りょうた

岐阜県大垣市出身。慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻修了。在学中にCFPを取得する。その後、証券会社にて営業、経営企画、社長秘書、投資銀行業務に携わる。2007年11月に「スキラージャパン株式会社」を設立。現在、富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。著書に『図解即戦力 金融業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)、『ゼロからはじめる!お金のしくみ見るだけノート』(宝島社)、『あなたの街でも砂金が採れる!?~令和時代の砂金採り入門~』(Amazonオンデマンド)など多数。

伊藤 亮太

CarMe編集部

新車・自動車ニュースのWEBマガジン「CarMe[カーミー]」を運営。
「カーライフを楽しむ全ての人に」を理念に掲げ、編集に取り組んでいます。

CarMe編集部
Chapter
ETCとは?
ETCカードとは?
ETCカードの3つのメリット
ETCカードの3つの注意点
ETCカード申し込みから利用できるまでの流れ
ETCカードを作る4つの方法
ETCカードの使い方
おすすめのETCカード5選
楽天カード:1%の高還元率
エポスカード:完全無料のETCカード
コスモ・ザ・カード・オーパス:最短即日発行
アメリカン・エキスプレス・カード:ステータス性が高いカード
三井住友カード(NL):セキュリティ重視のカード
ETCカードを選ぶ4つのポイント
ETCカード関連のよくある質問
ETCカードでカーライフを充実させよう

ETCとは?

ETCは高速道路や有料道路の入口や出口に設定されていて、高速道路・有料道路の支払いを自動的に行えるシステムです。

車は高速道路・有料道路の入口でETCゲートを通過すると、入場した場所、車種などの情報が記録されます。

出口でETCゲートを通過すると、入場場所、車種などの情報をもとに料金を計算し、ETCゲートを時速20km以下で通過するだけで料金を支払えます。

ETCカードとは?

ETCカードはETCゲートで料金を決済するために必要なICカードです。

車内にETC車載器を設置し、その車載器にカードを挿入することでETCゲートを通過可能です。

ETCカードの3つのメリット

ETCカードのメリットは主に以下の3つです。

・料金所をスムーズに通過できる
・高速道路料金の割引を受けられる
・ETCマイレージサービスでポイントが貯まる

それぞれのメリットの詳細を解説します。

メリット①:料金所をスムーズに通過できる

ETCカードの最大のメリットは料金所をスムーズに通過できることです。

上でも述べましたが、ETCカードを持っていれば、ETCゲートを時速20km以下で通過するだけで料金を支払えます。

高速道路・有料道路の入口で通行券を発行してもらうために停車したり、出口で料金を支払うために停車したりする必要はありません。

メリット②:高速道路料金の割引を受けられる

ETCカードを使えば、高速道路料金の割引を受けることができます。

具体的に適用される割引は以下のとおりです。

・平日の午前、午後の定められた時間に、一定回数以上高速道路を利用すると30〜50%の割引(地方部に限る)
・休日、地方の高速道路を利用すると30%の割引
・深夜0時〜4時に高速道路を利用すると30%の割引

