ホンダ 新型ヴェゼルの安全装備をプロが徹底解説!!

ホンダ ヴェゼル  e:HEV X  2代目 2021

単眼カメラとミリ波レーダーという2種類のセンサーを使ったシステムから、広角カメラ(+高速画像処理チップ)のみ安全運転支援システムへと進化したHonda SENSING(ホンダセンシング)を搭載する新型ヴェゼル。さまざまなシーンで安心をもたらす安全装備の一端を、プロが徹底解説します。

文・写真/萩原 文博

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事故を未然に防ぐHonda SENSINGを全車標準装備

事故を未然に防ぐHonda SENSINGを全車標準装備

歩行者も検知する衝突軽減ブレーキ(CMBS)

衝突軽減ブレーキ(CMBS)は、ドライバーの不注意が原因で歩行者やクルマなどとの衝突のおそれがある場合に、衝突回避または被害軽減を支援する機能です。

システムは、車両や歩行者、自転車などを検知し、衝突の危険がある場合に、音とマルチインフォメーションディスプレイの表示でドライバーに警告。それでも衝突の危険が継続しているとシステムが判断した場合は、強いブレーキを掛けて、停止または減速することにより、衝突回避・被害軽減を支援します。

長距離移動の疲労を軽減する渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)

渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)は、高速道路などの長距離移動時に、前走車との車間距離を維持しながら追従走行を支援することで、ドライバーの運転負荷を軽減する機能です。

渋滞中、前走車が停止したら自車も自動的に停止。前走車が発進した場合は、スイッチまたはアクセルの操作によって追従走行を再開します。

前方の障害物を自動で検知。誤発進抑制機能

前方に障害物がある状況でアクセルペダルを踏み込んでしまったとき、パワーシステムの出力を抑制して急発進を防止するとともに、音とメーター内のマルチインフォメーションディスプレイの表示で、ドライバーに警告を行う機能です。

障害物の検知は、ガラスにも反応するソナーセンサーで行います。

後方の障害物へも準備万端。後方誤発進抑制機能

自車の後方に障害物があるにもかかわらず、シフトレバーが「R」の状態でアクセルペダルを強く踏み込んでしまった場合に、エンジンの出力を抑制して急な後退を抑え、音とメーター内の表示で警告するのが後方誤発進抑制機能です。

路側帯の歩行者を避ける。歩行者事故低減ステアリング

走行中、車線を外れてしまったとき、路側帯にいる歩行者との衝突を回避する支援を行う機能歩行者事故低減ステアリングです。

路側帯の歩行者と衝突しそうなときには、音とマルチインフォメーションディスプレイの表示で警告。同時にステアリングも制御して、衝突回避操作を支援します。

よそ見などによる車線逸脱を防止する路外逸脱抑制機能

路外逸脱抑制機能は、カメラで車線(実線・破線)を検知し、車線逸脱を防ぎます。

自車が車線を外れそうな場合には、車線逸脱を回避するようステアリングを制御するとともに、ステアリング振動とディスプレー内表示による警告でドライバーへ注意をうながします。

車線の中央を走る。車線維持支援システム(LKAS)

LKAS(車線維持支援システム)は高速道路での長距離移動のとき、車線の中央付近を維持するようにステアリング操作を支援しドライバーの運転負荷を軽減する機能です。

ステアリング制御は車線の中央付近を走行している時には弱く、車線に近づくほど強くなります。

ハイ/ローを自動で切り替え。オートハイビーム

オートハイビームは、ヘッドライトのハイビームとロービームを自動で切り替えることで、良好な夜間視界を確保するとともに、手動切り替え操作の頻度を低減します。

カメラで車両前方の対向車のヘッドライトや前走車のテールランプ、街灯などを検知。約30km/h以上で走行中に対向車や前走車がいない場合はハイビームに、対向車や前走車、複数の街路灯を検知するとロービームに自動で切り替えます

先行車が走り出したことを知らせる。先行車発進お知らせ機能

先行車発進お知らせ機能は、信号待ちなどの停止時に、先行車が発進したことを音とマルチインフォメーションディスプレイの表示で知らせます。

 

適切なタイミングでディスプレイに表示する。標識認識機能

走行中に認識した道路標識情報をマルチインフォメーションディスプレイに表示する機能です。

カメラが道路標識を認識し、適切なタイミングで「最高速度」 「はみ出し通行禁止」「一時停止」「車両進入禁止」の標識情報を知らせます。

衝突回避、被害軽減を支援する。近距離衝突軽減ブレーキ

壁などの障害物の見落としにより、衝突するおそれがある際、ドライバーのブレーキ操作を支援し、停止または減速することにより、衝突回避、被害軽減を支援します。

車庫入れなどに重宝する。マルチビューカメラシステム

フロントグリル、左右ドアミラー、テールゲートに備えた4つの魚眼CMOSカメラで車両の全周囲を撮影し、合成した映像をディスプレイに表示。車庫入れや縦列駐車する際に便利な機能です

e:HEV Zとe:HEV PLaYにオプションとして用意されています。

後方からの接近を知らせる。ブラインドスポットインフォメーション

リアバンパーに内蔵されたレーダーによって、車両後側方25m以下に接近する車両を検知し、ドアミラー上のインジケーターを点灯させることで、ドライバーに知らせる機能です。

高速道路などの車線移動をする際に死角に存在するクルマを検知してドライバーに知らせます。e:HEV Zとe:HEV PLaYのみの装備です。

先代モデルでもライバルに先駆けて、安全運転支援システムを投入したホンダ ヴェゼルは2代目となって、進化したホンダセンシングが搭載されました。

ACCやCMBS、LKASなど先進の安全運転支援システムは、老若男女すべてのドライバーにおすすめできるヴェゼルの推しポイントにもなっています。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博