EVは普及しているのにガソリンスタンドに急速充電器が無いのはなぜ?
更新日:2024.09.09
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世界的なカーボンニュートラルの動きを受けて、日本国内でもEVが徐々に普及しつつあります。
しかし、車が燃料を補給する場所であるガソリンスタンドに、EV用急速充電器の設置が進む気配はありません。
ガソリンスタンドは、車が頻繁に立ち寄る場所として一般的ですが、なぜ急速充電器が設置されないのでしょうか。
しかし、車が燃料を補給する場所であるガソリンスタンドに、EV用急速充電器の設置が進む気配はありません。
ガソリンスタンドは、車が頻繁に立ち寄る場所として一般的ですが、なぜ急速充電器が設置されないのでしょうか。
ガソリンスタンドに急速充電がないのは何故か|充電にかかる時間と利益に関係あり
ガソリンスタンドにEV用の急速充電器が設置されていないのは、通常の給油と比較して充電に時間が掛かりすぎるためといわれています。
ガソリンの給油は、おおよそ5分程度しか掛からないのに比べ、急速充電は少なくとも30分以上は掛かってしまいます。
ガソリンの給油は、おおよそ5分程度しか掛からないのに比べ、急速充電は少なくとも30分以上は掛かってしまいます。
日産 リーフを例に挙げてみると、40kwhバッテリーモデルでおよそ40分、62kwhバッテリーモデルになると、およそ60分掛かるとしているのです。
リーフの例のようにおよそ1時間ほども掛かってしまうのであれば、ユーザーはガソリンスタンドでの充電を選ぶ必要がありません。
ショッピングや食事をしている間に充電をするのが効率的と考えるのが一般的でしょう。充電の度にガソリンスタンドに行き、充電をしている時間を潰すのは時間がもったいないと考える人が多いはずです。
そのため、EVの充電は自宅にいる間に、自宅の充電器で行うのがポピュラーとなっているのです。
リーフの例のようにおよそ1時間ほども掛かってしまうのであれば、ユーザーはガソリンスタンドでの充電を選ぶ必要がありません。
ショッピングや食事をしている間に充電をするのが効率的と考えるのが一般的でしょう。充電の度にガソリンスタンドに行き、充電をしている時間を潰すのは時間がもったいないと考える人が多いはずです。
そのため、EVの充電は自宅にいる間に、自宅の充電器で行うのがポピュラーとなっているのです。
また、急速充電に掛かる費用や利益の面も関係しているとされています。
現在、ガソリンの小売価格は、全国平均で174円ほどです。
現行の税率では、ガソリン1Lあたりの揮発油税が53.8円です。小売価格から税を差し引いた額で軽自動車クラスとなる30Lガソリンタンクを満タンにしたとすれば、金額は3,606円になります。普通車クラスの50Lガソリンタンクを満タンにしたとすれば、6,010円にもなるのです。
現在、ガソリンの小売価格は、全国平均で174円ほどです。
現行の税率では、ガソリン1Lあたりの揮発油税が53.8円です。小売価格から税を差し引いた額で軽自動車クラスとなる30Lガソリンタンクを満タンにしたとすれば、金額は3,606円になります。普通車クラスの50Lガソリンタンクを満タンにしたとすれば、6,010円にもなるのです。
一方、急速充電では日産が用意している日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3のシンプルプランを例に見てみると、基本となる月額料金の500円に加え、10分毎に500円の従量課金制となっています。
このプランを使って、先に挙げた日産のリーフを急速充電するならば、40kwhバッテリーモデルで2,000円、62kwhバッテリーモデルで3,000円という計算になります。
もちろん、ガソリンの価格は変動するため、常に電気よりもガソリンの方が利益が出るという保証はありません。
しかし、前述したようにガソリンの給油はおよそ5分程度で済んでしまう以上、急速充電は販売する側の時間効率も利益率も低く、ガソリンスタンドに設置するメリットは薄いと言わざるを得ないのが現状でしょう。
このプランを使って、先に挙げた日産のリーフを急速充電するならば、40kwhバッテリーモデルで2,000円、62kwhバッテリーモデルで3,000円という計算になります。
もちろん、ガソリンの価格は変動するため、常に電気よりもガソリンの方が利益が出るという保証はありません。
しかし、前述したようにガソリンの給油はおよそ5分程度で済んでしまう以上、急速充電は販売する側の時間効率も利益率も低く、ガソリンスタンドに設置するメリットは薄いと言わざるを得ないのが現状でしょう。