メリット③:ETCマイレージサービスでポイントが貯まる

ETCカードを使えば、ETCマイレージサービスでポイントを貯めることもできます。

貯まったポイントは高速道路料金の割引に充てることができ、大変オトクです。

また、クレジットカード付帯型のETCカードであれば、ETCの利用でクレジットカードのポイントも貯めることができます。

ETCカードの3つの注意点

ETCカードの注意点は主に以下の3つです。

・車載器への差し込みっぱなしは危険
・ETCカードを挿入し忘れないようにする
・利用しないと年会費がかかる場合がある

それぞれの注意点を解説します。

注意点①:車載器への差し込みっぱなしは危険

ETCカードはつい車載器に挿しっぱなしになってしまうものですが、これは危険です。

車を離れた時に車上荒らしにあってしまい、ETCカードを盗まれるリスクがあるからです。

また、夏は車を離れた時に車内の温度が上がり、ETCカードが劣化が早く進む可能性があります。

注意点②:ETCカードを挿入し忘れないようにする

ETCカードは挿しっぱなしも問題ですが、挿入し忘れもまた問題です。

ETCカードを挿入したつもりで挿入していないと、ETCゲートで開閉バーが開かず止められてしまいます。

すると急停車することになり、開閉バーにぶつかったり、後続の車に衝突したりする可能性があり大変危険です。

注意点③:利用しないと年会費がかかる場合がある

クレジットカード付帯型ETCカードの中には、年に1回も利用しなかった場合に年会費がかかってしまうものもあります。

ETCカードの使用回数が少ないと想定される場合には、ETCカードを利用しなくても料金がかからないカードを選ぶのがおすすめです。

もちろん、ETCカードの使用有無に関係なく年会費がかかるカードもあります。

ETCカード申し込みから利用できるまでの流れ

ETCカードを発行してもらうには、2つの方法があります。

ETC機能が付帯したクレジットカードを新規に申し込んで同時発行する方法と、すでに持っているクレジットカードの追加カードとして発行する方法です。

それぞれについて詳しく見てみましょう。

ETCカードとクレジットカードを同時発行する

新規でクレジットカードを申し込む際に、追加カードでETCカードを選択すれば、自動的にETCカードが同時発行されます。

クレジットカードのなかには、ETCカードの発行に対応していないものもあるため、申し込み前にチェックする必要があります。

既存のクレジットカードでETCカードを発行する

新規に申し込まなくても、すでに所持しているクレジットカードの追加カードとしてETCカードを発行できます。

頻繁に利用するメインのカードで作るのが良いでしょう。

ETCカード発行時にお金がかかるクレジットカードもあるため、注意が必要です。

ETCカードを作る4つの方法

ETCカードを作る方法は主に以下の4つです。

・クレジットカード付帯型ETCカード
・ETCパーソナルカード
・法人向けETCカード
・家族カードにETCカードを付帯させる

それぞれの方法について解説します。

方法①:クレジットカード付帯型ETCカード

ETCカードの中でも主流なのはクレジットカード付帯型のETCカードです。

クレジットカード付帯型はクレジットカードの付帯カードとして発行されるETCカードで、クレジットカードのポイントが貯まるのが最大のメリットです。

当社が300名に実施した調査でも、ETCカードを持っている人のうち約8割はクレジットカード付帯型のETCカードを使っていました。
過去に金融事故があったりしてクレジットカードが発行できない場合、18歳以下でまだクレジットカードを持てない場合を除けばクレジットカード付帯型ETCカードがおすすめです。

