ETCを不正に通過!「ETCキセル」って知ってる?ETC車載器を別の車に付け替える時に注意すべき点とは

ETC車載器

高速道路や有料道を通過する際、スムーズに支払いが行え、渋滞緩和などにも貢献しているのがETC車載機です。

ですが、利用率も上がり続けている一方、「ETCキセル」と呼ばれる行為も問題になっています。

ETCに登録されている情報を適切に変更しなければ、気づかない内に不正行為を犯しているかもしれません。

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登録情報の変更とETCの再セットアップはセット

登録情報の変更とETCの再セットアップはセット

軽自動車で使用していたETCを普通車に付け替えた場合、ETCに登録されていた情報を変更しなければなりません。

なぜなら、道路整備特別措置法の第24条第3項にて「会社等又は有料道路管理者は、この法律の規定により料金を徴収することができる道路について、料金の徴収を確実に行うため、国土交通省令で定めるところにより、国土交通大臣の認可を受けて、料金の徴収施設及びその付近における車両の一時停止その他の車両の通行方法を定めることができる。この場合において、第一項本文の規定により料金を徴収される自動車その他の車両は、当該通行方法に従って、道路を通行しなければならない」としているためです。

ETCを付け替えたのにも関わらず情報の変更をしない問題点は、実際は普通車であるにも関わらず軽自動車の情報が登録されているETCを搭載することによって、本来支払うべき普通車の通行料金ではなく、軽自動車の通行料金で支払える点です。

ETCに登録されている情報を変更しなければ、普通車であるのに軽自動車だと偽ることができてしまうのです。

普通車よりも軽自動車の通行料金の方が安いため、その差額の支払いを不正に免れようとする行為が問題になっているのです。

これは、いわゆるETCキセルとも呼ばれている行為であり、2020年7月には静岡県警によって不正通行を行ったドライバーが送致されました。

また、ETCに登録されている情報を変更するタイミングは、他の車に付け替えた場合だけではありません。

同じ車でもナンバープレートを変更した場合にも、ETCの情報を変更する必要があります。さらに、ボートやジェットスキーを引けるように、けん引車として改造した場合にも情報の変更が必要となります。

ETC車載機の使いまわしは、逮捕や送致された事例もある不正な行為です。忘れていたや知らなかったでは済まされないことであると認識して、ETCは適切に運用するべきでしょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道