COTY受賞のボルボXC60、縦型&大型化ディスプレイのメリットは十分過ぎるほど【高山正寛のテレマティクス Now!】
更新日:2024.09.09
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輸入車としてはVWゴルフに続き「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するという快挙を成し遂げたボルボXC60。
受賞理由も含め、見所の多いXC60であるが、その中でも同社が提案するインテリジェントテクノロジーである「SENSUS(センサス)」について解説する。
文・高山 正寛
受賞理由も含め、見所の多いXC60であるが、その中でも同社が提案するインテリジェントテクノロジーである「SENSUS(センサス)」について解説する。
文・高山 正寛
COTY受賞のXC60、縦型&大型化ディスプレイのメリットは十分過ぎるほど
カーナビを含めたインフォテインメントシステムと呼ばれる領域、そのコアとなるディスプレイ部はこれまで7型というドイツの工業規格であるDINを中心に展開していた。
昨今はその画面も大型化されているが、そこに登場したのがテスラやプリウスPHVに代表される「縦型」ディスプレイである。
大画面自体はこれまでのトレンドと共通だが、縦型にすることでカーナビにおける進行方向の情報をより広範囲で確認できることが大きい。渋滞情報などはVICSなどで受信できるが、横型ディスプレイより「その先」を視覚的に確認できることでドライバー自身が積極的に渋滞を回避することもできる。
昨今はその画面も大型化されているが、そこに登場したのがテスラやプリウスPHVに代表される「縦型」ディスプレイである。
大画面自体はこれまでのトレンドと共通だが、縦型にすることでカーナビにおける進行方向の情報をより広範囲で確認できることが大きい。渋滞情報などはVICSなどで受信できるが、横型ディスプレイより「その先」を視覚的に確認できることでドライバー自身が積極的に渋滞を回避することもできる。
XC60は9インチの縦型ディスプレイを搭載するが、これにHUD(ヘッドアップディスプレイ)と4種類の表示モードが切り替えられる12.3インチのドライバーディスプレイを組み合わせることで視線移動を減らしながら従来以上の情報をドライバーに提供できる。
システム自体は2016年に発売したXC90からの流れを汲むが、2017年に発売した「V90/S90」同様に画面デザインのアップデートが行われている。画面のアイコンのデザインや配置など、日本市場を考慮した設計と言える。
実際使ってみると縦型&大型化のメリットは十分過ぎるほど享受できる。まずこの時期(取材時は冬)に感じたのが手袋をしたままでもディスプレイの操作ができる点だ。普段スマホを使っている人ならわかるだろうが、普通手袋をしたままスマホを操作しようとすると専用の手袋が必要になる。
これはディスプレイ部に「静電容量方式」と呼ばれるものを採用しているからだが、XC60の場合、非常にコストの高い「赤外線」を使っている。
雪国やウインタードライブなどでいちいち手袋を外すのが面倒な場合なども利便性の高さを感じるし、何よりもタッチした際の精度が高い点も評価できるポイントである。
システム自体は2016年に発売したXC90からの流れを汲むが、2017年に発売した「V90/S90」同様に画面デザインのアップデートが行われている。画面のアイコンのデザインや配置など、日本市場を考慮した設計と言える。
実際使ってみると縦型&大型化のメリットは十分過ぎるほど享受できる。まずこの時期(取材時は冬)に感じたのが手袋をしたままでもディスプレイの操作ができる点だ。普段スマホを使っている人ならわかるだろうが、普通手袋をしたままスマホを操作しようとすると専用の手袋が必要になる。
これはディスプレイ部に「静電容量方式」と呼ばれるものを採用しているからだが、XC60の場合、非常にコストの高い「赤外線」を使っている。
雪国やウインタードライブなどでいちいち手袋を外すのが面倒な場合なども利便性の高さを感じるし、何よりもタッチした際の精度が高い点も評価できるポイントである。
ナビの性能としては前述した改良などによって操作性は向上、地図更新も年2回無料、ETC2.0も標準装備されているので十分な内容と言えるだろう。
だた、これだけでは未来を見据えたインフォテインメントシステムとしては不足だ。そこで取り込んだのがAppleの「CarPlay」とGoogleの「Android Auto」への標準対応だ。
普段所有している携帯端末にもよるが、両方を交互にテストしてみると、カーナビ機能としてはAndroid Autoの性能は高く、部分的には標準装備のナビを超える部分もあるほどだ。
特にベースとなるGoogle Mapsの地図情報の更新速度が早いことで新しく開通した高速道路や施設などを考慮したルート検索が行える。ベースとなる地図情報はカーナビの“基本中の基本”ゆえに用途に分けて標準装備のナビと使い分けるのが賢いと感じた。
だた、これだけでは未来を見据えたインフォテインメントシステムとしては不足だ。そこで取り込んだのがAppleの「CarPlay」とGoogleの「Android Auto」への標準対応だ。
普段所有している携帯端末にもよるが、両方を交互にテストしてみると、カーナビ機能としてはAndroid Autoの性能は高く、部分的には標準装備のナビを超える部分もあるほどだ。
特にベースとなるGoogle Mapsの地図情報の更新速度が早いことで新しく開通した高速道路や施設などを考慮したルート検索が行える。ベースとなる地図情報はカーナビの“基本中の基本”ゆえに用途に分けて標準装備のナビと使い分けるのが賢いと感じた。
この他にもオプション(42万円!)とはなるが「Bowers & Wilkinsのプレミアムサウンド・オーディオシステム」は一度聴いておいて損はない。標準仕様でも十分以上のパフォーマンスを発揮するが、その価格以上の感動は十分得ることができるはずだ。
基本的なボタンも少ないことで多機能でありながら操作自体のハードルは低い。さらに言えば大型ディスプレイの採用は運転支援機能や搭載する(追加も可能)専用アプリの操作も直感的に行えるなどメリットは多い。
基本的なボタンも少ないことで多機能でありながら操作自体のハードルは低い。さらに言えば大型ディスプレイの採用は運転支援機能や搭載する(追加も可能)専用アプリの操作も直感的に行えるなどメリットは多い。