車の「ノーズブラ」とは?効果や役割を解説

ノーズブラ

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ノーズブラという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

ブラとは下着のブラジャーを指しますが、車にもブラジャーを付けることができるのです。

では、なぜ車にブラジャーを付ける必要があるのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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車のフロント部分を保護してくれる

車のフロント部分を保護してくれる

車のノーズブラとは、主に車のフロント部分を保護する目的で装着されます。

ノーズブラ以外にも、カーブラやボンネットブラ、カーマスクといった名前でも呼ばれており、一部の愛好家の間では車のドレスアップのために装着されることもあるようです。

ボンネットの一部だけを覆うものやフロントバンパー全体を覆い隠す大きなもの、アルファベットのTを逆にしたような形状のものなど、さまざまな形状のノーズブラが存在しています。

また、サイドミラーだけを隠すような部分的なものもあり、前方からの飛来物によってダメージが加えられると想定される部分は、おおよそ隠すことができるようになっています。

ノーズブラの誕生は1960年代初頭にまで遡ります。開発したのは、カリフォルニア州のバーバンクで車の車内や室内装飾を手がけていたビル・コルガン氏です。

航空宇宙メーカーに勤めていたドイツ人のエンジニア3人がコルガン氏の店に足を運び、自分たちの愛車であったポルシェのための保護カバーを依頼したことが発端となりました。
最初のノーズブラはポルシェ356用に設計された12枚のみでしたが、その後追加で150枚もの注文を受けます。しかし、コルガン氏は本業に専念するためノーズブラの生産を中止してしまいます。

しかし、1970年代半ばには逆にノーズブラの製作を本業とし、アメリカ国内で1980年代から1990年代にかけて人気を集めるようになりました。

その後、コルガン氏が創業したコルガンカスタムは2009年にカバークラフト社に買収され、ブランドの1つとして現在でもノーズブラを作り続けているのです。

現在、ノーズブラはさまざまなブランドやメーカーが製造・販売を行っています。

多くがビニール製ですが、中にはカーボン製の高級品も存在しています。飛び石やひっかき傷、虫の張り付きを防いでくれるだけでなく、ドレスアップパーツとしてカスタムに用いれば簡単に車の雰囲気を変えることができるでしょう。
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