メルセデスやBMWなどのブラックルーフは、今後トレンドになるのか?

最近はボディカラーに2トーンを採用した車種で、ルーフを黒くするパターンが増えていますよね。軽自動車からそういった設定がありますが、もとはメルセデス・ベンツやBMWなどの輸入高級車で使われていたものが浸透したようなのです。

Chapter
今、ホワイトボディ・ブラックルーフの車が多い?
ホワイトルーフにはちゃんとした由来がある
ブラックルーフの元祖か?ファントムトップ
ファントムトップ派生かカーボンルックか

今、ホワイトボディ・ブラックルーフの車が多い?

メルセデス・ベンツやBMWのM系モデルなどの輸入車に、ブラックアウトされたルーフがちらほらと見られるようになってきました。

それを受けて、ドレスアップ系の感度の高いユーザーが、国産車にも取り入れているようです。このドレスアップ手法は、あまりボディカラーで目立ち過ぎると冠婚葬祭に使いにくくなると考える日本の風土にもマッチしています。

また、基本的に日本人が好むボディカラーは白かシルバー、そして黒であって、個性を出したいと考えれば、ルーフの色だけ変えるのは、手軽かつ効果の高い方法だったともいえます。

ヨーロッパでなぜ流行ったのか詳細は不明ですが、ルーフを黒くすることで、全高を低く見せる効果があるのかもしれません。

ホワイトルーフにはちゃんとした由来がある

一方、ブラックルーフと対照的なホワイトルーフにはきちんとした由来があります。それは、2001年まで生産されていたオリジナルのMINI(ADO15)によるもの。

MINIが最初のホワイトルーフ車というわけではありませんが、少なくとも積極的に採用したという意味では、MINIが後の車に影響を及ぼしたと言えるでしょう。

MINIがホワイトルーフを採用した理由は、小さくても存在感をしっかり持たせたいという要望によるものだったと言われています。

1959年誕生当時、イギリスでは中東での戦争による原油高の影響で燃費の悪い車が走れない状態、つまり後のオイルショックの先取りのような状態にありました。そこで、小さくて小排気量エンジンでも十分な走行性能を持つ大衆車、ADO15「MINI」が開発されました。

また、ラリーに出場の際、大きい車の中でチョコンと止まっているMINIは目立たない存在でしたが、ホワイトルーフはそうしたなかで見つけやすい、良いアクセントになったわけです。

それがいつしかMINIの定番スタイルとなり、BMWが作るようになっても踏襲されているのはご存知の通り。

現在のMINIでも、ホワイトルーフは人気のようです。

ブラックルーフの元祖か?ファントムトップ

さらに日本では1970年代から1980年代半ばにかけて、ファントムトップが流行った時期がありました。

車のルーフは幌式のオープンカーでも無ければ金属製、または樹脂製ですが、その上から布製のキャンバス生地を貼ったのがファントムトップです。 アメリカで流行っていたドレスアップ手法が日本に上陸したもので、普通の車でも「幌を閉めたオープンカー風」になるということで人気となりました。

当時は、クラウンやセドリック/グロリア、ルーチェなど、大型セダンやクーペに多く見られました。 最近の例では、ホンダS660のデビュー当初の特別仕様車CONCEPT EDITIONでボルドーレッドのロールトップを採用。純正オプションにもなっています。

ファントムトップ派生かカーボンルックか

現在のブラックルーフの源流には、いにしえのファントムトップも関係しているかもしれません。 カラーの塗り分け次第ではオープントップ風に見えないことも無いですから。

もうひとつは、カーボン調シートでブラックアウトするドレスアップが、流行った名残とも言えます。 カーボンシートを安易に貼ってしまうと、”見た目だけカーボン”が明らかになりがちですが、ブラックアウトはそうした安っぽさは皆無ですし、それでいて見た目が引き締まると考える人は多いようです。

また、ムーンルーフなど暗めの透明素材を使ったルーフや、太陽電池パネルを使った車ではブラックアウト風にも見えます。 かつては車体に付属するすべてがボディ同色であるほど高級感の証という時代がありましたが、今は2トーンがそれにとって変わっているのかもしれませんね。