道路にナマズが現れる?! 「ナマズに注意」の看板は何を意味している?

緊急通行路

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車を運転していて、ナマズが描かれている看板を見たことがないでしょうか。主に幹線道路に設置されており、国土交通省ではなく警察によって設置される看板です。

この、ナマズの看板にはどのような意味があるのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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地震など災害時の緊急交通路を示している

地震など災害時の緊急交通路を示している

ナマズが描かれている看板は、地震が起こった際、看板が設置されている道路が緊急通行路になることを示す看板です。

緊急通行路とは、災害対策基本法第76条第1項によって「都道府県公安委員会は、当該都道府県又はこれに隣接し若しくは近接する都道府県の地域に係る災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合において、災害応急対策が的確かつ円滑に行われるようにするため緊急の必要があると認めるときは、政令で定めるところにより、道路の区間を指定して、緊急通行車両以外の車両の道路における通行を禁止し、又は制限することができる」と定められている道路のことです。

各都道府県のさまざまな道路に設置されており、多くの場合で通行量の多い幹線道路を中心に設置されています。
看板にナマズが用いられているのは、古来よりナマズが地震の原因であったり、発生を予兆する生き物だとされているためといわれています。

1855年に江戸で発生し、4000人以上が命を落としたとされる安政江戸地震では、発生直後に地震鯰をモチーフにした色刷りの瓦版(鯰絵)が大量に出まわり、江戸庶民に地震を起こすのはナマズであるというイメージが定着したとされてます。

そのようなイメージが現在でも受け継がれているため、地震に関連した看板にはナマズが描かれているのでしょう。
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