2016年12月、2.0L 308馬力のBRZ STIが発売!? その男前すぎるスペックは?

BRZ SuperGT選手権

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そのデビュー当初から登場が噂されつつ、いまだに設定されていないスバルBRZのターボモデル。ようやく2016年12月発売に向けて動き出したということですが、その実力たるやいかに?

*2016年時点の情報になります
Chapter
ベースとなる「STIパフォーマンスコンセプト」は公開済
STIパフォーマンスコンセプト
なぜBRZにはこれまでターボが無かったのか?
当初から目撃されていたスバル BRZのターボ仕様
なぜ今、BRZにターボなのか?
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ベースとなる「STIパフォーマンスコンセプト」は公開済

スバルBRZのターボモデルのベースとなるのは、2015年のニューヨークショーで公開され、東京オートサロン2016会場でも公開された「STIパフォーマンスコンセプト」です。

サスペンションやエアロを始めとするエクステリア/インテリアのカスタマイズもさることながら、注目を集めたのはついに搭載されたEJ20ターボです。ちなみにコンセプトカーに搭載されていたのは、スーパーGT選手権のGT300クラスに参戦しているBRZのエンジンをベースとして350馬力を発揮する2リッター水平対向のEJ20ターボです。

しかし、市販型では同じEJ20ターボでも308馬力を発揮する、WRX STIと同じ308馬力仕様になる模様。発売開始から4年、ようやくボクサーターボの咆哮が聞こえてきそうです。

エンジンもさることながら、コンセプトカーに採用されていたカーボンのディフューザーなど、空力パーツ類はどうなるかも気になるところ。すべてを採用するとかなり高額になるため、一部はオプションになることが予測されます。

STIパフォーマンスコンセプト

なぜBRZにはこれまでターボが無かったのか?

BRZには今までターボなどの過給器は装着されていませんでした。

トヨタとの共同作業でインプレッサのパーツを流用し、トヨタの直噴エンジンD-4Sのテクノロジーを用いて、NAながらも200馬力を発揮するFA20型2リッター水平対向4気筒エンジンを搭載する”小型で安価なFRスポーツクーペ"。それを作る時にまず考慮されたのは「AWD」「ハイパワーターボ」「ハイグリップタイヤ」の3点セットを排除する事でした。

トヨタが1990年代後半からずっと出す、と噂され続けてきた入門用の安価な小型FRスポーツは、結局適当なプラットフォームが無かったこともあって実現できずにいましたが、トヨタとスバルとの提携によってようやく登場したわけです。

インプレッサは、1990年代後半。WRX STiを簡単なカスタマイズでFRにコンバージョンできる可能性があることに気づいた人々によってFR化が始まり、FR化を請け負うショップも登場します。

つまり、2000年頃までにはインプレッサをベースにFRスポーツを作る素地はできていたわけです。ただ、トヨタが求めていたのはあくまで低価格のFRスポーツでした。

それもターゲットとしては、若者というよりかつてFRスポーツで慣らした層へアピールする、品質がそれなりに高い大人のスポーツクーペであり、それを安価に提供するとあってはターボや4WD化を考慮するのは車体価格の高騰を招きます。

そこで、あえて"レイアウトの都合上、ターボは装着できない”という噂まで流しながら、BRZと86は世に出たのです。

当初から目撃されていたスバル BRZのターボ仕様

デビュー当初、可能な限り後退させてフロントミドシップ化を実現させたレイアウトの都合上、タービンを設置する場所が無いといわれていたBRZ/86でしたが、その発売直後からターボを装着したBRZ、あるいは86の目撃情報はありました。

さらに、2014年8月のWRCラリーフィンランドで86の4WDターボ仕様、GR 86X(クロス)も公開され、同年11月の全日本ラリー第7戦新城ラリーにはトミ•マキネンによるデモランも行われました。

その後も、フィンランドでマキネンによる精力的なテストが行われている様子が動画で紹介されていたので、なんだターボも4WDもできるんじゃないか!と思った人は少なくないでしょう。

実際のところ、ターボ化も4WD化も不可能というほど難しい話では無かったので、本気で4WDもターボも無理だと考えている人はそういなかったと思いますが。

なぜ今、BRZにターボなのか?

それでも、BRZ/86のそもそものコンセプトを考えた場合、2リッターNAであえて通して安価に提供し続けるというのはそれなりに筋の通った話ではありました。

この手のモデルにハイパフォーマンスモデルを設定したが最後、それまでのモデルは低価格の廉価版のように見られてイメージが落ちしてしまう点を考え、安易にBRZ/86をターボ化しなかったというのは納得できる話です。

しかしデビューから4年経過し、そろそろ後継車を視野に入れて生産終了前のアニバーサリー的な末期モデルとするか、あるいは腹をくくってモデルライフを伸ばすためのテコ入れとするのか。

トヨタは小型のFRスポーツ、S-FRの開発にメドがついたので、現在のBRZ/86のポジションはS-FRに任せ、BRZ/86はハイパフォーマンスモデル化して次期モデル、あるいはスープラ後継に繋げる狙いがあるのかもしれません。

いずれにせよ機は熟したということで、ようやくBRZターボが世に出ることになりそうです。

スバル BRZ STIが出るとなれば、86もGRMNターボなどが出るのでしょうか?そのあたりも、徐々に明らかになっていくことでしょう。

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