ETC2.0は取り付けるべき?ETCとの違いとは?
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
コンピューターのソフトウェアでは、バージョンを小数点で区切った数字で表記します。それになぞらえたのが、新しいETCで、新バージョンは「ETC2.0」と呼ばれます。旧バージョンとどこが違うのでしょうか。
ETCとは?
ETCとは「Electronic Toll Collection System」の意味で、有料道路の無人料金決済システムのひとつです。料金所の専用ゲートを、ETC車載器にETCカードを挿入した車両が通過した際、自動的に通行料金を決済します。
有料道路での交通渋滞は料金所で発生する場合が多く、ETCは渋滞解消対策を目的のひとつとして導入されました。
他には料金所人員の少人数化、料金所の省スペースも目的とされており、ETCの導入により従来型料金所を設置できなかった都市部や山間部の狭い場所にも、出入ゲートを設置できるようになり、有料道路のさらなる有効活用が見込まれています。
有料道路での交通渋滞は料金所で発生する場合が多く、ETCは渋滞解消対策を目的のひとつとして導入されました。
他には料金所人員の少人数化、料金所の省スペースも目的とされており、ETCの導入により従来型料金所を設置できなかった都市部や山間部の狭い場所にも、出入ゲートを設置できるようになり、有料道路のさらなる有効活用が見込まれています。
ETCの仕組みとは?
ETCを利用するには車両にETC車載器が設置され、ETCカードが挿入されている必要があります。
ETCカードにはカードの所有者情報が登録されており、ETCゲートを通過する際、無線で交信することで車両情報を読み取り、ETCカード所有者に通行料金を請求します。
ETCカードはクレジットカード会社が発行する「ETC専用カード」の他、クレジットカード機能とETC専用カード機能が一体化した「一体型ETCカード」、高速道路6会社が発行するデポジット制の「ETCパーソナルカード」があります。
ETCカードにはカードの所有者情報が登録されており、ETCゲートを通過する際、無線で交信することで車両情報を読み取り、ETCカード所有者に通行料金を請求します。
ETCカードはクレジットカード会社が発行する「ETC専用カード」の他、クレジットカード機能とETC専用カード機能が一体化した「一体型ETCカード」、高速道路6会社が発行するデポジット制の「ETCパーソナルカード」があります。
ETC2.0の新機能とは?
従来のETCは、ゲートを通過することで、通行料金の決済を自動的に行うだけのものでした。それに、高速道路上に設置されているITSスポットから自動的に道路情報を送るサービスを統合したものが「ETC2.0」です。
ETC2.0車載機器は情報表示を行うため、ETC2.0対応ナビやスマホに接続可能です。また、ETC2.0対応ナビにはプローブ情報と呼ばれる車両の運行履歴が記録されており、ITSサービス管理者はITSスポットを通じビッグデータとして活用し、よりきめ細やかな交通情報の提供に役立てます。
プローブ情報はETC2.0対応ナビのアップリンク機能のオン・オフを任意で設定することでき、情報提供を行わない選択も可能です。つまりETC2.0の新機能は、交通情報の相互通信です。
ETC2.0を利用するためには、専用車載器が必要です。従来のETC車載器に互換性はなく、交通情報の受信や運行情報の記録はできません。
ETC2.0車載機器は情報表示を行うため、ETC2.0対応ナビやスマホに接続可能です。また、ETC2.0対応ナビにはプローブ情報と呼ばれる車両の運行履歴が記録されており、ITSサービス管理者はITSスポットを通じビッグデータとして活用し、よりきめ細やかな交通情報の提供に役立てます。
プローブ情報はETC2.0対応ナビのアップリンク機能のオン・オフを任意で設定することでき、情報提供を行わない選択も可能です。つまりETC2.0の新機能は、交通情報の相互通信です。
ETC2.0を利用するためには、専用車載器が必要です。従来のETC車載器に互換性はなく、交通情報の受信や運行情報の記録はできません。
ETC2.0で提供されるサービス
交通情報ならスマホでも受信可能です。プローブ情報の提供を敬遠する方もいるでしょう。それでもETC2.0に乗り換える理由は、ETC2.0のみに対応する新サービスの存在です。
高速道路からの一時退出が可能に!
地方を中心に増えている道の駅は、観光やドライブの立ち寄り・休憩スポットとして多くの人が利用する施設です。道の駅には、その土地の特色がある名産品や青果、お土産物などが揃っており、いまや全国に1,145駅もあるそうです。
ETC2.0であれば、高速道路を使った長距離移動の途中で、そんな道の駅を利用し、再度高速道路に戻っても、一定時間であれば料金は高速道路を降りていないことになるサービスを受けることが可能です。
ETC2.0であれば、高速道路を使った長距離移動の途中で、そんな道の駅を利用し、再度高速道路に戻っても、一定時間であれば料金は高速道路を降りていないことになるサービスを受けることが可能です。
圏央道が2割引に!
首都圏では常磐道や東北道から東名高速の名古屋方面に向かう場合、首都高を使って乗り継ぐルートが一般的で、料金も山手トンネルを使うことで安くなりました。しかし多くの車が首都高に集中すれば、渋滞が発生して余計に時間がかかるということがあります。
そんな渋滞を解消するため、圏央道の利用車は通行料が2割引きになります。走行距離は長くなりますが、通過時間は短縮が見込まれます。そのうえ、通行料金も割引なら利用したいですね。
そんな渋滞を解消するため、圏央道の利用車は通行料が2割引きになります。走行距離は長くなりますが、通過時間は短縮が見込まれます。そのうえ、通行料金も割引なら利用したいですね。
今後導入が予定されているサービス
さらに、高速道路を事故や災害、天候不良などで一時退出し先の料金所から再度進入した場合でも、ETC2.0装備の車両は連続して走行したとみなされるサービスの導入も検討されています。
またITSサービスを統合した恩恵は、渋滞路を回避した場合の割引、大型車の急ハンドル・急ブレーキ情報を物流会社に提供し、運行や配送の管理を支援するなど、まだまだ可能性は広がりそうです。
またITSサービスを統合した恩恵は、渋滞路を回避した場合の割引、大型車の急ハンドル・急ブレーキ情報を物流会社に提供し、運行や配送の管理を支援するなど、まだまだ可能性は広がりそうです。