方法②:ETCパーソナルカード

クレジットカードが発行できない場合にはETCパーソナルカードを利用するのがおすすめです。

ETCパーソナルカードはあらかじめデポジット金を入金しておくことで、その額の80%までETCを利用することができます。

デポジット金があるために審査を受ける必要もなく、16歳でも親権者の同意があれば利用可能です。

ETCパーソナルカードを発行したい場合はETCパーソナルカードWebサービスから申込書をダウンロードして郵送しましょう。

方法③:法人向けETCカード

法人の代表者や個人事業主の場合には、法人向けETCカードを発行するという手段もあります。

ETCカードのみ発行できるためクレジットカードは必要ありませんが、ETCカードの発行自体でも審査が必要になります。

法人向けETCカードを使えば会社単位でETCを利用請求を管理できるため、経費精算を効率化することができます。

特にETCコーポレートカードは大口・多頻度割引で大きな割引を受けられるため、高速道路をよく利用する場合にはメリットが大きいです。

方法④:家族カードにETCカードを付帯させる

家族がクレジットカードを持っている場合、家族カードを発行してもらい、そこにETCカードを付帯するという方法も使えます。

家族カードはクレジットカードの付帯カードのひとつで、家族のクレジットカード費用をまとめて1つのカードで支払いたい場合に活用されます。

家族カードを発行する時に審査を受ける必要はありません。

ただ、中には家族カードを付帯できないETCカード、家族カードにETCカードを付帯できないクレジットカードもありますので注意が必要です。

ETCカードの使い方

ETCカードは以下のような方法で使えます。

①ETCカードを発行する

まずはETCカードを用意しましょう。

②ETC車載器を購入し、セットアップする

次に、ETC車載器を購入する必要があります。

ETC車載器はETCゲートとETCカードが通信するために必要な装置です。

ETC車載器はディーラー、車用品店、Amazonや楽天などで買えますが、ただ購入するだけでは使えません。

ディーラーなどに頼んで、セットアップをする必要があります。

セットアップでは車両の情報をETC車載器に書き込み、ETCを正常に通過できるようにします。

③ETCカードを車載器に挿入する

実際にETCカードを利用する時には、ETCカードを車載器に挿入します。

すると、車載器から正常に挿入されたことを表す音声が流れます。

④ETCレーンに時速20km以下で進入する

高速道路・有料道路の料金所に入ったら、ETCレーンに時速20km以下で進入するだけでETCカードを利用できます。

おすすめのETCカード5選

おすすめのETCカードは以下の5つです。

・楽天カード
・エポスカード
・コスモ・ザ・カード・オーパス
・アメリカン・エキスプレス・カード
・三井住友カード(NL)

それぞれのETCカードの詳細を解説します。

楽天カード:1%の高還元率

Rakuten

楽天カード(楽天ETCカード)

年会費無料

1%の高還元率

楽天カードは1%の高還元率が魅力的なカードです。

特に楽天系のサービスをよく利用する場合にはメリットが大きく、ポイントの還元率をアップしていくことが可能です。

たとえば、楽天でマイカー登録をすることで、ポイントの還元率を+3倍にすることが可能です。

ETC還元率
1%
ETC年会費(税込)
550円
ETC発行手数料(税込)
無料
ETCカード発行スピード
約1週間
クレジットカード年会費(税込)
永年無料
クレジットカード還元率
1〜4.5%
ブランド
Visa、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS
ポイント
楽天ポイント

エポスカード:完全無料のETCカード

エポス

エポスカード(エポスETCカード)

年会費無料

完全無料のETCカード

エポスカードはETCカードやクレジットカードを持つ時に料金が一切かからない点が魅力的なカードです。

そのため、高速道路を利用する機会が少ない場合でも損せずオトクに利用できます。

また、年間で50万円以上の利用実績があると、エポスゴールドカードを手に入れることが可能です。

ETC還元率
0.5%
ETC年会費(税込)
永年無料
ETC発行手数料(税込)
無料
ETCカード発行スピード
約2週間
クレジットカード年会費(税込)
永年無料
クレジットカード還元率
0.5〜1.5%
ブランド
Visa
ポイント
エポスポイント

コスモ・ザ・カード・オーパス:最短即日発行

イオン

コスモ・ザ・カード・オーパス(ETC専用カード)

年会費無料

最短即日発行

コスモ・ザ・カード・オーパスは最短即日で発行できる点がメリットの大きいカードです。

また、コスモ石油での給油もオトクであり、会員価格で給油することが可能です。

イオン系のカード全般に言えることですが、ETCの開閉バーに衝突して車体を損傷した場合に、5万円の見舞金を得ることもできます。

ETC還元率
0.5%
ETC年会費(税込)
無料
ETC発行手数料(税込)
無料
ETCカード発行スピード
最短即日
クレジットカード年会費(税込)
無料
クレジットカード還元率
0.5〜1.33%
ブランド
Visa、Mastercard、JCB
ポイント
WAON POINT

