車のホイールに付いているエアーバルブ不良はなぜ起こる?パンクの原因にも

タイヤ パンク

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タイヤの空気が抜ける原因の代表はパンクですが、他にもエアーバルブやその中の「ムシ」と呼ばれる部品の劣化が原因で抜けたりします。簡単に交換はできるのでしょうか?
Chapter
自動車用タイヤのエアーバルブはホイールについている
タイヤがパンクする3つのケース
エアーバルブ不良の3つの原因
いよいよエアーバルブ交換

自動車用タイヤのエアーバルブはホイールについている

自転車なんかのチューブタイヤだと、エアーバルブはエアチューブの方についています。パンク修理なんかでチューブが修理では追いつかない穴があき、交換しなければならない!となれば、エアバルブもろともチューブを外して交換するわけです。

一方、自動車用タイヤのほとんどは中にゴムチューブを持たず、直接タイヤとホイールの間に空気を入れる「チューブレスタイヤ」です。タイヤの側にはエアバルブが無いので、ホイールの側についています。ここに問題が発生する場合というのは何か、交換はすぐにできるのかどうかが問題です。

タイヤがパンクする3つのケース

チューブレスタイヤでは、タイヤがパンクするケースというのは基本的に3つです。1つはタイヤそのものがバースト(破裂)、あるいは釘など突起物を踏んだ事によって、タイヤ内部に空気を溜めておく事ができなくなった状態です。バーストしてしまえばもう交換してしまうしかありませんが、何か踏んで穴が開いた程度なら、タイヤ自体の修理ですね。

2つ目は、今ではあまり見かけなくなりましたが、道路のセンターラインなどの路面によく設置してあった反射材、通称「キャッツアイ」を踏むなどしてホイールのリム(外縁)が曲がったち欠けたりしまい、運悪く深々と曲がるとタイヤとの密着が保てなくなって、やはり空気が抜けてしまう状態。ホイールの状態によっては専門の業者でホイールそのものの修理は可能ですが、たまにエア漏れが無いからとホイールのリムが歪んだまま乗っている人はみかけます。

そして最後の3つ目が、エアバルブ不良によるエア漏れ。ある意味タイヤやホイールの破損よりは軽症と言えますが、ゴムの塞がろうとする力である程度エア漏れを防ぐのと違い、チューブタイヤのパンクと同じでわりとあっという間に空気が抜けてパンクしてしまいます。しかも、パンクした時点ではバルブ不良なのかタイヤの不良なのかがすぐわからないのも面倒なところですね。

タイヤの不良によるパンクだと、空気を入れ直すと、再び抜け切るまでしばらく走れる場合もありますが、エアーバルブ不良の場合はそのまま「シュー」と音を立てて抜けていきますので、空気を入れられる環境があれば、そこで判断してもいいかもしれません。

エアーバルブ不良の3つの原因

さて、エアーバルブ不良と断定したところで、その原因は何でしょう?パンク以外にもある不良を含めて、エアーバルブに起こりえる3つの不良のご紹介です。

まず1つ目は「バルブそのものの破損」。イタズラや何かの接触など、何らかの理由でホイールから突き出しているバルブに打撃が加えられ、根本的に破損してしまったケースです。
こうなるともうバルブ交換以外にありません。

2つ目は「バルブの中の“ムシ”が破損」。エアーバルブで一番多いトラブルかもしれませんね。この「ムシ」というのはバルブの中にあり、空気の逆流防止弁の役割を果たす小さな部品の事でして、キャップを外した瞬間に空気が漏れていかないのは、この小さな部品のおかげです。

そして、当然この「ムシ」が壊れれば、よほど気密性の高いキャップをつけていてもキャップを外した瞬間に空気が漏れますし、そうでないキャップなら普段から漏れます。この「ムシ」のトラブルは結構多いので部品として単体で販売されており、タイヤショップなどに行けばすぐに交換してくれて、パンクはすぐに直ります。

最後の3つ目が「キャップの固着」です。ゴムキャップなどなら固着する事も無いですし、最悪キャップが無くてもいいのでチギってしまえばいいのですが、アルミ製のキャップなど使っていると、腐食その他の理由でキャップのネジが完全に固着して動かなくなります。そうなるとタイヤの空気調整もままなりませんし、パンクした時に修理しても空気を入れられませんから、これもバルブ交換です。

いよいよエアーバルブ交換

エアーバルブ不良の原因もわかり、交換となった場合ですが、エアーバルブ自体は特殊な製品では無いのでこれも販売はされています。ただ、ホイールとタイヤの間にあるものですから、当然タイヤを外さないといけません。

この時点で、力技でタイヤをホイールのリムから外せる人ならいいですが、大抵はタイヤチェンジャーが必要ですから、この時点でDIYで作業するものでは無いとわかります。
自力でタイヤを外せない人は、素直にタイヤショップやカー用品店、ガソリンスタンドなどで依頼しましょう。

また、エアーバルブの不良原因が「キャップの不良」だった場合は、キャップからエアーを抜けません。そのままでタイヤをリムから無理やり外そうとすると、空気が爆発的に漏れたりして危険なので、普通は空気を抜くためにホイールから突き出しているバルブを破壊して空気を抜いてしまいます。

タイヤを外せばあとはホイールのタイヤ面についているバルブを付け替えるだけなので、それほど難しい作業では無くなります。エアバルブそのものは安ければ1台分で1000円もしない商品ですから、工賃を含めてもお財布の中身と相談するほどではない、という意味では「簡単に交換できる」と言えるかもしれませんね。

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