マフラーから水が出るのは普通?水が出る原因を解説

日産 GT-R マフラー (2016)

※この記事には広告が含まれます

自動車のトラブルもさまざまです。フロアマットに穴が開いた程度であれば、そこまで慌てる必要はありませんが、走りそのものに支障をきたすようなトラブルは、すぐにでも対処すべきです。しかし、原因がわからないので対処に困るケースもあるのではないでしょうか。たとえば、マフラーから出てくる水…。ガソリンを燃やして動いているエンジンから、どうして水が出てくるのでしょうか?
Chapter
なぜマフラーから水が出てくるのか
エアコンが原因ではないの?
水の量とエンジンの状態の関係性
結局何をすればベストなのか

なぜマフラーから水が出てくるのか

そもそもなぜマフラーから水が出てくるのか。対処法の前に、原因を説明しましょう。

マフラーから水が出る原因は、ガソリンが燃焼する際に水が発生するからです。それがマフラーを伝って出てきます。

詳しく説明すると、ガソリンには水素が含まれており、ガソリンが燃焼することで水素と酸素が結合して水蒸気になります。

この水蒸気は、通常、排気ガスと一緒に排出されているのですが、マフラーに一部が残ったり、外気温が低く結露したりといった要因で、マフラー内部に水が溜まります。それが、エンジン始動直後の排気ガスに押されるかたちで出てくるのです。

エアコンが原因ではないの?

家庭用のエアコンを付けた場合、室外機から水分が出てきます。室内の空気を取り込み、冷媒で冷やされる際、空気から水分が取り除かれ外に排出されます。このことからマフラーから水が出てくると、真っ先にエアコンが関係しているのでは、と考える人がいるようです。

ところが車のエアコンの水は、そのまま排出されていますので、マフラーを伝ってくるということはありません。夏、駐車場などで、車が動いたあとに水たまりができているのは、ほぼエアコンから排出された水です。

水の量とエンジンの状態の関係性

「水が出てくるとエンジンは調子が良い」と聞いたことがありませんか?これは間違いではないものの、大正解とも言えません。

ガソリンを燃焼すれば、それと同じ量の水が発生します。ガソリンをどれだけ燃焼できるのかはエンジンの状態次第なので、水が多いということはそれだけ完全燃焼している証拠です。

つまり、エンジンの調子が良いからこそ、完全燃焼できているので調子が良いと考えられているのです。ところが、エンジンから排出される水分は、外的な要因によって左右されるのも事実です。

たとえば気温が低い時は、マフラーから出る水の量は増えます。マフラーの温度が低くなるため、水蒸気が結露する割合が増える、つまり水の量が増えるのです。決してエンジンの調子だけに左右される問題ではないことが、わかるのではないでしょうか。

結局何をすればベストなのか

結局のところ、マフラーから水が出てきても「特に気にする必要はない」というのが正解です。

水が出てくると、エンジン関連にあまり詳しくない人は「えっ?どうすれば良いの?」と慌ててしまうかもしれません。しかし、原理を理解していれば、心配することもないのです。

マフラーから水が出てきているからといっても、基本的にメンテナンスは不要です。いつも通りのカーライフを満喫しましょう。

商品詳細