アメリカン・エキスプレス・カード:ステータス性が高いカード

アメリカン・エキスプレス

アメリカン・エキスプレス・カード

年会費13,200円

ステータス性が高いカード

アメリカン・エキスプレス・カードはステータス性の高さが魅力的なカードです。

クレジットカード年会費は13,200円と低くないですが、旅行系のサービスが充実しており、手荷物無料宅配サービスも利用できます。

また、クレジットカード1枚に対して5枚までETCカードを発行できる点もサービスが行き届いています。

ETC還元率
1%
ETC年会費(税込)
無料
ETC発行手数料(税込)
935円
ETCカード発行スピード
約2週間
クレジットカード年会費(税込)
13,200円
クレジットカード還元率
0.5%
ブランド
AMERICAN EXPRESS
ポイント
メンバーシップ・リワード

三井住友カード(NL):セキュリティ重視のカード

三井住友カード

三井住友カード(NL)

年会費無料

セキュリティ重視のカード

三井住友カード(NL)はセキュリティ重視のナンバーレスデザインのカードです。

カード表面にカード番号や有効期限などが記載されていないため、カード情報を盗み見されるリスクを低く抑えることができます。

ETCカードの年会費は初年度無料であり、翌年度以降も1回でも利用すれば無料になります。

ETC還元率
0.5%
ETC年会費(税込)
初年度無料
ETC発行手数料(税込)
無料
ETCカード発行スピード
約2週間
クレジットカード年会費(税込)
無料
クレジットカード還元率
0.5〜5%
ブランド
Visa、Mastercard
ポイント
Vポイント

ETCカードを選ぶ4つのポイント

ETCカードを選ぶポイントは主に以下の4つです。

・年会費・発行手数料
・ポイント還元率
・優待・特典
・発行スピード

それぞれのポイントを解説します。

ポイント①:年会費・発行手数料

ETCカードを選ぶ時に年会費や発行手数料は外せません。

ETCカードを選ぶ時に具体的に比較する必要があるのは、以下の3つの項目です。

・ETCカード年会費
・ETCカード発行手数料
・クレジットカード年会費

3点すべてが無料に設定されているカードがベストでしょう。

ポイント②:ポイント還元率

ETCカードをオトクに利用したいなら、ポイント還元率も重視すると良いでしょう。

ETCカードのポイント還元率は0.5%が平均的ですが、ポイント還元率を重視するなら1%以上のカードを選ぶと良いでしょう。

ポイント③:優待・特典

ETCカードやクレジットカードでどのような優待・特典を得られるか確認することも大切です。

車によく乗る場合には、ガソリンスタンドやレンタカーでの割引・ポイント還元率の上昇があるとオトクに利用しやすいでしょう。

ポイント④:発行スピード

ETCカードをすぐに手に入れたい場合には、発行スピードも考慮に入れる必要があります。

ETCカードの発行スピードは2週間程度が標準的です。

しかし、イオンカード、セゾンカードの一部は最短即日で発行できる場合があります。

ETCカード関連のよくある質問

ETCとは、「Electronic Toll Collection System」を略したもので、料金が自動的に支払われるシステムのことです。

便利なETCカードですが、詳細については知らない人も多いのではないでしょうか。

ここでは、ETCカード関連のよくある質問をご紹介します。

ETCカードは申し込み後どのくらいで届く?

ETCカードを申し込んで、実際に受け取るまでには大体2週間ほどかかります。

即日発行のクレジットカードを新規に作成し、同時に申し込んだとしても、ETCカードは後日発送となるため、手元に届くには、やはり2週間前後かかります。

ETCカードの限度額はある?

ETCカードには限度額がありません。

ETCカードは通常クレジットカードに紐付けられていますが、ETC専用レーンではクレジットの利用限度額や支払い状況といった情報を読み取ることができません。

したがって、ETCカードは限度額なしで使用することができます。

自分のETCカードを他人の車でも利用できる?

ETCカードは、他人の車やレンタカーでも利用することができます。

ETCカードはどの車載器でも使用可能です。

利用料金は使用しているETCカードから支払われるため、他人の車の車載器に入れても使うことができます。

ETCカードでカーライフを充実させよう

ETCカードはETCをスムーズに通過するために必要なカードです。

ETCカードの中でも主流なのはクレジットカードに付帯するものです。

自分に合ったETCカードを発行してカーライフを充実させましょう。

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