210馬力のヴィッツ?ジュネーブモーターショー2017で「ヤリスGRMN」を初公開!
更新日:2024.09.09
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トヨタモーター ヨーロッパは、2017年3月に開催されるジュネーブショー2017で、「ヤリスGRMN」を発表するとのこと。ヤリスはご存じのように日本名ヴィッツであり、WRCで大躍進しているトヨタのモータースポーツイメージを結び付けたい意向と考えます。
ヤリス(ヴィッツ)GRMNの中身は?
ご存じ大ヒットモデル、ヴィッツは現在3代目。2017年1月にマイナーチェンジを行い、これまで以上に洗練された印象のコンパクトモデルになりました。1.0L~1.3Lのガソリン仕様に、1.5Lのハイブリッド仕様が追加されたこともトピックです。
その一方で、このヴィッツをベースにしたラリーカーが、今年からWRCに投入。幸先の良いスタートを切っています。このモータースポーツイメージで、企画されたモデルがヤリス GRMNです。ちなみにGRMNとは、トヨタのGAZOO Racingが企画したコンプリートカーに付けられる名称です。
ヤリス GRMNについて、現時点で分かっている情報は、1.8Lのスーパーチャージャー仕様で最高出力は210psを発揮することぐらいです。
現行のヴィッツ(ヤリス)には、1.8Lのエンジンの用意はありません。恐らく、先代に搭載されていた2ZR-FE型1.8L直4エンジンがベースになっているのではないでしょうか。
実は2ZR-FE型のスーパーチャージャー付きエンジンは、すでに実用化され、市販車に搭載されています。イギリスのロータス社が販売するエリーゼのハイパワーバージョン、エリーゼSがそれで、スペックは、最高出力162kw(220ps)/6,800rpm、最大トルク250Nm(25.4kg/m)/4600rpm。
今回のGRMN仕様の210psという数値も説得力のあるものといえますし、トルクもこれに近い数値であるのは間違いないでしょう。
車重は、現行の1.3Lが1,010kgなので、補機類や強化による重量増を考慮しても1,100kg台に収まりそうです。これからとパワーウェイトレシオを算出すると、1100kg÷210ps=5.23kg/psという非常に優秀な数値となります。
参考までに、同じトヨタの86の数値は、1190kg÷200ps=5.95kg/psとなり、当然ながら軽量かつ過給機付きのGRMN仕様の方が良好な数値となっています。
果たして日本でリリースされるのか、また価格はどれほどになるのか、気になるところですよね。
※画像はヤリスWRC
その一方で、このヴィッツをベースにしたラリーカーが、今年からWRCに投入。幸先の良いスタートを切っています。このモータースポーツイメージで、企画されたモデルがヤリス GRMNです。ちなみにGRMNとは、トヨタのGAZOO Racingが企画したコンプリートカーに付けられる名称です。
ヤリス GRMNについて、現時点で分かっている情報は、1.8Lのスーパーチャージャー仕様で最高出力は210psを発揮することぐらいです。
現行のヴィッツ(ヤリス)には、1.8Lのエンジンの用意はありません。恐らく、先代に搭載されていた2ZR-FE型1.8L直4エンジンがベースになっているのではないでしょうか。
実は2ZR-FE型のスーパーチャージャー付きエンジンは、すでに実用化され、市販車に搭載されています。イギリスのロータス社が販売するエリーゼのハイパワーバージョン、エリーゼSがそれで、スペックは、最高出力162kw(220ps)/6,800rpm、最大トルク250Nm(25.4kg/m)/4600rpm。
今回のGRMN仕様の210psという数値も説得力のあるものといえますし、トルクもこれに近い数値であるのは間違いないでしょう。
車重は、現行の1.3Lが1,010kgなので、補機類や強化による重量増を考慮しても1,100kg台に収まりそうです。これからとパワーウェイトレシオを算出すると、1100kg÷210ps=5.23kg/psという非常に優秀な数値となります。
参考までに、同じトヨタの86の数値は、1190kg÷200ps=5.95kg/psとなり、当然ながら軽量かつ過給機付きのGRMN仕様の方が良好な数値となっています。
