日本車のホイールアーチが大きい理由を解説
更新日:2024.09.09
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欧州車には少なくて、日本車にはたくさんある、フェンダーとタイヤの間の「すき間」。
ホイールアーチ部分のすき間が大きいとなんだかちょっと貧相に見えます。さらに日本車の多くは標準状態だとタイヤがフェンダーの中に入り込んでいる(ツライチじゃない)ので、違和感を覚える人もいるようです。この理由は何なのでしょうか?
ホイールアーチ部分のすき間が大きいとなんだかちょっと貧相に見えます。さらに日本車の多くは標準状態だとタイヤがフェンダーの中に入り込んでいる(ツライチじゃない)ので、違和感を覚える人もいるようです。この理由は何なのでしょうか?
すき間が空いている最大の理由は”チェーン装着のため”
日本では自動車メーカーの内部規定によって、タイヤチェーンが装着しやすいよう、タイヤとホイールアーチの間にある程度のすき間を空けて設計するのが通常です。欧州ではスタッドレスタイヤに交換するのが普通です。ドイツのように冬場は必ずスタッドレスに交換することが法律で決まっている国もあり、欧州ではチェーン装着のことを考えての設計などありえません。
また自社指定チェーンのみ使用可能とするほか、そもそも「チェーンは装着不可」としている欧州メーカーもあります。
また自社指定チェーンのみ使用可能とするほか、そもそも「チェーンは装着不可」としている欧州メーカーもあります。
何十年も変わらない「保安基準」も関わっている?
もう一つの日本特有の理由が戦後からあまり変わっていない「保安基準」にあるようです。
保安基準を設けたときの日本の道路は舗装路は少なく、大雨の後はあちこちにぬかるみが発生するなど凹凸が激しかったのです。そこで、でこぼこ道を走る際にも「タイヤが十分に上下運動できるように」と、タイヤとボディの間に十分な空間を持たせることが推奨されたのです。
保安基準を設けたときの日本の道路は舗装路は少なく、大雨の後はあちこちにぬかるみが発生するなど凹凸が激しかったのです。そこで、でこぼこ道を走る際にも「タイヤが十分に上下運動できるように」と、タイヤとボディの間に十分な空間を持たせることが推奨されたのです。
「チェーンを使うなら18インチに履き替えて」フェアレディZの「潔さ」がカッコイイ
日本車にも稀有な存在があります。それは日産フェアレディZ。
現行のZにはベーシックモデルとVersion Tが18インチ、Version SおよびSTには19インチ鍛造アルミホイールが装着されます。フェアレディZの取説を見ますと、「19インチ用の純正タイヤチェーンはありません。
タイヤチェーンを使う場合は18インチタイヤに履き替えてご使用ください」と書いてあるのです。チェーンを使うのにいちいち18インチに換える人はそうそういないでしょう。この潔さが素晴らしいです。
現行のZにはベーシックモデルとVersion Tが18インチ、Version SおよびSTには19インチ鍛造アルミホイールが装着されます。フェアレディZの取説を見ますと、「19インチ用の純正タイヤチェーンはありません。
タイヤチェーンを使う場合は18インチタイヤに履き替えてご使用ください」と書いてあるのです。チェーンを使うのにいちいち18インチに換える人はそうそういないでしょう。この潔さが素晴らしいです。
すきまを埋めるには?
すき間を埋める方法は、
・タイヤをインチアップする
・ローダウンサス(車高調)を入れる
この2つが一般的ですが、インチアップでタイヤの外径サイズが変わる場合は、ハンドルが切れる、タイヤがタイヤハウスに干渉しないといった走行に関わる物理的な条件をクリアしても、車検に通らない場合もあります。
ローダウンはサスペンションのスプリングを短いものにして車高を下げる(ローダウンスプリング)方法の他、ダンパーとセットで高さを調整できる「車高調キット」を入れるのもおすすめです。
良いメーカーの車高調なら乗り心地も向上し、ミニバンの後部座席などでのクルマ酔いを減らす効果もあります。
大事なことは「車検対応」範囲内でやること。全高は~40mm、最低地上高90mm以上を確保することが条件です。
同じ日本車でも海外仕様がカッコよく見えていたのにはこんな理由があったようです。
・タイヤをインチアップする
・ローダウンサス(車高調)を入れる
この2つが一般的ですが、インチアップでタイヤの外径サイズが変わる場合は、ハンドルが切れる、タイヤがタイヤハウスに干渉しないといった走行に関わる物理的な条件をクリアしても、車検に通らない場合もあります。
ローダウンはサスペンションのスプリングを短いものにして車高を下げる(ローダウンスプリング)方法の他、ダンパーとセットで高さを調整できる「車高調キット」を入れるのもおすすめです。
良いメーカーの車高調なら乗り心地も向上し、ミニバンの後部座席などでのクルマ酔いを減らす効果もあります。
大事なことは「車検対応」範囲内でやること。全高は~40mm、最低地上高90mm以上を確保することが条件です。
同じ日本車でも海外仕様がカッコよく見えていたのにはこんな理由があったようです。