ホイールのガリ傷。自分で修理することはできる?その方法とは?

ホイール ガリ傷

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最近は、乗用車でも径の大きなホイールを装着する車種が増えてきました。サイズが大きくなったことで、タイヤはその分扁平化されるわけですが、この扁平化により、ホイールにガリ傷を付けてしまうリスクが増えます。このガリ傷は、修理できるのでしょうか?
Chapter
なぜガリ傷ができる?
修理できるかの確認
自分でガリ傷を修復する方法をご紹介!

なぜガリ傷ができる?

ガリ傷とは、正しくはリム部分の削り傷を意味します。そしてリムとは、ホイールの一番外側で少し出っ張っている部分。ホイールとタイヤ、その両方を守るうえで重要な役割をしています。

このリム部分に傷を付けてしまう要因の多くは、縁石との接触です。車道と歩道との境界に設置されていることが多い縁石は、おおよそ15cm~20cm程度の高さ。

ホイール径が小さく、タイヤの扁平率が60や70サイズであれば、タイヤがたわみ、サイドウォール部分が膨らんでいるので、縁石に車両を寄せても最初に触れる箇所はタイヤで済んでいました。

しかしホイール径が大きくなり、タイヤの扁平率が上がるにつれて、サイドウォールのたわみが減り、ホイールリムが縁石と接触する確率が高くなりました。縁石に寄せなければ擦ることはありません。しかし、駐車場待ちの列に並んだり、パーキングチケットを取ったり、同乗者を安全に降車させるためだったり、縁石に寄せなくてはならないケースもあります。

そんなときに、できてしまうのがガリ傷です。

修理できるかの確認

ガリ傷を付けてしまったら、まずは程度を確認しましょう。以下のような場合は修理できないと考えましょう。

・擦った部分を含めてリムが目に見えて歪んでいる
・擦った部分にヒビ割れのような跡がある

この2つは、すでにガリ傷とは言えない状況ですので、タイヤ屋さんやディーラーなどで確認してもらう方が良いでしょう。
次に、修理は出来るけど塗装が困難で、きれいには治らないケースです。

・メッキ仕上げ
・切削光沢仕上げ
・その他特殊な塗装など

この場合、傷は埋められても、色を戻せない可能性がありますので注意しましょう。

自分でガリ傷を修復する方法をご紹介!

まずは表面を整えて専用のパテを塗る

さて、ガリ傷の修復作業ですが、まず傷付いた表面を丁寧にやすりで整えていきます。

最初は棒やすりなどの金属製のやすりで整えていきます。ホイールを車に装着した状態での作業は、ボディやタイヤに傷を付けることもあるので、ホイールは外してから作業を進めてください。

ガリ傷の凸凹がほぼ平らになったら、次はサンドペーパーで整えます。サンドペーパーは金属用の耐水ペーパーを用いましょう。耐水ペーパーは、水を少しかけながら使用します。

下地がある程度整ったら、アルミパテを盛って成形します。成形は完璧にするのではなく、後で削ることも含めて余裕を持たせておきます。成形ができたら硬化を待ちましょう。

硬化したら成形と色塗り

硬化は、製品や温度などによりさまざまですが、慌てずゆっくり待ったほうがベターです。完全に硬化したら表面を整えます。

ここからは耐水ペーパーで周囲の形状と合わせるようになだらかに削っていきます。ペーパーの番手も1000番以上の細かいものを使ってゆっくりと慎重に行います。ときどき、指でなぞりながら確認していくといいですね。また、このペーパー掛けも、同じく耐水ペーパーを用いましょう。

成形が終わったら塗装ですが、その前に脱脂をします。脱脂とは、表面の油分を取り除くことですが、この脱脂がきちんとできていないと、塗装剥がれの原因になります。脱脂剤もパテなどと同様に販売されています。

脱脂が終わったらタイヤをマスキング。タイヤのゴムと塗料の溶剤は相性が悪く、タイヤの劣化を早めてしまうので、マスキングはしっかりと行います。エアバルブをはじめ、センターエンブレムなどのマスキングも忘れずに。

塗装はパテ部分だけではなく、周囲をぼかすように行います。こうすることで自然な仕上がりに近づけることができますよ。

自分で修理をしようと思うと、ある程度のスペースが必要となります。確保できるようであれば、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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