自分の車がリコール対象車になったらどうすればいいの?

マツダ RX-8 2006

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クルマの「リコール」が報じられた時、メーカー名を聞いて「まさか自分のクルマが!?」なんて思いを抱き、慌てて記事や情報をチェックしたなんていう経験は、クルマを所有する方なら少なからずあるかと思います。もしも自身のクルマがリコール対象になっていた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

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マツダのRX-8がリコール対象に…
メーカーサイドもリコールに敏感になっている
急激に増えたリコール件数
自分のクルマがリコール対象車になったら?

マツダのRX-8がリコール対象に…

マツダは2017年6月1日、「RX-8」の燃料ポンプの不具合を発表。2003年2月~2008年2月に生産された29,902台のリコールを、国土交通省に届け出たようです。

リコールに該当する車両に関する情報は、マツダHPでの告知や、購入したディーラー等からDM等でオーナーにお知らせが届くと思います。

このリコールに関して、現在のところ大きなトラブルにつながった事例はないようですが、そういったトラブルを抱えたままクルマを使い続けるのは、あまり気分の良いものではありませんし、出先でのトラブルを避けるためにも早急に対処してもらいたいものですよね。

とはいえ、いまだに現役車両の多いRX-8ですから、しばらくはディーラーに問い合わせや整備依頼が殺到すると思われます。

メーカーサイドもリコールに敏感になっている

こうしたリコールは、以前から多くの事例が存在しています。かつては「これどう考えてもリコールというか、欠陥だよね」というモデルも多く存在したものですが、リコールが出ずにモデルライフが終了したものもあった、なんていわれています。といってもそんな車両はまれですが、ひと昔前の軽微なトラブルはディーラーレベルで対処することがならわしのようなものでした。

しかし2017年現在では、かなり軽微なものであってもリコール対象となっています。

その理由として挙げられるのが、2000年に発生した「三菱リコール隠し事件」です。痛ましい死亡事故も発生したこの事件は、クルマ業界のみならず、社会問題として大きく取り上げられ、また三菱自動車の体質が問題視される契機となった事件です。

結果として、三菱自動車はそれまでユーザーと築いた信頼を大きく損なう結果となり、当然ながら販売台数が低下、2001年には大江工場(愛知県名古屋市港区)、2003年には販売チャンネルだったカープラザの閉鎖という打撃を受けています。

このイメージがあまりにも悪かったため、メーカーも軽微な不具合でもリコールとして、「情報開示」する流れが定着したと考えます。

急激に増えたリコール件数

国交省の国産自動車のリコール件数データをチェックすると、興味深い数字が見えてきます。

1970年代~1990年あたりまでの国産車年間リコール件数はせいぜい10件~20件、といったものでした。90年代中ごろになると40件~と少し増加してはいますが、まだ少ない件数でした。

しかし三菱リコール隠し事件が発覚した2000年は、リコール件数が一気に112件と跳ね上がります。ちなみに前年1999年は58件でした。

以降、リコール件数は増加していき、最多は2004年の331件となっています。また2016年は224件と、2010年代に入ってからは毎年200件~で推移しています。

性能や品質が上がっているハズのクルマが、急激に不具合が増える、なんてことはあり得ないわけで、メーカーもユーザーとの信頼問題に関わるリコールに対して真摯に対応するようになってきた、というのがこのリコール件数でみてとれますね。

クルマは命を乗せて運ぶものですから、軽微な不具合であっても是正していくのは当然のことですし、それがメーカー、製造者責任というものです。リコールに端を発するあのような痛ましい事故は二度と起こって欲しくない、とメーカーもユーザーも願うところです。

自分のクルマがリコール対象車になったら?

今回はマツダ RX-8のリコールを紹介しましたが、もしかしたら自分のクルマはリコール対象車かもしれない、と不安に思う方もいるでしょう。まして中古で購入した場合はその対応が行われているかというのも重要なポイントです。

乗っている車両のリコール情報について、もっともわかりやすいのは、各メーカーのHPです。メーカーによって多少の違いはありますが、HP内にリコール情報が掲載されていますので、ご自身の車両をチェックしてみてください。

また、消費者庁のリコール情報ページでは、メーカーを問わず確認できます。

ただし、リコールの対象車というものは、本来車体番号で管理しているものなのですが、多くのユーザーにわかりやすくするためか、◯◯年□月〜◯◯年□月に製造された車両や、輸入された車両といった発表の仕方が多く、かえってわかり難いということもあるかと思います。

そんなときは、リコール情報に明示された問い合わせ先やディーラーに遠慮なく問い合わせをしましょう。これは過去のリコールに関しても同様です。

もしもあなたが現在、中古車を購入して乗っており、リコールに関する情報を見つけた場合。平成18年以前のリコールであればリアガラスの左下、平成19年以降なら運転席側ドア開口部のドアロックストライカー付近をチェックしてみてください。

リコール対策を受けている車両には、いずれかに届け出番号が入った、対策実施済みステッカーが貼付されています。また整備記録が残っていれば、そちらでも確認可能です。

ひと口にリコールといっても、その内容は軽微なものから重大な事案に発展する恐れのあるものまでさまざまです。愛車がリコールの対象になっているときは、情報をチェックした上で、ディラーや販売店に対策や運搬方法を問い合わせてください。引っ越しや転勤で購入したディーラーが遠いという場合は、最寄りのディーラーでOKです。

日頃のメンテナンスに加え、こうしたリコール情報もチェックしておく、というのも愛車と長く付き合う秘訣のひとつなのは間違いありません。
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