大型車にアルミホイールを装着するメリットと注意点は?
更新日:2024.09.09
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大型トラック、あるいはバス、といった車両のホイールはアルミホイールよりも鉄製のホイールを装着しているものが多いと感じます。この理由とはいったいどういう点からなるのでしょうか?
大型車両にアルミホイール装着が少ない理由
トラックであったりバスであったりと、基本的に業務用・事業用として使用されているケースが多いのが大型車。クルマは「個人の資産」としての側面もありますし、カスタマイズなどに「投資」するのも自身の資産であるからにほかなりません。
事業者が所有し、業務に運用するのであれば、やはり「コスト意識」という事が出てきます。ですからオプション装備、あるいはアフターマーケットパーツといった追加コストの出るものは避ける為、という事が一般的にはいえるでしょう。
しかし「アルコア社」のように大型車両用のアルミホイールを製造しているメーカーもありますし、そのニーズもあるといえそうです。
事業者が所有し、業務に運用するのであれば、やはり「コスト意識」という事が出てきます。ですからオプション装備、あるいはアフターマーケットパーツといった追加コストの出るものは避ける為、という事が一般的にはいえるでしょう。
しかし「アルコア社」のように大型車両用のアルミホイールを製造しているメーカーもありますし、そのニーズもあるといえそうです。
鉄かアルミホイールか
ホイールにアルミを使う最大のメリットは、「バネ下」重量の軽量化、といえます。一般的にバネ下重量の1kgの軽量化は、4倍~15倍の効果が得られるとも言われています。その結果、路面追従性が向上することや、ハンドリングが軽快になる、という利点が生まれます。
また鉄よりも腐食しにくい事、熱伝導性が良く熱容量が大きいため、ブレーキの排熱(放熱)に優れているというメリットもありますね。もちろん、「ファッション性」という部分もあろうと思います。
一方で、アルミは鉄よりも比強度が小さく金属疲労の特性も異なる為、鋳造アルミホイールは、強度に相当余裕をもたせた設計としなければなりません。大型車用であればなおの事。ですから、物によっては重量による利点は小さいケースがあります(純正オプションのアルミホイールなどの場合は、安全マージンを大きく取るために鉄ホイールより重い例もあるようです)。
また鉄よりも腐食しにくい事、熱伝導性が良く熱容量が大きいため、ブレーキの排熱(放熱)に優れているというメリットもありますね。もちろん、「ファッション性」という部分もあろうと思います。
一方で、アルミは鉄よりも比強度が小さく金属疲労の特性も異なる為、鋳造アルミホイールは、強度に相当余裕をもたせた設計としなければなりません。大型車用であればなおの事。ですから、物によっては重量による利点は小さいケースがあります(純正オプションのアルミホイールなどの場合は、安全マージンを大きく取るために鉄ホイールより重い例もあるようです)。
大型車にとってアルミホイールのメリットは
ご存じのように大型自動車両のタイヤ&ホイールは相当な重量となります。ですから軽量ホイールとなるのであれば、その分1輪あたりの軽量化メリットも大きくなるのです。
22.5インチのアルコア製鍛造アロイホイールの場合、鉄製ホイールに比べ、1輪当たりで約14 kgの軽量化となるそうです。また強度は約4倍となる設計のようで、車輪の数の分だけ軽量化が可能となり、これは燃費にもプラスの効果が生まれます。
また大型車両の多くは放熱に難があるドラムブレーキを使用している車両が多いため、アルミホイールにする事で放熱効果を高め、非常に怖い「フェード現象」を少し防ぐ効果も生まれると考えられますね。
22.5インチのアルコア製鍛造アロイホイールの場合、鉄製ホイールに比べ、1輪当たりで約14 kgの軽量化となるそうです。また強度は約4倍となる設計のようで、車輪の数の分だけ軽量化が可能となり、これは燃費にもプラスの効果が生まれます。
また大型車両の多くは放熱に難があるドラムブレーキを使用している車両が多いため、アルミホイールにする事で放熱効果を高め、非常に怖い「フェード現象」を少し防ぐ効果も生まれると考えられますね。
総重量との関係で大型車にアルミホイールを装着するケースも
大型車両はクレーンを積んだり、特殊な用途に使用する場合に「特殊な架装」をする場合があります。そうした際に、車両重量が増加して、最大積載量を超えてしまうケースがあります。
最大積載量=車両総重量-車両重量-乗員重量、という式になりますから、架装により増えてしまった車両重量を、アルミホイールで軽量化してクリアさせる、というケースもあるようです。これは「実用性の為」のアルミホイール使用といえますね。
ただしアルミホイールは前述のように「強度を確保」する為に鉄ホイールよりも肉厚に作られていますので、取り付けのハブボルトも交換する必要があります。
ホイール他含めたコスト増加、というのがどうしても避けられない所でもあります。
最大積載量=車両総重量-車両重量-乗員重量、という式になりますから、架装により増えてしまった車両重量を、アルミホイールで軽量化してクリアさせる、というケースもあるようです。これは「実用性の為」のアルミホイール使用といえますね。
ただしアルミホイールは前述のように「強度を確保」する為に鉄ホイールよりも肉厚に作られていますので、取り付けのハブボルトも交換する必要があります。
ホイール他含めたコスト増加、というのがどうしても避けられない所でもあります。
大型車アルミホイール装着時の注意点
また鉄ホイールからアルミホイールに履き替える場合は、乗用車でない貨物車両等の場合、アルミホイールの「技術基準適合状況」をチェックしなければなりません。
「専ら乗用の用に供する乗車定員10人以下の自動車(乗用車)を除く普通自動車、小型自動車及び軽自動車」には「トラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準に適合したホイール(JWL-T規格)」が必要とされていますので、この点をしっかり押さえていないと車検に通らなくなってしまいます。
このようにメリット・デメリット、また必要に迫られてアルミ化するケースがあるのも大型車両。日本の物流を支える「足廻り」にもさまざま事情があるというところですね。
「専ら乗用の用に供する乗車定員10人以下の自動車(乗用車)を除く普通自動車、小型自動車及び軽自動車」には「トラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準に適合したホイール(JWL-T規格)」が必要とされていますので、この点をしっかり押さえていないと車検に通らなくなってしまいます。
このようにメリット・デメリット、また必要に迫られてアルミ化するケースがあるのも大型車両。日本の物流を支える「足廻り」にもさまざま事情があるというところですね。