果たして日本でリリースされるのか、また価格はどれほどになるのか、気になるところですよね。
※画像はヤリスWRC
過去にも存在したヴィッツのスポーツ仕様
かつてヴィッツは、ワンメイクレースが開催されるなど、コンパクトカーでありながらモータースポーツの入門車としても使われていました。それが初代モデルに2003年から用意されたRSターボです。
TRDが開発したターボキットを、1.5LのRSグレードに搭載、最高出力150ps/6,400rpm、最大トルク20.0kgm/4,800rpmといったスペックでした。これはトヨタ正規モデルとは少々違い、モデリスタ経由でのリリースとなっています。
最近では、2013年に200台限定で発売されたGRMNターボがあります。こちらは最高出力152ps/6000rpm、最大トルク21.0kgm/4000rpmというスペックです。
ヴィッツが、こうしたスポーツモデルをリリースしているのは興味深いところですが、いずれにしても今回のヤリスGRMNが過去最強モデルなのは間違いありません。
TRDが開発したターボキットを、1.5LのRSグレードに搭載、最高出力150ps/6,400rpm、最大トルク20.0kgm/4,800rpmといったスペックでした。これはトヨタ正規モデルとは少々違い、モデリスタ経由でのリリースとなっています。
最近では、2013年に200台限定で発売されたGRMNターボがあります。こちらは最高出力152ps/6000rpm、最大トルク21.0kgm/4000rpmというスペックです。
ヴィッツが、こうしたスポーツモデルをリリースしているのは興味深いところですが、いずれにしても今回のヤリスGRMNが過去最強モデルなのは間違いありません。
なぜヤリスWRC同様の1.6L 4WDターボ仕様ではないのか?
今回のGRMN仕様は、WRCでの活躍を受けてリリースしたアニバーサリー的な位置づけといえるでしょう。
WRCに投入されたヤリスWRCは、最高出力380ps以上とアナウンスされる1.6Lの直列4気筒直噴ターボを搭載、駆動方式は4WDです。
これがWRCのレギュレーションに沿ったパッケージなのはいうまでもなく、トヨタはそのために特別なエンジンをしつらえたわけで、相当な額をラリー活動に投じているのは間違いありません。
ひるがえってヴィッツ/ヤリスですが、現在のラインナップには1.6Lエンジンの用意がありません。かといってWRカーと同じエンジンを市販車に搭載などできるわけもなく、なるべく低廉かつ高出力のエンジンを探した結果、ロータスエリーゼSが搭載する1.8Lスーパーチャージャー仕様に行きついた、という見方が出来るのではないでしょうか。
それでも、ヴィッツクラスに200馬力オーバーのエンジンを搭載するコンパクトカーは数えるほどしかなく、過激なホットハッチに仕上がっているのは間違いないでしょう。
フィアット アバルト595、VWポロGTIに、トヨタ ヤリスGRMNが加わることで、このクラスが熱くなりそうな予感。日本でその姿を見れるのを楽しみにしたいところですね。
WRCに投入されたヤリスWRCは、最高出力380ps以上とアナウンスされる1.6Lの直列4気筒直噴ターボを搭載、駆動方式は4WDです。
これがWRCのレギュレーションに沿ったパッケージなのはいうまでもなく、トヨタはそのために特別なエンジンをしつらえたわけで、相当な額をラリー活動に投じているのは間違いありません。
ひるがえってヴィッツ/ヤリスですが、現在のラインナップには1.6Lエンジンの用意がありません。かといってWRカーと同じエンジンを市販車に搭載などできるわけもなく、なるべく低廉かつ高出力のエンジンを探した結果、ロータスエリーゼSが搭載する1.8Lスーパーチャージャー仕様に行きついた、という見方が出来るのではないでしょうか。
それでも、ヴィッツクラスに200馬力オーバーのエンジンを搭載するコンパクトカーは数えるほどしかなく、過激なホットハッチに仕上がっているのは間違いないでしょう。
フィアット アバルト595、VWポロGTIに、トヨタ ヤリスGRMNが加わることで、このクラスが熱くなりそうな予感。日本でその姿を見れるのを楽しみにしたいところですね。